42話 閑話 レーツェルの家事日記


「片付けはしておきますので、皆様方は外にいてください」


「了解、行くぞ」


『はーい、ほらノヴァさん』


『いや僕動けないし』


「めんどくせ、範囲転移」


「行ってらっしゃいませ、よし、始めますか」


 実は最近日記を書き始めました、ヘイズ様たちとの日常を記録することでより食べ物の好みや趣味などがわかるようになると思ったからです


 一日目

 まずは服を着替える、せっかくの服が掃除中に汚れてしまってはもったいないから、着替えたら、早速自然魔法で壊れた壁や天井床を修復する


「それにしても派手にやってくれましたねぇ〜」


 自然魔法を使っても治りが遅い、きっとヘイズ様は相当な量の雷を圧縮させたのでしょうね


「よし、おわり、次はお洗濯〜」


 お洗濯はまず各階においてあるカゴに洗濯物を出すように言ってあるのでそこから洗濯物を集める、集めた洗濯物を水と自然魔法で浄化と洗濯をする


「これがけっこう大変なんですよねぇ〜」


 自然魔法での浄化が終わったら水に浄化をかけて洗濯物を入れて、漬け置きにする、そうすると浄化された水のお陰で置いておくだけで綺麗になる、このときにメイド服も洗濯する、そのときにシャワーを浴びる


「フンフンふふ~ん、今日はホコリぽかったですねぇ〜」


 シャワーを浴び終わったら次の仕事に行く、本来は洗濯を最後にして洗濯中に寝間着で寝ますが、今日は特別な仕事がありますので、仕事用の服に着替える


「最近は虫が増えてきて厄介ですね、早く始末しないと」


 武器を持って外に出る、ラァナは突発的に出来た組織のため、力はあっても裏社会で認められるのは時間がかかる


「面倒ですね」


「お前何こっち見てんだ、ゴラァ!!」


「はぁ、本当に面倒です、自然魔法」


 自然魔法で壁の一部を尖らせ突き刺す、その後壁に戻す、そのときに死体も分解して自然に返すことで死体処理と自然環境を整えることが両立できます


「まずは一匹、瞬体」


 すぐに大きい組織が立ち上がるとこういうことが頻繁に起こるためこのような蟲を駆除するのも家事の一端です


「お前、ラァナのやつk」


「うるさいです」


 ここで殺しまくる人がラァナ以外にいる訳ありませんし、一発でラァナとわかるようにシンボルマークでも作りましょうかね?


「あとでリーパー様に提案しなくては」


「誰だそいつ?」


「喋るな」


 人が考え事をしている途中に喋りかけるなんて非常識です


「ふぅ~、これでほとんど終わりましたね、最後はほうきでもしますか、瞬体」




「フンフンふふ~ん、ほうきが掃除の中では一番楽しいですね」


 雑巾は足が痛くなるし、修復は魔力を使うし、ほうきが一番ですね


「誰ですか?、いま出てきたら殺しませんよ?」


「これはお気に障られたようでしたら申し訳ございません」


「あなたでしたか、そういえば面識はありましたけどまだ自己紹介はしていませんでしたよね?」


「色々ありましたからねぇ、では改めまして、ワズィールです、イールと呼んでください」


「はい、レーツェルです、改めましてよろしくお願いします、一つ質問があるんですけど良いですか?」


「ええ、何でもどうぞ」


「ワズィールさん、いえ、めんどくさいのでイールさんにしましょう、イールさん、それは、”今”の名前ですか?」


「はぁ、やはりあなたには気づかれてましたか、まあ、確かに”今”ですね」


「いくつめですか?、多すぎません?」


「数は多いですが、順番で言うならばこの名前は”2番目”ですよ」


「そうなんですか!?、教えてくれてありがとうございます、ヘイズ様には言わないでおきますよ」


「ありがとうございます、裏社会以外にもたくさんの顔を持つとけっこう大変なんですよ、それに、あの方にバレたらめんどくさそうじゃし」


「口調が戻ってますよ、また今度、”イール”さん」


「戦わんのか?」


「せっかくの服が傷んだらどうするんですか?ではまた」


「そういうところだけは女子じゃな」


「イールさんも年なんだから、女の子の扱い方も覚えたほうが良いですよ」


「多分無理じゃな」


「では、私お買い物行ってくるので、瞬体」


「行ってらっしゃいませ、あの人にバレたとなると結構面倒になりますな」


 しかし、情報を握っているのはこちらも同じ、どちらが先か、


「しかし、あの人はヘイズ様の近くにいるためなら教えないじゃろうからな、!!いかんいかん、口癖を直さないとですね」


 色んな顔を持つと口癖が混じってしまう


「大変ですなぁ〜」


 その日、レーツェルは久しぶりの買い物を楽しんだ、ワズィールは1日中コーヒーを飲みつつ、山で日向ぼっこをした


 一方ヘイズたちはと言うと


『そっちに行きましたよ、やっちゃってください』


「ライトニングストーム!!」


『氷刃』


「よし、これで二匹目だな、がっぽりだな」


『まだ張り切りますよ!!』


『ユニコーンってこんなにいたんだね』


 ユニコーン狩りで金策をしていた



 あとがき

 書き置きを作ってるとそっちの方で話が進んでるので本編の方で普通にネタバレしちゃうことがあるかもしれないので、あったら言ってください、あと誤字とかも教えてください


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