41話

「おーい、隠密のやつ〜、ちょっと来い」


「はい、どうされましたか?」


「びっくりした」


 すげぇほんとに影薄い、よくアニメとかで見る気づいたら後ろにいるやつだ


「お前の直属の部下を3人ぐらい呼んできて」


「こちらに」


「いたのか、じゃあ左のやつは冒険者の事情を、真ん中のやつは貴族について、右のやつと隊長が協力して武族のこと、情勢、家族関係とかを調べてきてくれ」


「「「「御意」」」」


 そう言うと隠密たちはスッと消えた、実際には存在感を薄くしたうえで早く移動しただけ、もちろんヘイズは見えている


「活動部隊〜」


「は!!」


「みんなで冒険者になって〜、全員が最低でもCランクね」


「了解!!、行くぞ」


「ふぅ~、とりあえずはこれでいいかな、レーツェル、コーヒー淹れてくれ、ブッラクで」


「わかりました」


『でもご主人人に任せてると私達が暇じゃないですか?』


「もちろん俺等も行動するさ」


『具体的には何するのぉ〜?』


「普通に暗殺業務をやる、フォティアは人化して同じく暗殺業務をしてもらう」


「コーヒーです、それとケーキを作りました、お口に会うと良いのですが」


「コーヒーもケーキもうまいぞ、ありがとよ、お前はどうする?ついてくるか?」


「掃除などもありますので時々そちらに行こうかと」


「わかった、でも、家事だけじゃなくて趣味とかもしろよ?」


「わかりました、お優しいのですね」


『そういえばご主人もちょっと変わりましたね〜』


『魂の干渉があるんじゃない?、ほら、僕って優しいからさぁ〜たとえ前が性格悪くても優しくなるもんなんだよぉ〜』


「じゃあこのまま行けばアイツの性格が反映されてきてちょっとずつ気難しくなってくるのか?、嫌だなぁ〜」


「気難しいヘイズ様は嫌ですね、このラフな感じが良いんですよ、ヘイズ様って感じで」


『そうですね、優しいご主人とか考えただけで寒気がします』


「じゃあもっと優しくしてやるよ、レーツェル欲しい服とかあるか?」


『私じゃないんですか!?』


「お前は優しくする意味がない」


 寝すぎたとはいえ主人を火葬しようとするやつに優しくするとかありえん


「丈の長いスカートとちょっと大きめの半袖をお願いします」


「わかった、色は?」


「色はヘイズ様が決めてください」


「俺そういうのめっちゃ苦手なんよなぁ〜、お前らなんかある?」


「いえ、私はヘイズ様に決めてほしいのです、一応主人ですし、部下の言うことは少しぐらい聞いて下さい」


『とのことです』


『だってよぉ〜ヘイズ〜、頑張れぇ〜』


「うーん、むずくね?半袖は白にするとして、スカートの方どうしよっかな」


 てかいまコイツも一応って言ったよな!?


「ヘイズ様の選んだ色だったら私何でも良いですよ?」


「そうは言ってもな〜、ヒントくれ、使える一つ魔法を教えてくれ、そこから連想ゲームで頑張る!!」


「固有魔法が良いですかね?」


「あるの!?、じゃあそれで」


「固有魔法でしたら、自然系の魔法が使えます」


「自然かぁ〜、自然は緑、緑かぁ~」


 そういえばレーツェルって髪とか目とか緑っぽいし、それに合わせるか


「実体化、こんなんでどうだ?」


 作ったのは大きい白の半袖とベルトタイプのエメラルドグリーンのロングスカートだ


「ありがとうございます!!、早速着替えてきますね」


『ご主人にしてはいいセンスですね、見てきますね』


『女性の扱いがわかるようになったんだ、感激したよ』


「ふぅ~、めっちゃ疲れたぁ〜、前世からああいうのほんとに嫌いだったんだよなぁ〜、相手の顔を見ながらどれが似合うとか、流行りは何だとか」


『僕も地球にいたときはモテモテだったからその気持わかるよぉ〜』


「共感しつつ煽るとか一種の才能だろ」


『終わりましたよー、あ、まだ行かないでください、ここにこうして、よし、良いですよ、お披露目してください!!』


「///ど、どうですか?」


「ふむ、似合ってるな」


『きれいだねぇ〜』


 やっぱりベルトタイプで良かったな


『レーツェルさん、後ろ向いてください』


「あ、そうでしたね、ヘイズ様、これ見てください」


「ん?、これは、蒼炎の華?」


『はい、私が作りました、蒼炎をなんか、こうして、ああやって、どうかすると、いい感じに固形になりました』


「え、そんなことで出来んの?」


『僕も氷でなにか作ろうかな?』


『はい、なんかできました』ドヤァ


「きれいだな、緑が多い中でいい感じのアクセントになってる」


 良いなあれ、普通にきれいだ、内側が蒼炎で外側がグラデーションで普通の炎になってるし、てかよく見たらちょっと揺らいでね?


「おい、フォティア、揺らいでないか?」


『安心してください、そういう作りです』ドヤァ


「すご、俺もやってみよ」


『僕もやるぅ〜』


「私もやりたいです」


『仕方ないですね〜、教えてあげましょう、まずは使いたい属性を選んでください』


『氷しか使えないし、氷で』


「俺雷にするわ」


「私は炎で」


『炎ですか?、森林魔法に炎って入ってるんですか?』


「お前、話し聞いてたのか?」


『確か、属性はなんとかでなんとかって言ってましたね』


「聞いてないじゃないですか、じゃあもっと詳しく説明しますね」


『すいません』


「先程フォティア様が言っていたように森羅万象ほぼすべてのものは自然から出来ています、水と土は自然そのもの、雷は水によって発生するため自然、雷や石、木の枝などから発生する火も自然、風も発生の原理は自然からです」


『なるほど?、でも確かまともに使えるのはいくつかって』


「はい、お恥ずかしいことに私はこの魔法を使いこなせていません」


『炎は自然って感じがするんですか?』


「実はですね、私がまだ幼い頃は山奥の村で暮らしてたんです、そのときに村が家事で全焼して、村の中で生き残ったのは私だけだったんです、その日から私は炎を自然と認識しました」


『それで使えるんですね』


「はい、すいませんね!、暗い話をして、ささ、続きをやりましょ、私は出来ましたよ」


 レーツェルが作ったのは炎で出来た木の葉っぱ


『早いですね、作りもいいし、才能アリですね、ご主人はどんな感じです?』


「ん?ああ、で、きた?」


『本当ですか?見せてください』


「ほれ、でもなんか変な感じがするんだよなぁ」


『なんか嫌な予感がしてきた』


「こころなしか肌がピリピリするような?」


『ご主人!!、これは圧縮です!!、固形化じゃないです!!』


「何がダメなの?」


『圧縮された雷が一気に暴発するんですよ!!』


「「え!?」」


 ドォォォン


「ケホッケホ、大丈夫か?、フォティア、ノヴァ?、レーツェル」


『氷刃がなかったら折れてたかもね』


「自然魔法で壁を出さなかったら服が丸焦げでしたね」


『毛がチリチリです』


「お前だけ耐久力やばいって」


『いやいや、ヘイズこそ、なんでほぼゼロ距離で食らったのに無傷なの?』


「俺龍だし鱗があるからな」


「え!?、龍なんですか?」


『そうですよ?』


『逆に今まで知らなかったの?』


「全く知りませんでした」


「俺龍だから、よろしく」


 あとがき

 茶番ですいません、次回から本格的に裏社会攻めていきます、裏での活動なので戦闘や派手なシーンが少ないです、頑張って裏社会を文字で表現してみます、あとなにか質問あれば気軽にコメントしてください




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