39話

『ご主人が置いていかなくなった、私感激です』


「そんなにか?、最近は結構気にしてたんだけどな」


『ついちょっと前に僕置いてったじゃん』


「と、とりあえず、お、おろしてください」


「ん?、なんでだよ、いちいち下ろすのもめんどくさいし、このまま上まで行くぞ、俊足」


「ちょ、へ、ヘイズ様!?、お、おろしてください!!」


「喋ってると舌噛むぞ」


 建物の見た目は廃れた宿屋って感じだけど、地下室があって、そこからアジトに入れるっぽい、ちょっとホコリ臭い


「ここか?、結構広いな」


 地下室は5階あって全部つなげたら俺が龍の状態でもらくらく入るんじゃないかってぐらいでかい


『私この部屋がいいです』


『倉庫は嫌だなぁ〜』


「////////お、おろしてください」


「わかったよ、これでいいか?」


「////あ、ありがとうございます」


「?、それと、身の回りの世話するなら、これ着てくれ」


 密かに混沌の権能を使ってメイド服とほうきに雑巾、モップ、バケツや調理道具、シャンプーやその他色々を作った、権能って便利だな


「これは?」


「家事とかで色々必要になるだろ?、他にも足りないものあったら言ってくれ、すぐに出す、キッチンとかも整えたほうが良いか?」


「い、今のところは大丈夫です、キッチンの方に関しては火属性の魔法が使えるので大丈夫です、それよりも従魔と喋っっていたように見えましたがどういうことですか?」


「本人がいたほうが早いな、フォティア〜、ちょっと来い」


『はい、なんですか』


「は、早っ、すごいですね」


「首見せろ、確か、こっちに、あったあった、これこれ」


「首輪、ですか?」


『くすぐったいです』


「わっ、聞こえた、は、はじめまして、レーツェルと申します」


『はい、よろしくお願いします』


「仲良さそうだな、じゃあ俺は寝る!!」


『ヘ〜イ〜ズ〜ゥ〜?』超圧を込めて


『ご主人?』体に蒼炎をまといつつ


「すいません、嘘です、だから許してください、本当に申し訳ございません、今度からは勝手に寝ないようにいたします、だから、早く氷刃と蒼炎をしまえ!!」


「????ど、どういう状況ですか?」


『別に気にしなくていいですよ』


『うん、気にしないで、いつもの事だし』


「え!?、剣が喋った?」


『こっちも気にしないでください、ご主人の周りでは頭おかしいことばっかり起きるので、気にするだけ負けですよ』


「は、はい、では、私は夕食を作っておきますね」


『ありがとうございます、夕食までには終わらせます』


「レーツェル、た、助けてくれ、頼む」


「きょ、今日はどんなご飯にしようかなぁ〜(棒)」


「レーツェル?」


『ご主人、とりあえず別の階にいきましょう?』


『僕は各部屋の整理をしてるね』


「私のところは自分でしますので大丈夫です」


「..........!!、空間転移!!」


『チッ、気づきやがったか!!』


『場所わかる?』


『いえ、わかりませんが、探してきます、俊足』


「フンフンフフーン♪今日はハンバーグにしよっと、買い出しいってきまーす」


『行ってらっしゃぁ〜い、僕は氷刃使って街眺めてとこ』



 ヘイズがいなくても周りの人物は結構普通に違和感なく、平和で、何ならヘイズがいない方がもっと平和に過ごしていた


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「はぁ~、めっちゃ疲れた、そういえば、転移があったわ、助かった〜」


「お主、大変じゃの、まあ、お主のせいでこっちも超大変じゃがな」


「俺なんかやったけ?」


 まずい、ほんとに何もわからん


「アールトじゃよ、お主等が森をふっとばしたせいであやつがもともと森と世界樹の管理と森の侵入者の対処で結構大変じゃったらしいぞ、外の大陸からの強者の排除、生態系の維持とか、なのにお主とその従魔のせいで森が破壊されてとかなんとかキレながら言っておったわ」


「結構怖いな、会いたくない、でも戻るのはもっと嫌だ」


「暇なんじゃろ?、ワンバーンたちにでも合ってみたらどうじゃ?」


「ワイバーンか、行ってくる瞬体」


 デューンとか元気してるかな、そういば、あの後合ってないし


「やっほー、デューンいるか?」


「グラァァァァ」今リーダーはいないと言っている


「どうしてだ?」


「ガァァァァ」知らない、別の大陸にでも行ってるんじゃない?


「まじかぁ〜、でも元気にしてたか?」


「グルルルルルル」ちょっと疲れてたっぽいけど、大丈夫そう


「へぇ~、そういえばアイツ、サンドワイバーンだけど、サンドってことは砂漠にいるんだろ?」


「グラァ」そうだよ


「じゃあなんで西大陸にいないんだよ」


「ガァァァァァァァァ」もともとはあっちに住んでたらしいけど、色々あってなんかこっちに来たらしいよ、最近は結構あっちに行ってるね


「なんで最近になっていってんだろうな、ちょっと寝るわ、何が合っても起こすなよ、それと、もうちょっと首左にずらして」


 ワイバーンの鱗って硬いけど奥底から温かさが伝わってきて冷たさと温かさが両立しててめっちゃ寝心地いい、常人には硬すぎて寝られんだろうけど


「おやすみ〜」(横になって約三秒)



 その頃ワイバーンたちは「え?、俺等どうすればええねん」となっていた、ヘイズを乗せているワイバーンは「これ動いて起こしたら殺されるくね?」と絶対に起きないヘイズ相手に寝起きの恐怖を抱いていた



 あとがき

 自分で書いてて思ったけど自分もワイバーンで寝てみたい、それと、そろそろ毎話タイトルつけたほうが良いかなって考えてるんですが、入ります?、コメントで入る、とかそれだけでいいので書いてください、これからは閑話には付けていこうと思ってますので、本編の方です


 




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