第26話
『ふぅ、美味しかった〜、ありがとうございます、ご主人』
「ユニコーンで稼いだ金が全部溶けた、だと?、信じらんねぇ」
恐るべし、魔物の食欲
『で、いつチュトラリーを攻めるんですか?』
「だってよ、どうする?、デューン」
『ヘイズ様と従魔様の準備が整い次第すぐに』
「わかった、おい、フォティア、アタナシアのとこ行くぞ」
『はい、今度は置いて行かないでくださいね』
「ごめんて、許して、ってなわけで、明日ぐらいに来るから、ここらへんで戦闘態勢の状態で待っといてくれ、時間は夜中だ、じゃあなデューン、空間転移」
『お待ちしております、ヘイズ様』
『聞いたか、お主等、ヘイズ様は我らに協力してくださる、我らは明日の夜、ヘイズ様の従魔様に従い、先陣を切って攻撃をする、くれぐれもヘイズ様や従魔様を怒らせないように、そして、ヘイズ様の戦いを邪魔しないように、良いな?』
『『『『了解!!』』』』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「よいしょ、っと、どうしよ、明日まで暇だな」
ずっと起きてるせいで時間間隔が狂っているが、今は昼の4時だ
『ご主人、暇なら私、図書館に行ってみたいです』
「あー良いかもなぁ、おれも本読みたいなぁ」
「はぁ、お主等、ここワシの店じゃよ?」
「わあってるよ、あ、忘れてた、アタナシア〜」
「なんじゃ?」
「オレ等、明日の夜さ〜この国ぶっ壊す予定だから、店ごと森に転移しても良いか?」
『ちょっと、ご主人、それは人に行っちゃだめな計画ですよ!!』
「わかった、友人の鍛冶屋のやつもお願いできるか?」
「どれくらいすごいのが打てるやつ?」
「白華と紅蓮を打ったのがそいつじゃよ」
「まじ?、じゃあ、そいつもオッケー」
『え、えー、二人共ノリ軽すぎじゃないですか?』
「ただ国壊すだけだし、そんな重くなんないだろ?」
たかが国一つに壊すのにそんなに感情的になってたら身が持たねぇしな
「別に国の一つくらいのぉ?ワシは大陸消したこともあるし」
『もう、狂人の事を理解するのは諦めたほうが良いってことですかね』
「「そういうこと」」
「そうそう、アタナシア〜新しい武器頂戴素材はあるから」
「いいぞ、じゃが、もう2本武器を持っておるではないか?、どうやって使うのじゃ?、まさか、お主の世界のどこぞの剣豪みたいに口にくわえるのか?」
「そうじゃなくて、こういう事、《擬態》」
『変な翼ですね、ご主人』
「ほう、翼脚か、考えたのぉ、」
「そう、だからあと2本まで持てるから、なんかほしいなって、こと」
『この手で武器持てるんですか?』
「フォティアちょっとこっち来て頭出せ」
『はい?出しましたよ?』
「これでも持てないと思うか?」
そういって、フォティアの頭を思いっきり掴んだ
『いった、ちょっと、ご主人ごめんなさい、いたい、いたい、離してください、頭割れちゃいますぅぅ』
「で、お主はどんな武器が使いたいのじゃ?」
「んーそうだな、鎌とか使いたいな」
「鎌か、こりゃまた変な武器を選んだのぉ」
『ちょっと、ご主人会話しないで離してください、い、いたい、力強めないでください!!、痛い』
「良い鎌あるか?」
「ちょっと、待っとれ、奥で探してくる」
『待ってください、アタナシアさん!!助けてぇ、痛いぃぃ、離してください!!』
「痛いのか?フォティアよ?」
『そうです、痛いんです、助けてぇ』
「ヘイズよ、もっとやってやれ、本気でな」ニヒッ
「もちろんだ」ニヤッ
『や、やめて、』
「あんときは、やってくれたなぁ、フォティア!!、お返しだ!!」
『ギャァァァァァァ』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・多分十分くらい後
「良い鎌あったぞ、ほれ」
渡されたのは大きさが全部で人化状態のヘイズほどの黒紫の鎌
「かっけぇ、やっぱし、鎌はロマンだよな」
『.............』
「それの名前は斬魂じゃ」
「魂を斬る、で斬魂か」
「そうじゃ、能力は常時相手の魔力防御や装備、魔物なら皮や鱗とかの防御を全て無視して斬ることができるぞ」
「魔力を通すと?」
「説明が難しいから超ざっくり言うと、相手をアイアン・メイデンにできるぞ」
「アイアン・メイデンってあの拷問器具の?」
「そうじゃ、魔力を通した鎌を地面でも壁でも体でもなんでも良いから、刺せば魔力の量だけ、刃が出てくるって感じじゃ」
「めっちゃ強くね」
「そうじゃ」
「ちなみにこいつを作ったのも?」
「さっき言った鍛冶屋じゃよ」
「最高だ」
まじかよ、めっちゃテンション上がってきたぁ、刺せば刃が出てくるとかかっこよすぎかよ
「支払いだ、スペースボックス」
売らなかったユニコーンの角と、さっき殺したデューンの群れのワイバーンの素材を出した
「おっふぉーい、これはユニコーンの角か?、それにこの量のワイバーンの素材、 斬魂の支払いはコレで十分じゃ!!持ってけ」
「ありがとよ、それじゃ、転移せるけど良いか?」
「あ、ワシ空間魔法使えるから、アイツの分も合わせてやっとくわい」
「頼む、図書館行ってくる、おい!フォティアしっかりしろ」
『..........はい』
「ちょっとだけおやつ買ってやるから」
『ほんとに?、ありがとうございますご主人♪』
「魔物もペットとあんまし違いはないんじゃな」
「行くぞ、範囲空間転移」
あとがき
作者です、はいこんな感じでもうすぐ北の帝国チュトラリー編終わりますね、なんか結構あっさりした感じですけど、それはヘイズ君の性格なんで、次回お楽しみに〜(もしかしたら、というか多分絶対図書館で一話潰します)
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