第19話

「えーと、念話できるようなる魔道具じゃったな、あったぞ」


「結構小さいのな」


 大きさはちょっとでかい腕時計ぐらいだ見た目はほんとに首輪


「従魔を出せ」


「おい、出てこい」


「キュルル?」


 もうこいつは肉のお陰でおれに懐いて言うことは聞くようになった


「ほう、突然変異種の炎虎か」


「そうだ、青い炎を使うぞ」


「青い炎か、すごいな、それでこの首輪をつけて、ポチッとすれば」


「おい、なんか言ってみろ」


『これ、かゆいよ〜』


「ほんとに喋れるみたいだな」


「当たり前じゃ、このワシを誰だと思っておる」


『「変なオッサン」』


「お主等、一応武器とかそれやったのワシじゃけど」


「ああ、ありがとな、アタナシア、じゃあ、行ってくるわ」


「どこ行くのじゃ?」


『どこ行くのご主人?』


「呼び方ご主人かよ」


「従魔は普通、そんなものじゃろ、従魔じゃし」


「そうなのか?、で、オレは宿屋に行って寝ようと思う」


「『は?』」


「寝るじゃと?」


「ああ、そうだ寝る」


『ご主人はいつも寝てないの?』


「ああ、龍の体だと睡眠が必要なくてな、進化の時しか寝てないんだ」


「それで、久しぶりに寝たいと?」


「そういうことだ、よし行くぞ」


『わかりました、ご主人!』


「おいおい、お主、名前ぐらいつけてやらんか」


「それもそうか、ところでお前メスか?オスか?」


『メスですよ!知らなかったんですか?!』


「ああ、気にしてないからな、じゃあ「フォティア」で」


「お主の世界で炎という意味じゃな?」


「そうだ」


 相変わらず記憶を見られるのは、いい気分じゃねえな



『フォティアですね、ありがとうございます、ご主人』


「わかった、わかった良いから行くぞ」


『はい!』


「また来るんじゃぞ〜」


「わかってるよ、空間転移」


『え!、ご主人!?、どこに行ったんですか!?』


「嘘じゃろ、従魔おいていくとか、信じられんわい」


『クンクン、ご主人はあっちだ、《蒼炎纏い》、俊足加速


「やっぱり、突然変異種ってすごいのぉ」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あー、こっちに来てから、宿屋とかで寝るのは初めてだな」


『はぁ、はぁ、ご主人、見つけました』


「よう、遅かったなフォティア」


『あなたが、おいてったんでしょがぁぁ』


「あ、忘れてた」


 ほんとに忘れてんだ、許せ


『全く、次からはおいて行かないでくださいね』


「わかった、ところでフォティア、ステータスを見せてくれ」


『良いですよ、でも魔物のステータスは人間には見えないのですが』


「何いってんだ?、オレは龍だぞ?」


『え、りゅ、龍様?』


「ああ、龍だぞ、あのときは龍人だったけど」


『りゅ、龍様でしたか、この度は、誠に申し訳ございませんでした』


「龍は魔物の中でなんかすごいやつなのか?」


『ほかの魔物がどうかは知りませんが、少なくとも炎虎の中では龍様は最強の存在だと言われてきました』


「ほーん、でもオレはお前の親を殺したんだぞ?」


『知っています、それに、あの親はひどい親でしたから、私が突然変異種だということで他の子供にはたくさんの餌を与えたのに私には殆どありませんでしたし、』


「ほかの、子供?」


『はい、あのとき残っていた親は父親で、母親は他の子どもと一緒に逃げていたんです』


「じゃあ、なんでお前はまだ残っていたんだ?」


『私は、家族にとっては邪魔だったからです』


「なるほどな、大変だったな」


『はい、あ、忘れてました、ステータスオープン』


 種族 蒼炎虎 (幼体) 危険度C+

 名前 フォティア

 装備 なし


 Lv 20/50

 HP  300/300

 MP 250/300

 攻撃力220

 防御力100

 魔法力200

 素早さ180


[変化スキル]

《蒼炎化》

[特殊スキル]

《炎神の権能》

《蒼炎》

《業火轟炎》

《神文鉄火》

[スキル]

《蒼炎纏い》《加速》《突風》《酸素供給》《不知火》

[魔法]

《蒼炎魔法》イグナイト、イグニス、イフェスティオ

《風魔法》俊足、

[称号]

《捨て子》《従魔》《炎神の使徒》


「え、お前、炎神の権能って何やねん」


『知りません、気づいたらありました』


「それに炎神の使徒って」


『なんか変な声が聞こえたと思ったら、使徒になってました』


「まじかよ、おれも一応権能は持ってるんだけど」


『なんの神の権能ですか?』


「いや、それがだな」


 これは言って良いのだろうか、混沌とか絶対やばいよな


「混沌の権能だ」


『・・・・すごいですね、ご主人』


「なんだよ、その間は、絶対思ってないだろ」


『・・・でも混沌ってかっこいいデスヨネ』


「気にすんな、ところでよ、フォティア買い物行くぞ」


『買い物?』



 あとがき

 いや~まさか従魔のフォティアも権能を持っていたとはね〜、権能とか使徒のこともいつか明かすので、お楽しみに〜、


 追伸

 そろそろ「流水」を出します

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