第10話

「フン、知るかそんなの」


「は?」


「オレは自由に生きたいんだ、コレでも十分魔力も殺意も抑えてるんだよ、これ、結構めんどくせえんだよ、ちなみにオレは貴族とか王族とか、そんなん関係なく狙ってきたら殺すぞ、もちろんこの後絡んでくる、 めんどくさい無駄に少し強くなっただけで天狗になってるルーキーも殺す、たしかそういうところは、そっちも責任取らないんだろ?」


「まあ、確かにそうですが」


「じゃあ、別にどんだけ殺してもいいじゃねえか」


 はあ、コレだから人間はだるいんだよなぁ


「それと、おれ、実力は本気だしたら危険度A+以上はあるから、無理を承知ではじめからランクBにしてくんない?」


 といいながら魔力と殺気を完全に開放した


「この魔力量は、危険度A+は本当にあるようですな」


「な?、言っただろ、それと、受付嬢のお前、早く武装をときな、殺すぞ」


「!!、すいません、無意識に、つい」


「まあ、お前の実力からして、元冒険者とかだろ?、じゃあ、しょうがねえけどよ、次はないぞ、覚えとけ」


「はい、すいません」


「じゃあな、ギルマス、手続きよろしく」


「かしこまりました」


「ふう、けっこう時間かかったな、これから絡まれないようにしないとな、あ、そうそう、《人化》、イテテ」


 魔力と殺気を、全開にしてっと


「ああ、つかれた」


「じゃあ、魔道具屋にでも言ってみるか」


 そう思い、あと少しでギルドを出られると言ったところで不幸が起きた


「おいおい、お前、なにカッコつけてんだよ、冒険者登録のためにいちいち奥まで行ってギルマスも呼び出しやがってよ、しかもあのカルラちゃんに着やすく話しかけやがってよぉ」


「めんどくせぇな、お前ランクはいくつだよ」


 こういう、魔力も殺気も感知できないような雑魚が一番めんどくさいんだよな、周りのやつは魔力や殺気を感知してこっちに関わろうともしてねぇし


「フンッ聞いて驚くなよなんとオレは冒険者になってから4ヶ月でEランクになったんだぜ?」


「じゃあ、オレより格下だな、雑魚が話しかけんな、しょうがないから、将来有望なルーキーの君にチャンスをくれてやる、どけ、どかないならば殺す」


「んだとてめぇ、ちょっと表出ろや」


「チャンスを捨てるんだな?」


「いいから表出ろ」


「はあ、わかったよ、表に出ればいいんだろ?じゃあ早く行こう、範囲空間転移」


「な、!、空間魔法だと!」


「どうした?怖気づいたのか?たった今の空間転移だけで?」


「んな事あるわけねーだろ!、オラァ!死ねぇ!」


 遅いな、人間のEランクってだいたいこんなものなのか、人間は弱いな


「期待ハズレも良いところだ、トルネードスラッシュ」

「あ、やべ、間違えた」


 ドガァン、と音を立てながら風の渦のような斬撃が街を両断するもちろん あの不幸なルーキーは跡形もなく消し飛んだ


「やっちまったな、どうしよ」


「いたぞ、こいつがコレの犯人だ捕らえろ」


「やべっ衛兵か、どうしようかな、そうだ、水粒化」


 そういうとオレの体は水になって地面で水たまりになった


「なに、消えただと?、おいお前ら、まだやつは周辺にいる、逃げる前に絶対に捕まえろ」


 いや、目の前にいるんだけど、まあいまは、ほぼただの水だしな、しっかしこれからどうしたもんかな、オレ犯罪者になっちゃったよ、まあそれは前世も一緒だけど、とりあえず森に空間転移


 水粒化、解除


「どうしよっかなこれから、幻影系のスキルとかなかったよなー、なんか良いスキルが、あ、あったわ、擬態」


 使うと人の姿から龍の姿になった、どうやら、使うときにイメージしたものに擬態できるらしい


『便利だな、擬態』


 そういい、適当に前世の自分を思い浮かべてみた、


「この体も懐かしーな、てかこれなら、街に入ってもバレなくね、空間転移」


 飛んだ先は街で見つけたいい感じの裏路地だ


「うし、じゃあ情報収集と、魔道具屋に行ってみよう」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 カラン、カラン


「いらっしゃいませ、お客様、お手数おかけしますが、この水晶に触れてくれませんか?」


「いいけど、それなんでだ?」


 いいながら水晶に手を当てる


「うちの店主が変わり者でしてね、お客様の実力によって出す商品を買えるんです」


「本当に変わってるな、で、おれはどのくらい強いんだ?」


「!!これは、今まで来たお客様の中でも一番強いですね、では、一番奥までご案内します、そこに店主がいるので、話を聞いてください」


「わかった、」


「こちらです、オーナー、今までで一番強いお客様です、それなのに、まだ力を制限しているようですし、」


「よくわかったな、おまえ」


 やっぱし人間も強いやつは強いのか、人間は侮れないな


「わかった、こっちにその客を連れてこい」


「わかりました、お客様、中で見たことは他言無用でお願いしますね」


「?わかった、じゃあ、入るぞ」


 中に入るとそこには一人の老いぼれた老人がいた


「ほう、なかなか強いなお前」


「ほう、なんと、お主、龍じゃな?、この感じ風龍のようじゃが少し違うな、まさか、突然変異種か」


「お前、何故それがわかる?、その情報を何に使うもりだ、返答によっては殺す」


 人間もって結構すごいのな、こいつはオレ以上の実力があるぞ、多分アサシンと武の境地とか、混沌の権能とか使っても勝てない


「まず、お主が龍とわかったことについてじゃが、わしの眼じゃ、実はわし、エルフなんじゃけども、わしは感知能力の強いエルフの中でも特に感知に優れておってな、その一つがこの眼じゃ、この眼は見たものの、力量と真の姿を映し出すんじゃ」


「ほう」


 エルフね〜、珍しい種族じゃないのか?


「そして、この情報をどうするかじゃが、なにもせん、これを人間に言ったところでなんの得にもならん、」


「そうか、じゃあお前には隠し事はできないんだな?」


「そうじゃ、お主の魂が入り混じっておることも見える」


「すごいな、それもわかるのか」


「すごいじゃろ、で今日はどんなものをお買い求めで?、魔法書?、魔石か?、それとも魔道具か?、何でも揃っとるぞ」


 結構いっぱいあるんだな


「そうじゃよ、なんでもあるぞ」


「今のは、思考を呼んだのか」


「そうじゃ」


「やっぱお前すげえよ、んじゃ、まずは魔法書を見せてくれ、」


「お目が高いのぉ、で、なんの属性がいいのじゃ?、ちなみに魔法書は読んだだけで魔法を覚えられるからものすごく高いぞ」


「支払いについてだが、魔物の素材でいいか?」


「物によるが、お主のことだし、いい素材を持っているんじゃろうな」


「ああ、任せろ、それと一つ聞きたいんだが、魔法書って魔物が覚えられるのか?」


「あ、そうじゃった、魔物は呼んでも覚えられないんじゃったわ」


「そうか、じゃあ魔道具を見せてくれ」


「お主、魔道具を求めるのなら、お主の戦闘スタイルや、武器を教えてくれんかのぉ」


「いいぞ、戦い方は大体は防御と魔法力とHPを犠牲にして攻撃と素早さを一気に上げての暗殺とかで、失敗したときとか、気分次第では体を水にして避けまくりながらゴリゴリに戦う、ちなみに武器は基本素手、魔法も結構使えるぞ」


「ほうほう、そうか、空間魔法が使えるようじゃし、移動系はいらないな、お主、使いたい属性とかあるかの?」


「使いたい属性か、氷とか炎を使ってみたいな」


「炎と、氷か、ならこいつなんてどうじゃ、」


 そういって渡されたのは二振りの刀だった、




 あとがき

 はい、作者です、なんとですね主人公くん、武器を持ちました〜、イエーイ、だけど好きなように書いてたら主人公の情緒が不安定になってしまうんですが、まあこんな感じで続くので温かい目でお願いします

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