第3話 音蛇

「ゴアアァッ」


「ありがとね、山岳熊さん、また来るよ」


「クエッ」


「ミューイ」


「グラ」


「じゃあな」、とだけ言うと山岳熊はまた大穴に入っていった


「よし、ジョーくん、乗せて、ミュイちゃん、おいで」


「ミュイ、ミュリュルルル」


「クエッ、クエーッ!?」


僕とミュイちゃんが乗った後、そういえば鹿がいることを忘れてた


「...........」


「ミュイちゃん、これ、小さくできる?」


「ミュイ?」


「大きさねー、ミュイちゃんぐらいの大きさでいいよ」


「ミューイ、ミュリュリェ」


ミュイちゃんがなにか言うと一瞬で鹿の体が小さくなり、ミュイちゃんと同じぐらいになった


「クエッ」


「よし、今度こそ、山へしゅっぱーつ」


「キュエエッ」


ジョーくんが叫ぶとヒレや鱗の形が変形していく


「え!?、なにそれ、音からしてやばいんですけど!?」


「ミューイ?」


「.........」


「キュィィィィィィン」


ロケットエンジンになった


「そんなのありなの?」


「クエッ!!」


ドォン


とてつもない衝撃波が飛ぶ


「わあ、早いね、ジョーくん、すごいね!!」


「ミューン、ミュイ、ミュイ」


だが、この衝撃波がある生物を引き寄せてしまうとは、誰も予想しなかった



山岳熊さんの生態について


見た目、大きな熊の背中に小さな山が乗っているような見た目、爪が少し長く、見ためはとても怖いが、外見によらず、どんな種族にでも優しい、攻撃してくるものには容赦せず強靭化爪撃が放たれる


生息域

主に川の流れている山の洞窟や深い森、地中などに住んでいる、なにもないところで山岳熊をみることは滅多にない(この世界になってから一週間しかたっていない)


食べ物

主に魚を食べる、一応樹の実や果物も食べれるが一応レベル


本編↓


「あ、アレなんだろう?、あんな山昨日探知に引っかからなかったけど」


「ミュー、ミュリュラ!!」


鹿大きくなり、空中に立つ、何故か鹿が立ったところにAT◯ールドみたいなのが出来てる


「キュエィィィッ」


またまた変形して今度は武器がたくさん出てくる


「なになに!?、そんなにあの小山が嫌いなの?」


「ミュイッ」


「え!?、本能的な危機感?、ということは、アレは、小山なんかじゃなくて」


小山だったものが動ごき始める、その正体は


「おおっ、かっこいい蛇だ〜!!」


「ミュリュリュ!!」


鹿の周りから核エネルギーでできたと思われるビームが放たれる


「キュァァァァッ」


体から出た大量の兵器が全て起動し、大きな蛇を攻撃する


「みんなすごいね、どうやってやってるの?」


攻撃の煙が晴れた後、出てきたのは、無傷の白い蛇


「あれ、さっきまで緑だったのに白くなってる、っていうことは多分、自在に体色を変えれるってことだ」


蛇がゆっくりと口を開ける


「シャァァァ〜シュルル〜」


「クエッ!!」


「ミュリュ!!」


「音波波動?、やばいね!、ジョーくん、飛ばして!!」


あの音波が届いたら僕たち消えちゃうかもしれない


「キュィィィィィッ」


ドォン


「ふ〜、危なかった〜どうなってるかな?」


恐らく波動と思われるものがあたったところから地面が砕け散る


「ミュン」


「だね、逃げて正解だったよ」


「ク、クエ〜、クエッ」


「もう会いたくないね」


それにしても、山岳熊といいあの音蛇(僕命名)といい、一部の生物はとてつもない大きさになっているけど、あの大きさで自重で潰れたり、狩りがまともにできるとは思えないけど


「ミュ、ミュリュー」


「ん?、どうしたのミュイちゃん?」


どうやら疲れている様子で小さくなった鹿と日向ぼっこしている


「ん?、日向ぼっこ?、あっ、なるほど、メモメモ」


恐らく音蛇は日光からも栄養を得ていて、日光浴をするために体の色素の変化ができるんだと思う、日光や食べ物で足りない栄養は周囲の放射線から接種していると思われる、っと


「よし、あっもう山が見えてきたね、多分水があると思うけど」


「ミューン」


「ク、クアッ」


「お、おわわ、ジョーくんも疲れたの?」


急にロケットエンジンのように変化していたヒレがもとに戻った


「クエ〜」


「わかった、じゃあゆっくり進もう」


「ミュイ」


「今思うと、結構鳥とかも飛んでるね〜」


パッと見た感じ多分三種類ぐらいの鳥が飛んでいる


「あれは多分元カラス、あっちは元ハト、あっちは?、スズメかな?」








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