第1話 よくある異世界転生への幕開け
『
久しぶりに弟の
弟は中1、おれは高2、歳の差もありあ話すことはあまりないけどこうして時々野球やテニスに誘ってくれるくらいには兄弟仲良くできていると思う。
公園についてからはお互い無言でパスを出し合う....
「最近調子は?」
流石にこの無言は耐えきれん、
「ぼちぼち」「そっか、彼女とかできた?」
...
「好きな子すらいない」「勉強は?」
....
「赤点は避けてる」「それ地味にやばくない?」
..
無言と近況報告を繰り返しているうちに気づくとI時間近く立っていた。
「よし、そろそろ帰るか」「うん」
いつもの帰り道、いつもの交差点、小学生の時いつもよく遊んだ公園、なにも変わっていない、いつも通りの日々..
タイトルは思い出せないけど、
むかし読んだ漫画のセリフで特に印象的なセリフがあった。
確か...
人は失って初めて自分がガラスの上で生活していることに気づく
だったけ、
子供がボールを追いかけて車道に飛び出す。
袋に入れていたボールが転がってしまったらしい、
「逃げろ!!」叫んでも遅いか、
よりにもよって赤信号だし、ここ結構車通るんだよな
直也が走り出している、俺も少し遅れて走りだす、子供を抱える直也、すぐ横にはトラック、
俺は2人を突き飛ばして、それで....
目が覚めた、知らない場所だ。
「ここは...」
あたりは一面真っ白でなにもない
確かトラックに引かれて、それで
「貴方は死にました」
透き通った声と共に目の前にいきなり翼の生えた女性が現れた
そっか死んだのか
!「弟は!直也は無事ですか?!」
「はい、貴方のお陰でお二人とも無事ですよ」
よかった、生きていてくれた
これでもう思い残すことはない
ごめんな、あんまお兄ちゃんらしいことできなかったな
「感傷に浸っていらっしゃるところ申し訳ございません。お話いいでしょうか?はい、では
コホン..
貴方には2つの選択肢があります。一つはこのまま輪廻転生の輪に戻るこちらが本来の魂のルートでございます。二つ目は異世界に行くどちらかお好きな方をお選びください」
異世界?この人今異世界って言った?
「いけるんですか?異世界に」
「はい可能でございます」
即答!まさかの!?
「転生する世界は剣と魔法の世界です。
よくあるファンタジーの世界と考えていただいて相違ありません。それと特典としてどのような能力が欲しいですか?
なんでもどうぞ」
「ファンタジーの世界に行けてしかも好きな能力までもらえるんですか?」
「?チート能力といえば異世界転生の醍醐味でしょう」
「なっ、なんでもいいんですか?」
「はい、なんでもどうぞ」
直也、先に死んでごめん兄さん異世界で楽しく暮らすからな。
「ただし、転生するためには条件があります
他の候補者達を殺してください」
「はい、わかりました!!」
まぁ、異世界に行けるんだ、これくらい
なんてことない
「頑張ってください、私達のために」
天使はにこやかな笑顔で笑う。
暖かい光だけに包まれているはずの空間に
天使の影が差していた。
異世界で俺TUEEEEしたいですか?そうですか、なら生き残ってくださいませ ククノ宮八一 @ankana
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