第1話 七聖
「久々に故郷に帰って来ましたが……全員集合とは驚きですね」
「まぁね。君がいつまでも愚図ってるから悪いんだよ」
「その通りです。我々の結論はもう決まっています。貴女も早く決めてください」
「とっとと戦争始めようぜ〜俺達も飽きてきたしさ」
「リリアちゃんは毎回そうなんだから!」
「………どっちでも良いから早くして欲しいと、思う」
「フハハハハ!!結論は出たのかリリアよ!?早く伝えるがいい」
全くコイツラはいつもそうです。物事を楽しむ余裕を持っていない。
正直まだどちらにするかは決めてないのですが…………
「七聖。最初の人類にして世界の創造者達である僕らは何度も文明をリセットしてきた。今回もするかを早く決めるんだ」
「相変わらず動きたがりですねクルトは。私としてはもう少し様子を見たいのですが」
無垢の拳士クルト
「………いつまで見てるつもり、だと思う。私達はもう何千年も待ってる」
「昔からの癖なのは分かるけどもう少し大きく喋ってくれるかしら、フェイ」
叡智の天使フェイ
「ならお前はとっとと文明を滅ぼすか見送るか決めるんだな」
「戦争狂に言われたくないですね、ドラクー」
軍神ドラクー
「とっととしなさいよ〜私達待ってるんだから」
「ならもっと待っていてくださいテテス。私は見定めているので」
大罪の姫テテス
「いつまでも時期を示さずに先延ばしにする方が悪いのですが?」
「説教何か聞きたくないです、レネーリア」
粛清者レネーリア
「ハッハッハッ!!流石はリリア!我らの一員であるが、これ以上の先延ばしは……我らとの敵対を意味するぞ?」
「……それは嫌ですね。貴方と戦えば手籠めにされそうなので」
魔王サザネア
「ハッハッハッそれは当然だ。正当に貴様と戦う理由があるならば俺の女にしたいからな」
「覚えてないのですか?二回目の文明が滅んだのは貴方の浮気が原因です。私はもう貴方を男としては見ません」
「……あの時はなぁ。まぁ、それを言われたら俺も言い返せないんだがな」
正直どちらでも良い。
ゲーム感覚で文明をリセットしているせいでどうでもいいのですがね。
「今は人数比はどうなのですか?」
「フェイ以外はリセット側だぜ。正直今の人類は戦争だったり飢餓とかで醜いからな」
「……それではゲームが偏ってしまいますね。私は見送る派へいきましょう」
「いっつもそればっかりじゃない!!リネアはもっと自分で決めなさいよ〜」
「二回目の時は自分で決めましたが?」
「……あれは違うでしょうが!!開幕で私達七聖の介入の間もなく全大陸吹っ飛ばした奴が何言ってんのよ!!」
あの時はストレスMaxでしたからね。
サザネアが私以外の人間を抱いたと聞いた時には狂いそうでした。
まぁその女諸共文明を吹き飛ばしたのですがね。
「それではゲームを始めようか。ここに誓いを」
七人が立ち上がり杯を掲げた。
中にある聖水を飲み干すと彼らは世界を見下ろす。
「七聖第七席無垢の拳士クルト」
「七聖第六席大罪の姫テテス」
「七聖第五席叡智の天使フェイ」
「七聖第四席軍神ドラクー」
「七聖第三席粛清者レネーリア」
「七聖第二席死眼の聖女リリア」
「七聖第一席魔王サザネア」
「「「「「「「我ら七聖、ここに大戦争の開幕を宣言する!!!!!!!」」」」」」」
高らかに宣言した後、各々はそれぞれの地へと散っていく。
これから始める大戦争の準備の為に…………
死眼の聖女 @RKTUS
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