第6話


~舞side~



 私は、水萌舞みなもまいには仲のいい学園のグループメンバーがいる。


 その中で、私が想いを寄せている相手、軽井沢一葉かるいざわいちはくんが表なことから、TS病という病気に罹って女の子になってしまった。


 そして今日学園へと来た一葉くんは真っ白な肌にきめ細やかな黒髪そして、今まではなかった胸板は、立派なモノがついていた。



 そしてみなの前に立ち挨拶を始める一葉は



『皆さん、お久しぶりですね。この姿になってしまってなんですが、改めて自己紹介をしますね?軽井沢一葉です。また皆さんと共に過ごせることを心より嬉しく思います。』



 そう言ってニコリと笑顔になるのだった。


 私は一葉くんが大丈夫そうだななんて思いながらも、帰ってきてくれたことに胸がほっとする。


 それからは、私たちのグループで騒がしくいつもと少し違うけど、それなりに雰囲気は変わらずに、過ごすことだできた。


 だけど、私は女の子になっても一葉くん……いや一葉ちゃんと今度変えてまた私の気持ちが伝わるように、頑張ってこれまで以上にせめて行くと心に誓う。



~紫side~



 いつも大人しくしている私、田畑紫たばたゆかりは中校一年からの付き合い舞という親友とそのいつも楽しく絡んでいる一葉くんたちとのやり取りを眺めていた。


 そして、それはいつまでも続く訳がないと思っていた。そう私も舞が高校から知り合い一目惚れしたといっていた人物一葉くんのことを最近の2年生になって好きという気持ちに気付いた。


最初から舞の表情を見ていたから私は分かるのだ。そんな舞の顔を見ていて、自覚したのは、1年の時の行事で、一緒に一葉くんと行動した時だった。


私は鈍いと言う訳では無いから、すぐに理解した。これが舞が抱いている想いこいということは、確信できていた。


 そして、そんなある日のこと、一葉くんが休み連絡が途絶えて、2日後の水曜にグループのチャットで報告があった。そうあのTS病に罹ったというような少し濁らせた内容をLINEに告げてあった。


 みんな薄々気づいていた事は、バレバレだったのだけど、LINEの内容は至ってシンプルなものだった為、一葉くんも大丈夫なのだろうという結論に至った。


 そしてその次の日に一葉くんは一葉さんへと変わっていた。だけど、それでもこの思いは消えることも無く、寧ろ大きくなっていくのを私は感じるのだった。



~牧菜side~



 私、宝条牧菜ほうじょうまきなはいつものように辺里のお守りをしていた。


 私たちのグループでは、いつものように面白おかしく賑やかに友人たちと過ごしていた。


 そして、辺里が大好きな彼、一葉くんを困らせるような行為を止めながら、私は幼なじみと一緒に、過ごす。


 話は変わり、私と辺里は高校入学からやらかしの連続をしていた。それもあって今のグループが結成したとも言えるからなんとも複雑な気分である。


 それは後日語るとして、そのやらかしで知り合った。一葉くんは誰もが振り返りそうな見た目の男の子だった。


 そして弱点がないのでは?なんて思っていた最初の頃をだったが、そんな2年になるとあるウイルスが流行りだした。そう〘TS病〙だ。


 そんな病気を、軽口で嘲笑いながら笑顔を見せる一葉くんがその話をした後に、急に学園を休んだのだ。


 一体何事!?と思った次の日に、グループのLINEで、濁したようなメッセージが一葉くんから告げられた。


 それを見て皆で、『絶対〘TS病〙に罹ってるよね。』なんて話をした。それから水曜を開けて、木曜日一葉くん…いや一葉ちゃんと呼ばせてもらおう。


 そんな一葉ちゃんが学園に、戻ってくる。私たちはそれを待っていた時に、ホームルームであの美少女馬鹿の啓悟が、叫んだ『一葉が、美少女になってるぅ〜!?やばい超可愛いんだけど!!それにおっぱ―――ブゥ!』と最後恐らく舞にやられたなと思いながら、啓悟が叫ぶ程の見た目になったのかと、少し期待しながらお昼休みに、私は、2ーBに辺里と向かう。


 そこで見た一葉ちゃんは正に美少女と言える見た目へと変貌していた。


まさに美少女と言っていい見た目になっていた。そして私はそれを見てこう思う。


 (やばいよ!私のどストライクすぎるんですけど!?)とそう何を隠そう私は、女の子が大好きな百合少女なのである。


 そして私は、辺里と共に私もあの美少女を狙うという新たな目標を立てるのだった。




〈あとがき〉


どうも!四季想歌です。


少しだけ次も回想シーンとなりますので、一言挨拶


続きは書き次第投稿しますのでご了承ください。


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