アーティスト YUSA-優佐-

ソノハナルーナ(お休み中)

第1話 1筆目。

ぼくは今日渋谷で有名な絵描きの新井先生の所に弟子入りする。

ぼくの名前は十国優佐(じゅっこくゆさ)。

ぼくは大学中退後に夢だったアーティストを諦めて、家で引きこもっていた。

そんな時元気づけられたのは、新井先生の絵だった。

ぼくはいつも新井先生が似顔絵を描いてると言う場所に行った。

新井先生にぼくは直接見習いになりたいですと言った。

すると、新井先生から出てきたことばは一文字だった。

『は?』

そして、筆を止めた新井先生は二言目に発したのは、拒否反応だった。

『いらん。見習いはいても良くないことばかり起こる。おまえも所詮はただ夢見た学生さんやろ。見習いになりたきゃ、学校でもなんでも行けばいい。俺にはな見習いなんていらんのよ』

『でも、ぼく新井先生の絵を見て感激しまして』

新井先生は鼻で笑うように言った。

『絵を見て感激した。そりゃどうもって言葉期待したか? 俺は自分の絵が嫌いなんだよ。人の描いたものを見て楽しいか? 俺は誰かの似顔絵描く方がよっぽど人間性が滲み出てて好きだよ。もし、見習いになりたいなら、もっと俺と同等になってから来いよ』


ぼくは拍子抜けしてしまった。

新井先生はとてもじゃないが人間性を疑うくらいの上から目線だった。

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