【リレー小説企画】暇な日に捧げるギャグ小説を書きたい。
美澪久瑠
第1話(美澪久瑠執筆)
私の名前は山田ロレジュリア。
真っ黒い髪の毛を腰まで伸ばし、つばの広い帽子を被っており、真っ白いひらひらワンピースを着ているわ。名前にとっても似合っている格好をしているでしょう?
私は山の中にあるバカ広い一軒家で1人で暮らしているわ。
お隣さんは300m先。
そのお隣さんとは絡んだことがなく、本当に1人。
自給自足の生活を続けて30年。ワンピースが邪魔ったらありゃしない。
こんな生活だから出会いなんてなし。
つまり独身。辛いですわ〜!
1人ということをごまかすため、お嬢様口調にしてみると、パズルのピースがピッタリハマるように、お嬢様口調が孤独の心にピッタリハマり、愛用しているのですわ。
「さて、出かけるとしましょう!」
ゴゴゴゴ…
壊れかけの軽トラを走らせ、ホームセンターへと向かう私。
何故ホームセンターに行っているのか。
理由は単純。
3日前、街に買い物に行った時、迂闊なことに大事な大事な悪霊退散のお札を買うのを忘れて帰ってしまったようで…。
ホームセンターには本当になんでも売ってあって、13000枚入りコピー用紙や、13000kgスライム、もちろん悪霊退散御札も売ってありますわ。
無事、ホームセンターへつきましたわ〜!!
早速入店。
バカ広い店内。その中にはぎゅうぎゅうに詰められた商品。どれもバカでかい。
「…はい。えぇ。そうしてくれると助かります。」
騒がしい店内のなかにひときわ目立つ声がレジの方から聞こえてくるわ。
会計が終わったみたいで、バカでかい荷物を持ち、数人のボディガードらしき人を引き連れ、出入り口の方に向かってくるですわ。
スッ…と、私の横を通り、駐車場へと向かっていった。
「イケメン…。」
感想はただそれだけ。羨ましいとも、結婚したいとも思っていないわ。思って…思っていないわ!!!
混沌の中を突き進み、お目当てのところにたどり着いた頃には息が切れていましたわ…。
「そうそう!これですわ〜!!」
いつも使っている悪霊退散御札を手に取り、レジへと向かいますわ。
難なく会計を済ませ、軽トラへ乗る。
ゴゴゴ…普通の軽トラだと出ない音を鳴り響かせ、家に帰りますわ。
ゴゴ…ゴ…
「あら?」
帰り道、軽トラの調子が悪いようで、歯切れの悪い音を出して上り坂を走っている。
「嫌な予感がしますわ…。そろそろ寿命だと感じていたのですよね…。」
ガコン
ある意味不気味な音を静かな山の中で鳴り響かせ、軽トラは止まった。
「ど、どうしましょう…。」
【リレー小説企画】暇な日に捧げるギャグ小説を書きたい。 美澪久瑠 @mireikuru
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