第2話 供花 白菊遠征です!!
「白菊。草の都の葉慰宮に行くぞ。」
「仕事~?」
「いや、普通に葉慰宮の宮長に招待された。」
都を治める堂主である白菊はたびたび他の都の盟主から
「行く~」
「分かった。慈雨、俺たちが離れる間だけ管理を頼む。護衛はいらないから大丈夫だ。」
「わかりました。鋩鉋さん。でも護衛は、、、」
「
「わかりました。炎の都はお任せください。」
「助かる、白菊出るぞ!!」
「ふぁ~い」
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「しっかし、珍しいですねぇ。鉋さんが招待で出向くなんて。この世の終わりか何かなんでしょうかねぇ。」
鉋はとてつもなくOFFの時は人見知りなのだ。
「おいまて
「まぁ鋩が考えることなんて意味がわからないもんねぇ。」
しみじみとした風に白菊が答える
「白菊、晩御飯抜きにされたいのか?」
「ボクは、食べなくても生きられるから大丈夫だよ。」
「、、、神威を与えられた人達は大変っすねぇ~」
ため息をつきながら軻遇突智が言った。
「軻遇突智だって、食べなくても生きていられるだろ。ボクはどっちかというとキミの方が大変だと思うけどね。」
「私はこれが当たり前なんですよ。生まれた時から霊体ですから。」
「それを言うなら私たちだって生まれつきの神威だよ?」
「でも人間なのは変わりません。私が言いたいのは貴方は周りから理解されがたい者であるということです。」
軻遇突智は歪んだ顔で話し続ける。
「霊といった人ならざる者がどんなに生きようとも何も周りの者は変わらず接するでしょう。ですが、人間という数十年しか生きないはずの者が何百年生きるというのは周りからすると化物のようなものです。だからあなた方神威が不便していないかと私は心配しているのです。実際化け物と呼ばれているのを私は見ました。」
「「、、、」」
鋩鉋と白菊は黙っている。
「それが私は悲しいのです。」
「、、、軻遇突智。普段の白菊ではなく冥導堂堂主供花 白菊として言います。」
その言葉に炎龍獅子に戦慄が走る。なぜならONの時の白菊は裏切り者や気に入らない者はバッサリと切り捨てるタイプだからなのだ。
「その考え方を捨てなさい。貴方が負うべきものではない。別に貴方が犯してしまったことではありません。それに私たち、いえ、少なくとも私はこの神威として産まれた事を後悔してはおりません。あなた方炎流獅子が我が一族に忠誠を誓ったから分かるでしょう。二度とそのことを言わないでください。次、もしさっきの事を言ったら、
その言葉に周りの者たちが一斉に跪く。
「「「「「御意。」」」」」
「今日は休みなさい。明日朝3時に再出発する。」
「「「「「は!!」」」」」
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ちなみに蒼炎の棺桶は霊を払う為の神威です。
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