第4話 異常、以上、委譲

 足早に、学校へ向かって進む…天使のような見た目の少女と一緒に。


 全自動モンスター撃退装置ただのベルトはもう使いものにならないので彼女に頼らないと安全に学校までたどり着けない。


 …流石にもう一回地面に亀裂が出てきたらもう、宝くじの一等が可愛く見えるレベルの確率だよ。


 他の生徒は大丈夫なのだろうか?

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 [今日の授業、リモートになったね!]


 [直接会えないのは寂しいけど、モンスターなんてすぐ降らなくなるよ。だからその時はまた五目並べしよ~]


 [未読スルーは辛いよ]


………………………………………………………


 [出席一覧に名前がないけど大丈夫?]


 [もしかして、pcの充電ないの?先生に伝えておこうか?]


 […学校行ってないよね…]


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 学校(?)に着いた。


 なぜ(?)が付いているのか?


 何を隠そう目の前の校舎から手足が生えているからだ。ドロドロの。


 もうみんな殺されてしまったのか?


 …みんなが仮病で休んでることを願おう。きっと無事だよ!


 不安の所為なのか、空模様が暗い所為なのか、モンスターが空から降ってくる量がここ校舎とその周辺だけ多い気がする。


 校舎の窓は、あの亀裂と同じ色をしていて、絶えずモンスターが湧き出ている。見ていて気持ち悪い。


 …絶対こいつラスボス的な奴じゃん


 幸いにも、校舎型の化け物との距離は、100m以上はあり(学校の敷地に入る前の道路で気づいた)向こうはこちらの存在に気づいていないから走って逃げきれる自信がある。


 逃げるために後ろを振り向こうとしたその時、校舎の屋上辺りから紫色の光の塊が飛んできた。


 ここ最近全くといっていいほど運動していなかった体では反応できず。光はあっという間に体を貫く…事はなく手前に落下した。


 コンクリート片が宙を舞い、道路は抉れ、砂ぼこりが発生する。


 外したのか?助かった…


「繧?▲縺ィ隕九▽縺代◆縲」砂ぼこりの中から声がする。


「誰だ!」


 砂ぼこりが晴れると…悪魔が立っていた。


 閻魔とか魔王とか、そういう言葉のふさわしいモンスターが立っていた。


「俺か…俺は、人間で言うところの…黒幕だ。」


 本当のラスボスだこいつ。


「縺薙?莠コ縺ッ髢「菫ゅ↑縺」天使が今まで話したことのない言語で話す。


「雋エ讒倥′螟ァ莠コ縺励¥縺薙?荳也阜縺ョ謾ッ驟阪r謇倶シ昴∴縺ー縲∵?縲??縺昴%縺ョ譛芽ア。辟。雎。縺ォ謇句?縺励?縺励↑縺」黒幕が答える。


 何も聞き取れない。


 そのあと何回かやり取りが二人の間で繰り広げられた。あと…


「そこの人間、残念だか死んでもらう」唐突に黒幕が日本語で話しかけ…てない、宣戦布告だ。


 黒幕が拳を握りしめ、一瞬で目の前まで来る。


 透かさず天使が光のバリア(?)を展開する。


 お前魔法使えたのか。


 え?僕も使えって?魔法?そんなもの現代人が使える訳ない!


 戦いの邪魔にならないように離れよう!急いで。

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次回は天使さんに視点を移します。(委譲)


やっとタグが回収できた。

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