第七章 最後の戦い

伝承7

「かつて我が国は海賊相手に大敗を蒙った」


「海賊女王は我が国に提案した」


「どうやら女王は我が国の沿岸部を隈なく襲うために、地峡に『船の道』を開通しようとしたとのことだが、詳細は分かっていない」


「それは実行されると女王は姉――言い伝えによるとらしいがにわかに信じがたい――を助けるために我が国を去り、レス島へと船団を進めた」


「我が国は女王による滅亡の危機から救われたのだ」


「その後、女王に対抗するために建造されるはずの『巨大戦艦』は程なく解体されたそうだ。以来、『巨大戦艦』は建造されなかった」


――『アケイオス年代記 テイテュス女王伝』より

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る