第一章 呪われた島
伝承2
海賊女王の故郷がナクサス島。我らが住まう半島の南端から見える位置にある。我が国との間に狭い海峡を形成し、そこを通る者に恐怖を与える。無数の岩礁が木々のように立ち並び、ムカデ共の隠れ家になっているからだ。
我が国は長らく同島の王と交渉を続け、沿岸部への襲撃をやめるように懇願したが無駄だった。彼らはこちらが寛大な条件を提示しようとも承諾しなかった。
『なぜ、あなた方は海賊行為をやめない?』
我が国の執政官が、ナクサス島の国イラクリスの王に問うた。返事はこうだった。
『我々はこの地に流れ着いた瞬間から、それを
我々は呪った。このようなならず者の国がすぐ近くに存在するという事実を。
――『アケイオス年代記』 ナクサス島に関する記述を抜粋
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます