第3話
「カッケェー!!」
俺は雷を刀に纏わせてぶんぶんと振っていた。やはり雷には刀!それが偉い人には分からないんですよ。
こんなことになったのは今から数十分ほど前になる。
数十分前
「やって来ましたー武器屋!」
俺は探索者連合に併設されてある武器屋に来ていた。ここには様々な武器があり、そこにはお目当ての武器もあった。
「やっぱり、かっこいいな」
俺の目の前にあるのは、刀。正確に言うと太刀というのだろか。
「雷と言ったら、刀だろ!」
ホ〇バの将軍よろしく刀には雷!相場が決まっている!ということで買おう!さて、値段の方はっと。
「高っっっか!」
えっーと?ゼロの数が一、十、百、千、万、、
45万?バカじゃねぇの?ただの学生が出せる金の量じゃねぇって。買えない訳じゃないが、買った場合今後1ヶ月は、食事がサラダチキンになっちまう。だけどかっこいいんだよなぁ。どうしようかなぁ。
買っちゃったぜ(ノ≧ڡ≦)☆
かっこよさには勝てないよ。何を犠牲にしても、俺はかっこよさを重視する。そこは譲れん!
祝サラダチキン生活!スリムになるぞォ()
武器も買ったことだし、ダンジョンに潜るか。
ここのダンジョンは上層、中層、下層の3層構造になっていて10階までが上層、11階から25階までが中層、25階から最後までが下層となっている。この区切り方は、10階、25階にボス部屋があるためであり、ダンジョンによって区切り方は変わってくる。
今回は初めてだし上層、行けたら中層にまで行くってことにして潜ることにした。
冒頭へ戻る。
今は10階のボス部屋の前にいる。サクサクとモンスターを倒し、モンスターの核である魔石だけを拾いながら来たためなかなか大変だった。
「よし!今日はボスだけ倒して、帰ろうかな。」
腰に掛けている刀を抜刀し、雷を纏わせる。色を決めることもできるため、とてもかっこいい。今回は
「おお!」
黒雷で刀を纏わせると刀の柄の部分まで黒くなった。元は青色に銀色の刃が映えていたが、これもかっこいい。
「この能力は随分と俺を喜ばしてくれる」
「いざ、初のボス戦へ!」
「グヴガァァ!!」
そこに居たのは、3mをゆうに超える巨大なクマだった。それもただのクマではなく、角までついている。
「随分とでかい図体してんな。動きにくかったりすんじゃねぇの?」
と俺は煽ってみる。するとクマはこちらの言葉がわかっているかの如く叫びながら、こちらへ突っ込んできた。
「ギィギャァァァ!!!」
「よっと」
俺はそれを早めに避け、相手に切り裂くように刀を振るう。
「グガァァァ!」
すると切ったところには、焼けたようなあとが残り、ゲームのような麻痺をしているようなエフェクトが残る。こればっかりは謎だ。
「グルルゥゥゥ!」
相手もボスなわけで、やられっぱなしではない。いきなり、クマの腕から棘のようなものが生えてきた。当たれば痛いでは済まされなさそうだ。
「だが、それは当たればの話だ」
雷を扱う能力のおかげか、体が軽く、相手の動きもよく見える。だから、ゲームでよく見るあの技で決めたい!
「集中!」
目を閉じ刀を鞘に戻し、呼吸を整える。 息を吐き
心を落ち着かせる。このすきだかけの行動に、クマは迷わずに突っ込んでくる。だがそれでいい。
構えを取り、柄に手をやる。そして、雷を身体に纏わせる。
「抜刀!!!」
瞬間、目が眩むほどのひかりが辺りに広がった。そこには、首が無くなったクマと雷を纏った少年がいた。
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