32話vs魔族②
「power is justice」
「力は全てを解決する」
母が昔、僕に言っていたことだ。
今はそれをしみじみ感じる。
『なっ⁉︎おまえまさか無理矢理封印を解いたのか‼︎』
「封印とか知らねえよ。
それよりも封印されてたってことはそれだけ凄い剣なんだろ。
俺たちピンチなんだよ、力を貸してくれよ」
『おまえ本当に人間か?
伝説の剣を力任せに引き抜くなんて物語のセオリー上やっちゃダメだろ』
「それはそれで面白いんじゃないか?
と、そんなことよりちゃんと力貸してくれよ!」
僕は剣と鞘を持ちながら外に出て戦いの場へ向かう。
どうか持ち堪えていてくれ!
ー姫side
「ちっ、しかしまぁいいでしょう。
申し訳ないですが、先程の提案を受け入れなかった罰として痛い目を見てもらいますよ」
「おあいにく様、さっきまでは彼がいたから抑えてたけど私も本気でいくから」
奴はニコニコと笑いながら魔力を貯め始める。
私もそれに合わせて魔力を貯め始める。
『ヘルファイア』
『ローズフロスト』
私は彼を信じて時間稼ぎを選択し、防御魔法を唱える。
それに対し、奴は地獄の炎を放ってくる。
私の生み出した氷でできた巨大なバラが炎に当たっては砕かれ、または炎が氷で囲われて炎が消え去るのどちらかが何度も起こった。
だが私の方が徐々に押され始めた。
こうなることは想定ずみだ。
私は別に貯めておいた魔力を足元に向かって放つ。
『フライ』
私は一瞬で空に飛び上がることで奴の炎をかわす。
奴も翼を使って飛び上がった。
二人の視線が交差した瞬間に同時に魔法が放たれる。
『イージスブレイク』
『ポイズンブレス』
さながら黒い稲妻といった様子の魔法が紫色の霧の中に入ると少しずつ細くなっていき、霧散して消えていった。
ポイズンブレスは腐食の魔法。
その魔法に魔法が触れると次第に効力を失っていき、込められた魔力が消えていく魔法だ。
これが肌に触れると常人ならば皮膚がただれ、強烈な痛みを伴う。
だがこれは高位の魔法であり、いかに昔から王宮の英才教育を受けている王女といえどうまく操ることができず、魔族に当たる前に魔法が消え去ってしまった。
「なんとも厄介ですね」
「ここは火力勝負でけりをつけますか」
奴は多重詠唱を初め、たくさんの魔法を放ってくる。
私も負けじと魔法を放つが借り物の魔力であることもわざわいし、徐々に敵の火力に押し負け始める。
「このまま魔法で押しつぶして差し上げますよ」
「ぐっ、女の子には優しくしなさいよ」
軽口を叩くが徐々に余裕がなくなり、とうとう当たる寸前にまで押しこまれてしまった。
やばい、助けてランサー君!
私が心の中で願ったタイミングで突然金属音が鳴り響いた。
「間に合ったぜ」
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