第2話(過去話)
物心ついた時から私と優人は一緒にいた
家が隣同士だからってだけじゃなくてホントに毎日一緒にいるのが楽しくて楽しくて仕方がなかった
毎日のように遊ぶ私たちは世界一仲がいいんだって自慢してた
いつの頃から私が優人を異性として好きになったのかはわからないけど
最初からかも知れないし
一緒に遊んで一緒にお風呂に入って一緒に寝てる時に安心したからかも知れない
保育園の頃お母さんに可愛く結んでもらった髪を自慢したら可愛いね!って言ってくれた時かもしれない
男子に髪をひっぱられて泣いていた時優人が助けてくれた時かもしれない
夏祭りで家族とはぐれた時に優人が私に気付いて手を繋いでくれた時かもしれない
小さい頃から大好きな優人
優しくて一緒にいると楽しくて、そばにいるだけで心がポカポカしてニヤニヤしてしまう
小学校高学年に入る頃には自分の恋心に完全に気付いてしった私は、つい思ってもいない事を言ってしまったり
⋯優人に少しキツイ言葉を使ってしまったりしちゃったけど、優しい優人はそれでも大好きだって言ってくれて本当に大好き!
つい照れて叩いちゃったりもするけどゴメンね優人
でもどんだけ嫌な事しても私を好きとちゃんと言ってくれる優人は世界一カッコイイ男の子だって思うよ!
優人ならどんな私でも受け止めてくれると安心出来るからホントに好き!
私ももう中学生だから優人に告白されたりするのかなぁ?
想像するだけでニヤニヤが止まらないよー!
想像だけじゃダメだ⋯もっと優人に好きになってもらうためにもっと優しく可愛くならないと!
今はまだ早いけど高校生ぐらいになったら優人とちょっとエッチな事もしてみたいし……
絶対私が優人の彼女になるんだから!
幼馴染でずっと一緒にいるんだから絶対に他の人になんて負けないもん!
「あきと起きな〜!」
昔から空斗は私が起こしてあげないとダメなんだから!
しょうがないなぁー
大好きな空斗の寝顔が見れるから役得だけど…
なんだろうなんかたまに前は違う人を起こしてあげてた気がするんだよねぇ?
そんなわけないんだけど…
「凛うるさい…あと五分…」
しょうがないなぁ、もうちょっとだけ寝顔見たら起こしてあげようかなぁ…
絶対空斗は誰にも渡さない
私が一番の【幼馴染】なんだ…から?あれ?私寝ぼけてる?
私は幼馴染じゃなくてお姉ちゃんだよね?
あれ?
学校に着くとちょっと嫌な気分になった…
同じクラスに見てるだけでイライラするヤツがいる⋯
ホントに見てるだけでイライラする…
空斗の敵…そうだ…排除しなきゃ…
排除しなきゃいけない空斗の敵だ…
あれ?
なんでこんなことしてるんだっけ?
違う…そうだ空斗の敵なら考える必要無いん…だもんね…?
…そうだっけ?⋯なんだろう…イライラする
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます