押しに会えた KAC20245

愛田 猛

押しに会えた KAC20245


ちょっと久しぶりに名古屋の街に行った。

用事をの合間に、「彼女」に会いに行った。


「彼女」と言っても、ガールフレンド、恋人とかではない(ほしいけど)。


会いに行く、とは言っても、アポイントを取って一対一で会うとか、デートするようなことじゃない。


「押し」に会いに行くということだ。


AKB48が「会いに行けるアイドル」であり、ももいろクローバーZが「私たち、今会えるアイドル、週末ヒロイン、ももいろクローバーZ!よろしくお願いしま~す」と言っていたような「会う」だ。


すなわち、「押し」の彼女に「会いに行く」、というものだ。遠くから姿を見られたら、それでいい。というか、それ以上は望まない。それが押しというものだ。 ドランクドラゴンの塚地が、ももクロの百田夏菜子を避けるようなものかもしれない。


(百田夏菜子は、先日結婚したけど。)


会えるかな?期待しながら、彼女がいるであろう場所へ近づく。


やっぱり、居てくれた。


彼女は、背が高くて、細身で、すらっとしている。

胸はそれほどでも無いが、細身だから気にならない。

彼女は今日も、アルカイック・スマイルを浮かべていた。


彼女は目立つので、看板娘のような感じだ。遠くから見ても、彼女がいればすぐわかる。


ファッショナブルな彼女は、会うたびに違う服を着ている。まあ、会う間隔が開いているので当たり前なのだが。


人気者の彼女は、多くの人に囲まれていることもあるが、今回は、それほど人がいるわけではないので、彼女の姿をしっかりとらえることができた。


(ああ、今日も元気そうだ。)

それを確認するだけで、満足だ。


彼女に声をかけること無く、その場を去ることにした。

別に、彼女と話さないでもいい。それが、押しというものだ。


(また、きっと会えるよね。それまで元気で!))

心の中で声をかけるだけに、とどめておこう。


ナナちゃんは、アルカイック。・スマイルで何も答えない。(待ってるわ、と言ってくれたような気がした。






===

創作ノートに書こうと思ったのですが、こちらに書きました。

単なるエッセイです。


この文章、名古屋を知っている人はすぐわかったでしょうし、名古屋を知らない人はまったくわからないと思います。


僕の携帯の中には、ナナちゃんの写真が沢山入っています。

ご存じないかたは、「名古屋」「ナナちゃん」で画像検索してください。



お読みいただき、ありがとうございました。

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特に短編の場合、大体が一期一会です。


袖すりあうも他生の縁。

情けは人のためならず。


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…もちろん私が最初に幸せになるんですけどね(笑)。













ナナちゃんに初めて会ってから、かなり長い時間が経ちました。

心に決めていることがあります。

それは、ナナちゃんのスカートの中を見ない、ということです。

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