第2話 (左行き)

「おいおいなんか暗くなってねぇか?」

「うぉ?!前からモンスターだぞ!あいつは……、ってワイバーンじゃねぇか!」

「ワイバーン?!そんなの勝てるわけない!退避するぞ!」

「って後ろにも大量のホブゴブリンがいるぞ!逃げれねぇ!」

「ってことはアイツが言っていたことは本当だったってことか……。はは、、」

「あいつを見捨てないて付いて行ったら……。離さないでいたら………。あああああああああああああああああああ!!!!!」


全員が混乱と絶望に満ちている。恐らく全員死ぬと思っているんだろう。


「うぁぁぁぁ死にたくねぇよぉぉ!!」

「あ、、あ、、どっどけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」


1人の男がホブゴブリンの方へ逃げ出す。ファイアーボールを打ちながら。だが全く効いていない。


「ホブウウウウウウウウウウウwwwwww」

「や、やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!あああああああああああああ!!!」


1人、ホブゴブリンに食べられた。ファイアーボールは中級魔法なので、もちろんだがそれより下のスキル、魔法だと効かない。だが、このパーティーに上級魔法が使える人はいない。つまり詰みってことだ。そこでパーティー取った行動は……。


「誰か土系魔法、スキルを使える者はいないか?」

「俺、使えるぞ!」

「俺もだ!中級まで使える!」

「俺も中級まで!」

「よし、両サイドに壁を張ってくれないか?時間を稼いでほしい!そしてもう1人は穴を掘ってほしい!安全な場所を作りたい!」

「「「了解だ!」」」


2人はモンスター側に行って天井まで壁を張った。そしてもう1人はでっかい穴を掘って安全地帯を作った。


「もうこれ以上壁が持たない!早く穴へ逃げてくれ!」

「みんな!こっちへ!」


安全地帯に全員が移動し、準備が完了する。それと同時に壁が破壊される。


「やべぇ!俺たちも逃げる!」


そして早速掘った穴に逃げ込む。ギリギリ間に合った。


「よし!壁を防ぐぞ!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

「俺も手伝うぞ!うぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「俺も!うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


3人おかげで鉄壁の壁が出来た。だが、相手の軍勢は1万。もちろん数分で簡単にぶち壊された。


「だめだ!死ぬっ!ああああああああああああああああああああ」

「こんなところで………スキル、岩石投球!!!」


1人がデカい岩を出し、ワイバーンに投げつける。だが投げたのは1個。もちろん時間も稼げるわけもなくまた1人、食われてしまった。


「こうなったらもう打つ手がない………。最期の足掻きとして魔力、スキル回数が尽きるまで打ちまくろうじゃないか!!!」

「もうヤケクソでやるしかねぇ!おらああああああああああああああああああああああああああ!!」

「あああああああああああああああ!!!!!!!!!!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」

「死にたくねぇ!ああああくぁwせdrftgyふじこlp。」


全員が必死に足掻いた結果、10分は持った。もう少し魔法が使えていればこの状況を打破できただろう。45人、食いちぎられてしまった。

だが1人生き残り、先ほどの入り口付近まで行った人がいた。その名も、【坂塚】。


「入り口が塞がれている…。とりあえず最大火力で…!エクスプロージョン!」


ドオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!

「やった!開いた!とりあえず、あの男性を見つけないと…!」


そうして塚本はすぐ、右の方へ進んでいった。

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