Previously on KOUJI

前回までのコウジは……

何度も期待させて消毒のみの診察。

愛しのコウジはズルい男。（歯医者）

東野幸治似だが先生の本名もコウジと判明。

お高めの最新レーザーで消毒してドヤるコウジ。

❈❈❈

　私は「今日こそは」と期待を込めて診察台に上がった。長かった。その間に小説のデータを消失し、ショックを受けつつ完成させ、息子の卒業式にも出た。KACで黒歴史エッセイも書いたし、短編も書いた。

　桜の花も蕾が膨らみ、春の兆しが見え始めていた。

いける。

いけるぞ、コウジ。

「ちょっと時間かかるので口乾いて気持ち悪いかもしれませんけど、我慢してくださいね〜」

わかってるよ、コウジ。

本歯被せるの時間かかるもんな。

　けたたましい機械音が口の中で響き、苦い薬剤の味と、えずきそうな乾きが私を襲う。

こんな時こそ心を鎮めるのだ……。

日頃の瞑想と脱力の成果を出せ。

　その瞬間、私の意識は宇宙へと飛ばされ、茫漠と宇宙空間を漂う心地に……。

なるか！！(#･∀･)ｷｰ!

　治療を終えたコウジは100点満点の笑顔で私に告げた。

「消毒治療は終了です。確認でレントゲン撮って、来週歯を被せますね！」

来週かよ！！(#･∀･)ｷｰ!

つづく

予告：次からちょっと恨み節が長くなります。

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