第35話 ゲーム形式 その三
最後の夏、夕方六時。気温高めで
私、ナナはセレクションのゲーム形式の順番が、三ターム中一ターム目だった。
ゲームは八人対八人の少年少女バージョンで行われるの。
今日は今まで経験してきたことすべてを出し切ってみようと決めた。
特にカルディ府中アリーナでの経験は特別なもの。
ここで身につけたボール運びとパスの
「ピーッ」
主審の笛が鳴った。ゲームは十五分間の一本勝負。
ナナは三人のDFの真ん中ををまかされる。
MFからナナにパスが来た。ナナは
なんかばたついてるな。
この子ちょっとおぼつかない。パスがナナに戻ってきた。
ナナは右足うらでボールを転がしながら、左DFの右足にパスを出してみる。
リズムよくパスが帰ってきた。この子いける。
ナナは帰ってきたパスを左足うらでトラップ。すると、相手FWがナナのほうにプレスをかけてきた。
さっきの味方左DFがポジションをちょっと上にあげてくる。
ナナは
プレスをかけてきた相手FWのうらをとるように、ナナはポジションを上げる。
左DFからスムーズにかべパスが帰ってきた。
オーケー、とてもいいリズム。ナナはそのまま少しドリブルする。
そして
そのまま味方FWからのリターンをもらいにダッシュ。
ナナは左方向にいくふりをしながら左足をふみこんでフェイクをかける。
「右!」
ナナは味方FWに、自分の右足にパスを落とすよう指示。
味方FWがダイレクトでボールをナナの右足に落としてきた。
いいタイミング。
ナナはすかさず右足でシュート!
「ゴール!」
ボールはGKの手をすり抜けゴール右下のわくに入った。
「いいぞ、ナナ。ナイスゴール!」
ゴロウと高杉君がナナに
ナナ、ちょっとはずかしい。でもうれしい。私は二人の方に手をふった。
すると、
一対0、ナナのチームが
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