セレクション1
第2話 下校
六時限の授業がおわったので、生徒は
さらにモップで教室の
さいごにクリーナーで黒板消しのくずをすいとります。
やっとのことで教室のそうじが終わっちゃった。
私の名前は鈴木菜那(すずきなな、通称ナナ)、小学六年生。
ナナはライトブルーのランドセルを背おって
今は女子でも赤色でないランドセルを持つことが増えてきたんだよ。
ちょっと前に、
でも実際の小学生生活はかなりちがうの。
授業が終わると、習い事でしずかに学校を去る子。
または
たったこのふたつだけ。
ナナは最初のほうかな。
小学校の下り坂を東ととらえると、ナナが住むマンションは信号機をはさんで西側にあるの。
そして南北には
北へすすむと、
歩行者せんようの信号機が赤から青へと変わりました。
ナナは
すぐさまボタンを押して四階へ。
そこに
「はあーい」
とナナの母親、鈴木敦子(すずきのぶこ)がげんかんを開けてくれました。
「ただいま、ママ。すぐ行ってくる」
「行ってらっしゃい、車に気をつけてね」
ママの声を背に受けてナナは、ランドセルからすでに用意しておいたサッカー用具のはいったリュックに持ちかえる。
そのまま四階から一階まで一気にかいだんをかけおります。
そして
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