裏設定など コウ&ヨウ編
この二人は仲の良い姉弟を書いてみたいなと思って作った二人になるのですが、私の姉と兄がモデルと言ってもいいかもしれません。
コウについて今言及できることは大変少ないです。
【仇花の日常】ではヨウの短気な姉として登場し、ライラとの重い絆をちらつかせながら、最終決戦では『ゆきみの館』の新進気鋭のソーサラーとして共に戦ってくれました。
続編【ソリストの協奏】ではヒロインであるライラを追いかける形で登場し、以降は旅の仲間として、ログアウト不可となった『SoL』の攻略を目指すことになります。その旅に同行するカナギとはその時点で初顔合わせになるので、【仇花の日常】ではとにかく行き違いになるように配慮しました……。変な縛りをしたせいで展開がぎこちなくなったと思います。ここはリメイクしたいですね。
ヨウはコウの弟として誕生しました。元々コウが【ソリストの協奏】のサブヒロインとして設定されていたので、そのキャラ構想の広がりと共に生まれたことになります。
さらにいえば、カナギが助ける側に回るきっかけを作りたかったというのもあります。今のところ(【ソリストの協奏】第一部時点では)唯一<展延>を継承しているので、カナギの弟子たちの中で最も正統に技を継いでいるかもしれませんね。
最終章ではブッファとの激戦を繰り広げてくれました。ブッファ&セリアは傷ついた者同士の絆で強く結びついた双子であり、コウ&ヨウはお互いを傷つけながら共に成長する姉弟ということで、対立構造のように設定されています。
カナギに拾われ『ヴァルハラ騎士団』へ移った彼が今後どのように活躍するか、ぜひ楽しみにしていただけると幸いです。
私事のようになるのですが、ヨウとコウのモデルになった姉と兄の話をここに記させていただきます。
私は七人兄妹の末で、この姉と兄は三番目と四番目にあたります(おそらくは)。二人は同時にはしかにかかり、姉だけが病を重くして、ついに亡くなってしまいました。
私が生まれたときにはすでに、姉は寝たきりの状態でした。会話は不可能だったので、姉がどのような性格か私は知りません。
しかし聞いたところによると姉は大層活発な子だったらしく、四番目の兄をいつも振り回していたそうです。
そんな姉が生きていたらどんな少女だっただろうと思い、誕生したのがコウでした。病弱だけど短気で活発な彼女の性格は、人伝に聞いた姉を模しています。
ヨウは四番目の兄にそっくりかというと、別段そういうこともありません。なにせ私が物心ついたときには、四番目の兄はほとんど引きこもりの状態だったので……。
しかし、心優しく人を助ける気概があるところはそっくりだと思います。私は一度彼の充電器をトイレに落としてしまったことがあるのですが、それでも怒られませんでした。今も自室にいることがほとんどですが、兄妹が集まるとボードゲームに付き合ってくれます。
【仇花の日常】の中で家族の話がよく出てくるのは、私自身の「家族とあまり触れ合えなかった」という後悔によるものです。私は内向的な子供で母以外と会話をした記憶がほとんどありません。母との会話も、母に求められるので応じていたといった調子で、自分の意志で口を開くことは皆無だったと思います。
「そういう風に育てられたんだから仕方がない」と開き直る気持ちも正直ありますが、「自分から喋ることができていたら何か変わっていたかな」と思う気持ちもあります。
また家族については『マスカレード・ファミリア』の設定を語るときに触れると思います。
裏設定はあまりないのですが、今【ソリストの協奏】でのヨウの身長を大きく成長させるか子供らしい姿のままにするかで悩んでいます。高身長キャラクターが結構少ないので、成長期を到来させてもいいかなと……笑
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