08/01

「8月1日。あの日、多くのプレイヤーで賑わうVRゲームの中で一体何が起こったのでしょうか。こちらのVTRをご覧ください」


「大規模アップデートがあったから俺たちプレイヤーは期待してたんだ。んー。いつもより人が多かったと思うぜ」


「確かに人が多かった気がします。私が絵を描き上げて外に出たときには、結構静かでしたけど……。いつの間にか夜みたいになっていました」


「すごく綺麗な流れ星だった。偶然高台にいたからよく見えたぞ。……ああ、道に迷っていたんだ。高い所から見渡せば、来た道が分かるんじゃないかと思ってな」


「私はいつも通りロボットを作っていました! そうしたら急に流れ星が見えて、感動して眺めていたらアナウンスが流れたんです!」


「アナウンス? ええとお、なんて言ってたかしら……。ちょっと待ってねえ、頑張って思い出すから……」


「ああ、覚えてるわよ! アナウンスで言ってたのは――」




『――プレイヤー諸君に告ぐ。六体の天使を征伐してみせろ。さすれば帰路は開かれん』




―――――


 そのアナウンスを契機にゲームは一変した。

 ログアウト不可能。蘇生も不可能。

 そんな極限状態でネクロマンサーのイヅルは、偶然出会ったプリーストのライラ、そして勝手に師匠を名乗る剣豪のカナギと共に、天使が棲まう迷宮を巡る旅に出る。

 やがて浮かび上がってきたのはこの世界の謎、そして自分の心の影だった――


続編【ソリストの協奏】

8月1日より随時更新

リンクはこちら↓

https://kakuyomu.jp/works/16818023212924260564

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