第11話 主題と演出で魅せる

 ども、ぱのすけです。

 前回から1ヶ月以上、間が空いてしまいました。こちらも書きたかったのですが、中々手が回らず。申し訳ないです。


 さて、相当に間が空いてしまいましたのでさらりと前回の話。

 物語を組み上げていく能力、「構成力」は、物語の主題である「骨子」と、その主題をどのように見せるかという「演出」から成っているよ、というお話しでした。


 前話では「骨子」といいましたが「主題」とした方が分かりやすいのでここからは、「主題」と「演出」でお話しさせていただきます。


 実はカクヨムには物語の「主題」を見極めるのにとっても有用な手段があります。


 作品ごとに作る「キャッチコピー」

 短い言葉で読者様に「これはこんな話よ」と伝えるアレです。

 もちろん気を引くために奇をてらってもいいのです。キャッチコピーはそのためのものなので、どう書いたっていいのです。

 でもここでは「主題」を見極める道具として使ってみます。

 

 どうしても引き合いに出すのは拙作となるのですが……。

 

 まずは覚えている範囲で拙作の「フォーン帝国」のキャッチコピーを並べてみます。


①欠陥品皇太子と彼女を巡る宮廷闘争劇


②皇宮を追放された欠陥品皇太子は国を取り戻す戦いに身を投じる


③欠陥品皇太子はやがて邪神を貫く刃となる


④できそこない皇女はやがて花開く。『女帝』への道を歩む皇女を巡る群像劇。


 ①と②はかなり曖昧な記憶です! タブン細部は相当に違います!

 

 ずらっと並べて見て、まずお気づきになるのが①から③までと④とでは全く変わっているということかと思います。


 ①から③までの間で番を張っていた「欠陥品皇太子」という文言が④では消えております。これこそ私が「フォーン帝国」の「主題」にやっと気づいた頃なのです。

 

 4回目でかい! というツッコミが来そうですなぁ。しかもこのキャッチコピーになったのは今年に入ってからだったような……。


 はい! 1年以上書いていても「フォーン帝国」の「主題」が何か私は把握できてなかったのであります。実にお恥ずかしい……。


 ④のキャッチコピーを作るに当たって私が一番重要視したのが、「この作品の内容を端的に伝えたい」ということでした。

 そう考えて改めて「フォーン帝国ってどんなお話し?」と真剣に悩みました。

 

この時に使ったのが「主題」を表わす言い方のひとつ「〇〇だった主人公が〇〇を経て〇〇となる話」というものです。これは始まりと終わりとで主人公に変化がないといけないという考えに基づいたものです。


 厳密に言えば違うかもですが、大雑把な性格のためこれで良し!として進めます。


 これに一度当てはめて考えてみた時の拙作は「欠陥品皇太子と言われていた主人公が宮廷闘争や邪神との戦いを経て英雄になる話」となりました。


 ほぼ今後のネタバレですねん。ヤバイっすねん。拙作を読んでくださっている方でネタバレ厳禁な方がいたら本当にすいません。

 言い訳すればこれは「主題」なので、今後の筋は「演出」次第ですから!


 さぁて、ようやくここまで来ましたが「主題」としては道半ばでございます。

 更にご説明しようと思いますと、もっと長くなるので、今回は一端ここまでとさせていただきます。


「キャッチコピー」を通して「主題」を考える。

「主題」の先に「演出」がある。

 

 といわけで「主題と演出で魅せる」、もうしばらくお付き合いいただければ幸いです。

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