第6話 わたしと「十二国記」
ども、ぱのすけです。
今回は「わたしと『十二国記』」でお話させていただきます。
さて、私が読んだ4つのファンタジー作品で最も影響を受けたのは「十二国記」。読んだのは短大生の頃です。
その頃には徐々に書くことが苦しくなり始めていました。思い通りに文章が書けないと、書いては止めを繰り返していました。
そんな私にとって、初めて陽子の話を読んだ時のカタルシスは今でも忘れられない読書体験の1つです。
「十二国記」の一番最初の1巻って本当に暗いのですよ。
突然、異世界に放り出されて、身売りされそうになるわ、同じく日本から流されてきた人に裏切られるわ、自分がいなくなった後、クラスメイトが自分をどう思っていたかを見せられるわ。
えぐい。えぐいを通り越して最早、こちらも痛い。
でもその苦難を乗り越えて、上がり始めて行った先の爽快感がね。本当にもう!
こんな話を私も書きたい!と強く願った作品でした。
そして拙作「フォーン」の物語構成は「十二国記」の影響を受け過ぎて、相当なスロースタートになってしまったという…。
「十二国記」を初めて読んだ頃からカレコレ25年は経過しています。
「こんな話を書きたい!」と思った当時のままに物語構成をした私が浅はかでしたね。
「十二国記」から受けた影響は構成面だけではなく、設定の細かさも影響を受けました。「十二国記」は国の設定がものすごく細かいのです。
確か単位まできっちり決まっていて、既に「フォーン」の設定を練っていた私は「こんなフンワリしていてはいけない!」と大いに焦って、確か中国の古代律令を調べに走った記憶があります(笑)
しかし、なして洋風の世界観なのに中国の律令に走ったのか。憧憬というものは目を曇らせます。この辺りから「フォーン」の設定練り込みも迷走状態に入って行きます。
次回は「そうだ、ローマに行こう!」でお話させていただきます。
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