第4話 わたしのほぼはイギリスで出来ている~人生の機微はアガサ・クリスティ
ども、ぱのすけです。
前話にて「わたしのほぼはイギリスで出来ている~ミステリーこそ英国!英国しか勝たん!」で書くと予告しましたが、内容を差し替えることにしました。
イギリスミステリー小説が大好きなのは確かです。G.Kチェスタトン「ブラウン神父」、バロネス・オルツィ「隅の老人の事件簿」など今でも愛読しているものがあります。
でも何よりも、人生そのものの指針となっている作家がいるのです。
【アガサ・クリスティ】
初めて読んだアガサ・クリスティ作品が確か、ミス・マープルシリーズの「動く指」でした。アガサ・クリスティといえば、名探偵ポワロが一番有名ですが、私はミス・マープルから入りました。
アガサ・クリスティの魅力。それは生き生きとした人物描写にあります。
この現代においてもアガサ・クリスティが読まれ続けるのは、彼女の描いたミステリーが物理トリックよりも心理トリックに重きを置いて、「人間」を書き続けたからだと思います。
ミス・マープルの語る「思い出したい時に出て来る言葉は、思い出したいことの近くにあること」なんて、思い出す時にいつも唱えています(笑)
後は、娘がどう見てもろくでなしな男を連れて来ても闇雲に反対してはいけない、なんてのも子供が生まれた時は参考にしようと、思った覚えがあります。
「おちゃめなふたご」でイギリス上流階級に触れた私は、その後にはまった「アガサ・クリスティ」で、より一層、貴族社会に興味を強めて行きます。
そしてこの頃に得た、貴族の物の考え方、庶民から見た貴族観は、肌感覚となって今でも私の作品の根底を成しています。
だから私は思うのです。
階級社会のあるファンタジーを書くならば、海外作品を読んだ方がいいと。
ネットでヨーロッパの貴族制度は幾らでも調べられます。でも階級社会の中で生きている人々の物の見方、貴族の在り様などは調べられません。
それがミステリー小説である必要はないのですが、純文学よりも娯楽作品の方がとっかかりはいいと思います。
足がかりとして、アガサ・クリスティどうですか。
どれもこれもおすすめです。でも敢えて上げるならば、短編なら「火曜日クラブ」、長編ならば「牧師館の殺人」、「書斎の死体」、「白昼の悪魔」、「パディントン発4時50分」、「無実はさいなむ」、「ヒッコリーロードの殺人」、「動く指」
いや、いかん止まらない!
後、メッチャ余談ですが。私の作品「フォーン帝国列世記」にシャルロットという姫君が出て来ます。この名前は「鏡は横にひび割れて」で知ったテニスンの詩「シャロット姫」から取っていたりします。本当にどうでもいいな!
次回は「わたしが読んだファンタジー作品」でお話します。…タブン
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