キャラと設定に無理があったら?
さて視点を決めて、好きな文体ですいすいと書き進められればいいのですが、書いてる内にだんだんと、あれ? なんだか無理があるぞ? と思うことがあるかもしれません。
そういう時は、素直に直しましょう。
ただ、「既に半分以上書いてしまった」とかなら、逆にそこまで書けているので、そのまま続行でいいかもしれません。
まず走り切る事が一番です。一作目からミリオンヒットが飛ぶことはまずないので、超面白い作品にならなくともよいのです。
まだそんなに書き進めていない内なら、違和感がある部分は変えた方がいいです。
そうしないとお話として成立させるのが難しくなったり、辻褄を合わせるための別に面白くないシーンが増えます。
こういうのがあると、書いてる方のテンションも下がりやすくなるので危険です。
例えば、設定で欲張りすぎて
・田舎の少女が実は超々天才的な剣の才能を持っていて(ただし魔法は使えず、肉体の頑丈さは普通)、ちょっとしたきっかけでその才能を見出されて、魔王退治に行く
ような話で、
・王国軍が弱体で、ギリギリ国境線は保っているものの、魔王の支配地域への侵入はとても望めない状況
なのに、
・うっかり歴戦の勇士な感じのイケオジ将軍とか、超切れ者の軍師とか登場させちゃった
場合、君ら優秀なのに何してたん? という疑問が生まれてきます。
ここで、そもそも戦争物に何作も触れていたり、軍団・大組織についてあれこれ考えるのが得意であれば、組織の硬直化であるとか、補給の欠如であるとか、そういった理由で前進できなかった王国軍の指揮官と少女が結託して、少女が道を切り開き、障害を取り除き、王国の大軍勢が続く、という話を書けますが……
(例えば少女をジャンヌ・ダルクよろしく人間の勝利の象徴として祭り上げ、兵の士気アゲアゲで組織の壁を突破、民衆人気ウナギ登りで人手も食料も徴用徴用の少女・王国軍無双モード→魔王討伐後は政治的に邪魔な少女を排除したい王権と対立する王道ムーブとか)
皆が皆、組織ものを書きたいわけではないですよね。
少女の活躍とか葛藤とかに物凄くフォーカスして書きたい場合は、優秀な王国軍人はどちらかというと話作りの邪魔になります。
書いてる方も読んでる方も、いや王国軍は? と気になってしまうかもしれないからです。
※ならないこともあります
そういう話作りでつっかえる要因になったり、書きたいものからピントがズレる原因になるものがあれば、早い内に取り除きましょう。
その方が、書きたいものを楽しく書けます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます