好きなシーンを妄想しよう!

細かな妄想、捨てる勇気

 キャラ設定よりも優先すべきこと。


 それは、妄想です。


 厳密にはキャラ設定することかもしれませんが……要はあまり細かい設定を付け加える前に、まずは自分の書きたいシーン、テンションが上がるシーンを特定することです。

 それを先程のクソゆるプロットに嵌めていくのです。そうすることで、自分の書きたい話の骨組みが出来上がっていきます。


 骨太の作品を何作も書いているような人は、いやそんなんじゃ駄目だ! しっかりとプロットを作り込んで、緻密な設定をしてからだねぇ、と言うでしょうが(そして高品質な作品づくりの意味では正しいですが)、一旦無視しましょう。

 自分のテンションが上がるシーンのために作り込めば、最終的に骨太になります。

 一番の敵はモチベーションなのです。


 この時に、気を付けることが二つ。


 まず、妄想はできるだけ細かくしましょう。

 キャラの外見から武器、衣装、敵の形、戦闘スタイル、小物等々。これが設定に活きてきます。

 そんな細かい想像できないよ! という場合、そのモチーフに対しての知識が不足しているので、書き出しても数行ごとにつっかえます。

 その時は思い切ってモチーフを変えるか、グーグル先生と図書館に頼るかしましょう。

 ぱっと思い付くモチーフがあるなら、それを採用した方が後々楽になります。

 先に設定から作り込むと色々と調べてから作り込んでしまうので、自在に扱える範囲を超えた物をモチーフにして苦労する未来が待っています。

 細かな妄想を先にすれば、手に余るモチーフを扱わずに済むのです。


 さて、ここでもう一つ大事なことがあります。

 それは、捨てる勇気です。

 せっかく繰り広げた妄想ですが、ストーリーの骨組みに当てはめてみたら、いまいち上手く嵌まらなかったり、似たようなシーンが多くてクドくなったりするかもしれません。


 そういう時は、バッサリと捨てます。

 名残惜しくなりますが、変なシーンを残すと無理なつなぎが増えて、書きにくいわ読みにくいわで良いこと無しです。


 ここまで来れば、自分が書きたいand書ける範囲の物語が、うっすらと見えてくると思います。

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