0束:プロローグ
1輪:天国のような場所で、君に聞かれた
────君は、君の人生をもう一度送ってみたい?同じ人生を何度繰り返してもいいと思う?
君はもう一度人生を送れるのなら、また同じ両親から生まれてきたい?
容姿が良くなるのなら、頭が良くなるのなら、
運動神経が良くなるのなら、お金持ちになれるのなら、
もっと愛してくれるのなら、違う親の元に生まれてきたい?
君は、君の人生で就いた職業と同じ職業に、何度就いてもいいと思う?
それとも君の夢だったけれど諦めた職、 歴史に名を刻むような職、 お金に苦労しない職、
変えられるとすればどんな職業に就きたい?
君は生まれ変わっても同じ友達、親友、恩師にもう一度出会いたい?
もし君が理想とする人物に生まれ変わった後の世界で出会えるのなら、その人と親睦を深めたい?
君は君の人生の中で味わった幸せをもう一度味わいたい?
その幸せを味わうために、もう二度と味わいたくないと思った苦しみや悲しみを
もう一度味わうことになったとしても構わない?
君は何度生まれ変わったとしても、君の人生で愛した人と結ばれたい?
それとも運命の人が他にいるのなら…いたのなら、その人と結ばれたい?
知ってる?
花も水も、空も海も、君もわたしも、この宇宙でさえも、
生まれて死ぬということを繰り返しているんだよ。
今わたしが君に聞いたことは“もしも”の話じゃないんだよ。
“確実にある”未来の話なんだ。
じゃぁ君は、 次の人生をどう生きる?
────そうだなぁ、僕は……。
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