第5話 狼

アリーは少しの違和感を覚え考えている。


アリー (いや、そんなはずはない、、あんなに大きな足音がしていたのに教室に入った途端聞こえてこなくなるのはおかしい)


と、考えにふけっているときに頭に

ピチョン、、上から何かが滴ってきた、なにかネバネバしている唾液のような何かが上を見上げるアリー


アリー 嘘よ、、こんなの悪い夢に決まってる!


アリーの頭上には足音の正体がいた。


狼? グギギギギギ、、ガァ!


訳のわからない狼のような何かが上から覆い被さる様に襲いかかってきた。

アリーは前に転がり難を逃れ、そのまま走った


アリー なんなのよ!もう!


アリーは全速力で逃げた。


アリー なんなのよ!なんであんな化け物がこの世にいるのよ!


アリーは文句を言いながらも走り続けあれがなんなのか、何処からきたのかを考え続けた。

その結果、特徴として爪や牙などの特徴から狼の類ということがわかった、なので逃げ回って理科室に逃げ込み鼻を使い物にしなくしてやる事にした。


アリー もういいわ!何処までもやってやろうじゃない!


アリーは理科室に逃げ込み何処からともなく薬品を取り出して化け物の鼻にぶち当てた


アリー FooooooooooO!やってやったわ!これで私が隠れてもわからないでしょ!


そのあと隠れてるのが下手すぎて見つかり追いかけられて階段を降り、廊下を走り、階段を登り、それでも相手は化け物で体力的に逃げられられるわけもなく追いつかれ一階の廊下の角に追い詰められてしまった。

そんなところに勇者が現れるはずもなく、、、


アリー あぁ、、もう終わりなのね、もう足も動かないし、わたし遺言くらい描いておけばよかった。


突如、校舎の壁を破壊して入ってきて化け物との間に立つ少年がいた


「?」 よぅ!お姫様?ナイトが助けに来たぜぇ!


アリーの目の前にいるのは明らかに自分より幼い少年だった。いや、はずだった

少年は軽く3メートルはある狼?を軽くあしらい

体がドンドン成長していた。


アリー 貴方なんなの!?この化け物もわけわかんないし!


この訳のわからない状況に困惑するアリーに青年はやれやれという感じで振り返り


「?」 はいはいお姫様、後で説明するから待っててくださぁい?


軽くあしらっていた、化け物を相手にしながらそのような余裕まであるようだ。


「?」 今,ケリ付けますからねぇ!少し待ってて下さいね!


青年は化け物を持ち上げ壁に押し付けながら走った、そしてそのまま校舎をぶち破り空に投げるとともに跳躍し構える


「?」 いくぜぇ?、俺の必殺[狼銀鈴唄]!


青年が爪で一度斬ったと思ったら化け物は細切れの肉片になった。


「?」 ふぅ、ちょっとは骨のあるやつだと思ったんだがなぁ、、、、


校庭の真ん中でひとり呟く青年

アリーはその青年のもとによろよろの足で立ち上がり外に出て近づいていく


アリー 貴方は一体何なの?


「?」 俺の名前は!オオカミ少年又の名を銀狼だ!




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100種童話怪奇譚 @orutaH84645

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