第2話作者と助手

作者 やっとできたぁ〜、疲れたよ流石にぃ。


と散らかった部屋で伸びをする作者、そこに紅茶を置いて目の前に座る助手。


助手 仕方ないですよねぇ、なんたってこのお話には チカラ が宿ってますからね。


そう言うと、出来上がったばかりの本を持ち上げて作者は嬉しそうに言った。


作者 そうなんだよ!この本には僕が心血を注いで書いた魂の本なんだから!これは後世にも語り継がれる素晴らしい本になる!


そう確信するのもそのはず、この本は薄い絵本にも見えるが開けば中には魔法陣しかなく、これは本ではなく魔法書なのである。


この世界での魔法書はオーパーツであり世界を知る歴史書の様な役割を果たしています、この本に触れて感じた学者は皆同じことを言う


   この世界も魔法書ではないか


と言われる位にこの技術は不明な点が多く今もなお開拓されているそんな不明瞭な技術である


作者 さぁ、今回はどんな作品を描こうかな?


それを書く作者は一体何者なのでしょうか、、


私の名前はアリーただの14歳のごく一般的な家庭で育った1人の女の子、でもみんなと違うところがあるというなら私はこう言う 人とは違う何かが見えている 厨二病やそういう病気に見えるが、そう言い切れる根拠と自信がある


みんなには見えない私は見たくもないのに見えてしまっている、そこはずるいが特別感があるから許している、その見えているものは淀んでいて本能が近寄ることを拒否するほどに不気味、いっつもそこでは必ずと言っていいほど悪いことが起きる例えば殺人とか事故とかたまに聖人になる人もいる、でもみんな事件を起こした人はみんな


   自分が自分じゃないみたいだった


なんて訳のわからないことを言うそんな言い訳が通用するわけないのにね。でも皆が言うから悪いものなんだ!と思っている、だから私はあの淀みには近づかない事にしている。


淀み 一種の世界異常のようなもので、この作中には観測できるものはアリーしかいない

(今のところは)

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