第10話 泡と虹 I
川の近くで小梅ちゃんや他の子供達と遊びにきた。
僕とソラそして流華さんと遊んでる子たちを見守っている。
『元気だね子供って』
「私たちも一応子供か」
「未成年だからそうかな」
『死んで何年も経ってるから感覚が狂っちゃうね』
なんて談笑していたら子供達が呼びにきた。
『みてみて!お空に色がある!』
「え?色…?」
と慌てて木の影からでて空を見てみると虹がかかっていた、それも二重に。
「初めて見た、二重の虹」
「あれはね虹っていうの、あの虹の先の下にはお宝があるって言われてるんだ」
『お宝?!探しに行こ!!』
「え、でも迷s…」『私も行く!一緒に行こ!』
流華さんが言った迷信を信じて山の方へ探しに行くと言っている子供達。流華さんは言わなきゃよかったって思っている顔をしていて、ソラは子供達と行きたがっている顔をしている。
「行くか、宝物探しに」
「え…ほんk」
「行くぞおおおお!!」
子供達は冒険に出るってので楽しんでいる。
けどあの虹の先……
「私が倒れたとこかよ…」
「うん、思ったよ」
『ソラ姉ちゃんどうしたの?』
「い、いやなんでもないよ」
階段もスラスラと登っていく子供達、お宝は何かの話や虹の話もしている。ソラと流華さんは後ろから疲れ果てながらついてきていた。
「なんで僕よりも疲れてるんだ…」
『ご、ごめんね…玄楽くん……ハァハァ…』
「ソラは大丈夫?」
「うん、あの時は雨が降ってたからかな、あの虹まさか水無月さんの邸宅から出てるのかな」
「ありえそう」
そお思うと虹ってとてつもなくデカいな。
『流華兄大丈夫?』
『だ、大丈夫だよ〜』
『ずっとお家にいるから疲れるんだよ流華兄』
『たまには外に出なよ流華兄』
『う"……』
子供からのなにげない言葉が一番心に来るんだよな。
流華さんを引っ張って上に行くと前に来た門が目の前に出てきた、いつ見ても迫力がある。
と目の前から透明で虹色に微かに光っているシャボン玉がふわふわと飛んできた、たくさん出ているから何人かの人が出しているのだろう。
子供達は不思議そうにみており中へと走って後を追っていた。
「あ、まって」
すぐに後を追って行くと白のワンピースを着た人と水無月さんがシャボン玉で遊んでいた。
幻の花の咲く村へ 黒蛾骸彦 @Kurogakarahiko0326
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