第7話 懐かしい記憶 (前半)
今日は1人行動をしてみる、自ら動きに行くのもいいことだろう。ここの空気は心地よく暖かい、現世は生きてるだけで肺がやられていたから新鮮な空気を吸えてよかった。
前ソラと一緒にお使いしに行ったとこへ行ってみた、何度見ても人の往来がすごく華やかだ。
『ウギャァ』
「またあの鳥か」
『テイセイテイセイ』
「訂正?」
「その子の言葉直したんですよ」
「あ、流華さん」
そこで流華さんと会って立ち話をした。
「そういえば玄楽さんに会いたがってる子がいて」
「僕に?」
その人は近くの店で働いているらしく流華さんともかなり交流があるらしい。
「あ、いたいた。小梅ちゃん」
『あ流華さん!』
元気よく挨拶した子供2人、赤い着物の子と洋風の服を着てる子が2人いた。
「この人が玄楽さんだよ」
『こんにちは!私は小梅!この子は友達のツバキ!』
『こんにちは』
「こんにちは、僕に何かようかい?」
『玄楽がいた時どんな遊びやってたの?』
『私たち百人一首や縄跳びに飽きちゃって流華さんから詳しいかもって聞いたの!』
まずい、僕はパソコンやスマホとかの電子機器を使うゲームしか詳しくない、この世界で簡単方すぐにできるもの…うーん。
「お兄さんあまり詳しくないけどドッチボールっていうたくさんの人でできる遊びがあったんだ」
『なにそれ?』
「二組のチームを作ってボールを投げ合うんだボールに当たった人は相手のチームの裏側に行って外から狙うことができるんだ、けど、着物が汚れたりするかも…」
「汚れたら洗ってあげるから遊んでみたら?」
『うん!』
「ほかのを思い出さないと…」
裏庭で小梅ちゃん達以外の子供達もきて遊んでいた、ボールではなくまりでやっていてみててドキドキした、もし怪我をさせたらどうしようかと。
「どうしようこれで怪我させたら」
「大丈夫だよ子供は怪我してもすぐ立ち直るから」
流華さんと一緒に見守りながら談笑した、着物屋の話や最近考えた着物の柄の話をしてくれた。知らないことを聞けて得をした気分だ。
『玄楽お兄ちゃん!一緒にやろー!』
「え、いいよ」
『あ、ずるい!お兄さんを呼ぶなんて!』
『ツバキが恥ずかしがって言いに行かないのが悪いんだよ!』
「まぁまぁ楽しくやろね」
子供相手だから優しくわざと当てないようにボールを投げたりわざとボールに当たったりして楽しんだ。
久しぶりにこんなに動いた、外で遊ぶのがこんなにも楽しいことを再確認したよ。
『俺この後用事あるからバイバイ!』
『うちもお昼ご飯食べるから』
『じゃーね!また遊ぼー!』
「楽しかった?」
『うん!ありがとう玄楽さん!』
「楽しんでくれてよかった」
『次はお部屋で遊べることしようよ』
『いいね!流華さんもやろ!』
「いいよ」
「僕百人一首はできないんだ」
「ならカルタや簡単なのにしよっか」
『いいよ!』
やったことのないこともできてとても楽しかった、あの頃の僕はカルタや花札も全部やらずに生きていただろうなー、今とても楽しいや。
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