第5話 闇の中は雨

「なぁここって桜とか以外の花あるの?」

「あるよ地域別になってるけど」

『あら2人でお話し中?』

皐月様が来た、どうやら話があるそうだ。

『実は水無月さんに手紙を小鳥に運ばせてたんだけど、帰ってきては凍えていて何かに怯えていたの、これ以上小鳥たちを使うのは危ないと思ってねできればでいいの手紙を渡してきてくれないかしら?』

「大丈夫ですよ玄楽は?」

「僕も行けますよ」

『よかったわ、水無月さんに手紙も渡せるし玄楽くんの紹介もできる。一石二鳥ね』

手紙を受け取りすぐ出発した。

途中の道は人力車で行けたが山に少し入ると地面がぬかるんでて進めなくなってしまった。

仕方がなく降りて徒歩で向かうことにした。

「ここ薄暗いしなんかジメジメしてる……うわっ」

上をみやげたら顔に水が落ちてきた、雨だった。

小鳥たちが凍えていたのは雨に濡れたから、そして怖がっていたのは雷だった。

「雷が降ってる…ソラこれ傘ささないほうがいい。ソラ?」

ソラの顔色が悪くなっていえ木に寄りかかって耐えている状態だった。

「ソラ?大丈夫?」

「ごめん…‥頭が痛くって…‥」

雨が降っているから偏頭痛でも起こしているのだろう。

「歩ける?肩かすよ、それか引き換えす?」

「いや進もう」

石の階段を一段一段登って行ったが流石にソラも辛いのか足が上がらなくなって行った。

(いやこれ、引き返したほうがいいきが)

『お困りですか?』

「え?」

笠をつけた黒軍服の男性が前からきた、下ばかりを見ていたからあまり気にしてなかった。

『私が彼女をおぶります、なのであなたは転ばないように気を付けてついてきてください』

「はい…ありがとうございます」

滑りやすいとこなのに下駄ですらすらと上がって行き屋敷まで案内してくれた。








「すいませんこんなことになって」

『いえ、最近雨や雷がすごいので水無月さんに御用の方を迎えに行っていたんです。そしたらあなたたちにあっただけです。この子は何時間か寝ていたら体力も回復することでしょう』

「よかった…」

『ところでなぜこんなとこに?』

「皐月様から手紙をあづかっていて」

手紙を渡すと納得した顔をしていた、水無月さんに渡しに行くといい部屋から出て行った。

囲炉裏の近くで少し休んでから帰る予定になってしまった。

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