第15話
私が朝の修羅場を乗り越えて余裕が出来たので、隣の受付嬢のユアちゃんに今週の冒険者ランクの試験官役のチームを聞いてみました。
すると、白銀というチームが担当していると教えてくれました。
白銀はCランクのチームですが、魔装と呼ばれる強力な武器を持つ槍使いが所属しており、Bランクのチームと遜色無い実力のある期待の若手チームです。
恐らく、ギルドの評価点を得て、Bランクに上がる為に試験官をして頂けたのでしょう。
白銀の方々が夕方に報告を上げてくるので、その時に目立った方を聞いてみようと思います。
あの方なら何かしらの方法で結果を残しているはずです。白銀の方々の報告を楽しみに今日も頑張ります。
夕方に殺到してきた冒険者の方々を粗方捌いた頃に白銀の方々が来ました。
彼らは今日試験に来た気配を消すローブを纏った女性について話しているようでした。
私も気になってユアちゃんへの説明を良く聞こうと思いましたが、目の前の冒険者の方に催促されてしまい聞けませんでした。
仕方ないので、今日の仕事が終わった後に聞くことにします。
ユアちゃんにそれとなく聞くと、なんと13
それを為し遂げた彼女は天才なのでしょう。
ちなみに以前Cランクになった方は、最新のSランクとして有名です。
あの方は彼女を見習い、もう少し論理的に行動して頂きたいものです。
槍の方は試験の為、弱体化の腕輪を着け、魔装の解放はしていなかったそうですが、正面から何の小細工もなしに短時間で白銀の方々を倒す程に魔法と身体能力が高いそうです。
あんなに若く綺麗な方なのにかなり身体能力が高い事に驚きです。
純粋な人間に見えましたが、彼女も他の種族との混血なのでしょうか?
それと、彼らは彼女を仲間に誘ったようですが、断られたそうです。
ですが、まだ諦めていないようでしたのでメイシア様が彼らとオハナシをする時が来るかもしれません。
私もオハナシされないように気をつけていきたいと思います。
美味しい夕食と彼女の情報で満足していたら、私が聞いたことの口止め料と彼女の情報料でユアちゃんにケーキを奢る事になりました。絶対に狙って話したのでしょう。腹黒いです。酷いです。
太ってしまえと念を送ったら睨まれました。
何故気付かれたのでしょう?不思議です。
痛い出費がありましたが、これに懲りず頑張っていこうと思います。
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