第109話 家族の責任?
警戒態勢の自衛隊の活躍もあり、最初に襲われて命を落とした人は居たが思って居たほどの被害は無かった様だ、けが人は多いようだったが。
その映像を各局が競い合って放送している。
なぜあの家族は会見を行わないのか?今回の騒動を事前に分かって居たのなら止められたのではないか?家族の責任を問うべきだと好きかって言って居る。
頭の悪い動物愛護家は愛を持って接すれば魔物も殺さなくとも分かり合えるはず、捕獲に力を入れ保護するべきだと馬鹿な事を言って居る、『じゃあお前がすれば良い!他人にやらせるな!』と言ってやりたい気分だ、家族もそれを見ていて鼻で笑って居る、「自分が襲われて同じことが言えるのかな?」と音が言っている。
「まあ自分が襲われたら必死に助けてと叫ぶことだろうな」
その場面に出会いたい!「ほれ愛を持って接しなさい!」と言ってやるよと咲が言うと皆で笑って居る、映像が切り替わり町の映像にかわった。
「銃を持った自衛隊員が町の中や至る所にいる状態です!町の中から徐々に外側に警戒の輪を広げて行っている感じが見受けられています、安全が確認された場所は警察が受け持ち警戒をしている様子です」とレポータが言っていた。
夜に成り銃声が響くことはあったが次の日には自衛隊や警察がそこら中に居る以外はすっかり日常を取り戻している様だった。
魔物が現れた次の日の朝になり佐々木さんが難しい顔をしてやって来た。
パパ 「おはよう佐々木さん難しい顔をしてどうしたんだ?」
佐々木 「おはようございます山内様!ハ~」とため息をついて話し出した。
今回の事を受けて昨夜に政府が自衛隊の幕僚長と緊急対策会議を開き話し合いが行われたと言う。
そこでの話の中で幕僚長が何度家族に要請をしても話し合いに応じないと政府関係者に行ったと言う、その事を受けて政府がパパに国会の証人喚問を開くと通達が有ったらしいのだ。
パパ 「国会の証人喚問が一市民が呼ばれる事なんて有るのか?」
佐々木 「前例は無いようですね…政府としても今回の事の責任を押し付けたいのでしょうな」
パパ 「出来る限りの情報と協力を自衛隊にして来たつもりだったが?」
佐々木 「それは重々承知しております!が首相が行うと強硬したようなのです」
パパ 「国会議員で結界に入れた者を呼ぶことは可能か?」
佐々木 「議員の中で入れた者がいるかどうか…」
パパ 「此方のスタンスは変わらない、中に入れた者としか話はしない!くだらない国会にも行く気は無いと言って貰って構わないよ」
佐々木 「ですよね…国家の安全が掛かって居るのと幕僚長が捕縛してでも連れて来いと命令を受けてしまいました…」
パパ 「幕僚長はどうやったらなれるんだ?」
佐々木 「陸海空の3人のトップの中から持ち回りで防衛省の会議で決まりますね」
パパ 「派閥やらしがらみがありそうだな、佐々木さんの様な人間は成れないのだろうな…」
佐々木 「私にはそこまでの実力が無いだけです…」
パパ 「国が亡ぶかもしれないと言う時に国のお偉いさん達は自分の身を守る事しか考えて無いんだな…佐々木さんどうしようもなくなったら言ってくれとりあえずはこのままだな」
佐々木 「分かりました、もう一度言って見ます。議員の中で結界に入れる者をと言うのは初めてなので暫く時間は稼げるかもしれませんでは何かあれば報告しにまいります!」
パパは佐々木が可哀そうに成りながらも自分達が犠牲には成るつもりは全くなかったのだった。
家の中に入ると皆がニースを見ている。
おと 「パパが国会に呼ばれて証人喚問を受ける事に成るって言ってるよ?」
パパ 「ああ今佐々木さんからその話を丁度聞いて居た所だが突っぱねたよ」
ママ 「それ大丈夫なの?捕まったりしない?」
パパ 「出て行っても同じだろう?今回の魔物の襲撃の責任を押し付けられるだけだろうな」
さき 「何でパパが責任を押し付けられなきゃいけないの?」
パパ 「この国のお偉いさん達はな自分達の事しか考えていない様だな、今まで佐々木さんに協力して色々してきた事は全く感謝もされて居ない様だな」
ママ 「パパ佐々木さんが抑えきれるとは思えないわよ?どうするの?」
パパ 「佐々木さんにもうこれ以上は無理だと判断したら言って貰う様に言ってあるそうしたら国会に行って皆なの前で神様に祈ってあげるよ」
おと 「え!もしかして神のイカズチ?」
パパ 「国会で全国放送されて居るだろうからな誰にバチが当たるか見ものだよ」
朝の寛ぎのひと時は終わり子供達は勉強にママはハナに食料の状況を聞きに話に行った、パパも暇になり外の新しい畑を見に行こうと外に出た。
荒井 「山内さん申し訳ない佐々木さんは罷免されもう此処には来れなくなってしまった、此処の責任者は私に成り初めの任務が山内さんの捕縛、国会に連れて行く事に成ってしまった」
パパ 「そうかこの国の人間はそこ迄バカだったのか!良いだろうこのまま向かおうか!ママにだけ一言だけ話して来て良いか?」
荒井 「ありがとうございます!ゆっくりで構いませんので」
荒井さんが申し訳なさそうに行ってくるのでパパはママの元に行き話しかける。
「ちょっと国会に行ってくる!帰ってくるまでは自衛隊員も入れなくていい門を閉めて待機して居てくれママこっちは任せた」
ママはパパが怒って居るのが分かると「無茶はしないでね無事に帰って来て」とパパにお願いをする。
「転移が有るんだ捕まえる事なんて出来ないさ!やばかったら此処に逃げて来て籠城して世界が滅ぶのを待てばいいさ」と笑って答えたのだった。
「それじゃあ言って来るな」
「無事に帰って来てね」
荒井さんの元に戻り案内を頼むとついて行き自衛隊駐屯とまで行くとヘリに乗り東京まで向かった。
「東京までヘリだと早いな~!」と呑気なパパを見て荒井さんは心配に成るのだった、きっとパパに待ち受けるのは今回の事で国に協力しずに混乱を招いたと責任を擦り付け、最悪だと国家反逆罪にされる。
わざと重い罪にすると脅して家族にもっと協力をさせる事で減刑をすると約束して縛り付けると予想する荒井だった。
荒井 「このまま国会に連れて行く事に成ります」
パパ 「分かった荒井さんにも辛い役目をさせて悪かったな!佐々木さんに会えるんだったら伝えてくれ、悪かったな暇に成ったらいつでも来てくれ歓迎すると前約束した酒を用意して待っていると」
荒井 「分かりました、必ず伝えておきます!私も必ず行きますので!」
パパはお酒目的の荒井さんを見て笑ってしまった、いい具合に緊張もほぐれたのでそのまま国会に突入するのだった。
国会議事堂のホールの中に入って行くと議員の方々が野次を飛ばしてくるではないか、証人喚問ってもうすでに罪人扱いだよなこれは、と思いながら真ん中の証言台?にまで連れていかれた。
議長?が話しかけて来た 「名前は山内 ヒロ で間違いないか?」と聞かれるので「間違いない」と答える。
「国会に迄呼ばれ証言させられる事に覚えはあるか?」と聞かれたので「お偉いさんの責任逃れの為だろう?」と挑発し辺りを見回すと凄いヤジが飛んでくる。
「静粛に!静粛に!」と木槌?を「カンカン」と打ち鳴らす議長、ちっとも話が進まない…
「それで何が聞きたいんだ?」とパパが話すと「証人は聞かれた事だけに答える様に!」と威圧される。
「ハイハイ分かりましたよ!ではさっさと質問してくれ」と言うと「侮辱罪追加だ!」といきり立った議長だった。
裁判所?と思いながらもまあスルーする事に一人の議員が立ち上がり前においてあるマイクの前まで来ると話し出す。
「今回の災害を事前に分かって居ながら何ら国に協力をしなかったと言うのは認めるますか?」と聞かれ「自衛隊の人がビデオ撮影していただろう?それ見れば分かる事だ全国放送もされて居たよな?あんたらは見ていないのか?」とパパが答えると。
「画像など幾らでも加工できるだろう?証拠に成らんな!」と議員が言う。
「自衛隊が撮影したんだぞ?誰が加工するんだ?」
「自衛隊員に洗脳でもして居るんじゃないか?結界とやらに入った隊員は皆あなたに酔いしれ敬いまるで神で有る様な発言まである」と周りに同意を求めた。
「確認なのだが此処に居る中で結界に入れた者は居るのかな?」とパパが聞くと
数人が手を上げている。「少ないな…」これだけか…
「何回も同じことを言わせるな聞かれた事だけこたえなさい!」と議長の一言
パパはくだらなく成って「もういいや、神に酔いしれているとさっき言ったが非常に残念ながら私は神の使徒って事に成って居るがしっているか?」
「あの映像の神様か?神は尊い物で人前に尊顔を見せる事など無い!あれこそ詐欺と言う証拠で間違いはない!」と議員が吠えた。
「あの神様が詐欺だと?神様が言ってたこと覚えているか?神のイカズチで裁きを与えるって言って居たんだが今ここで試してもらう事にするよ!そうすれば信じれるよな?」
パパがそう宣言すると議員たちは怯み一瞬黙り込むが誰かが合図したか?で又野次を一斉に飛ばして騒然となるのだった。
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