第96話 焦るパパ
ジョンに皆を集めて貰い皆が揃って居るか確認してもらう事に。
パパとママは家に戻り子供達に知らせる事に。
おと 「パパ何が起きたの?」
パパ 「地球に戻って来てしまった様なんだよ」
さき 「え!じゃあまた学校いくの?」
パパ 「戻って来たけど場所が全く違うんだよな富士山が近くに有るんだ」
おと 「じゃあ愛知から静岡に来た感じ?」
パパ 「こっちは山梨方面かもな?」
ママ 「テレビ付くかしらね?」
おと 「そうジャン!携帯も使えるように成ってるか確認しないと」
皆が自分の携帯を確認しに行くが暫くの間ほったらかしにしてあったので充電切れ状態だった、充電中にテレビを確認すると懐かしい朝のニュース番組がやって居る。
パパ 「拠点ごと帰って来てしまったな…ジョン達どうしようか?」
ママ 「ゴンちゃん達はまだ良いけどユキは目立つわよね…」
家族でどうするか話して居ると『ピンポーン』とインターホンが鳴った。
パパ 「あのくそ女神か?こんなことしやがって許さんぞ!」
とパパが玄関に向かい扉を開けた『ガチャ』そこには見知らぬ美しい女性が立っていた、見惚れているパパ、ママが「パパどちらさん?」と聞くが固まったままだ。
美女 「お初にお目にかかります、私はこの世界の創造神です!」
パパがハットして正気に戻って聞き返す「この世界と言うのは地球ですか?」
美女 「そうですね、あなた達の言う地球の神です、今回起こった事の説明と今後の相談にやってきました」
謎の美女は地球の神様だった!今回起こった事をわざわざ説明にやって来てくれたのだ、地球の神様が言うには、今回異世界の神が此方に干渉して来た為、防御して弾き返そうとしたのだが相手の神が予想を上回る神力を使って来た為に防御しきれなくなってしまった、相手の神は自分の持てる力をすべて使い生命力まで力に変えて消滅した様だ、防御を突き破られてしまった為堤防が決壊するかの様に一気に異世界の力が流れ込んでしまい拠点ごと此処に転移してしまったと言う。
それだけではなくユグドラシルも此方に来てしまい異世界と地球の境界があやふやに成って時間が経つと徐々に融合してしまうとの事、魔力が地球を覆い環境が激変し電子機器は使えなくなり地球の人々は混乱するだろう、融合が進めば魔物も徐々に出現して魔力を持たない地球の人々は駆逐されていく、地球は異世界に飲み込まれてしまうだろう。
パパ 「地球の人々は魔法を使える様には出来ないのですか?」
神様 「今後生まれてくる人々には異世界人と同じ様な力が備わりますが現在いる人々には一人一人には力を授ける事が出来ません、今回のこの現象を抑えるのに私も力をかなり使ってしまいました、残りの力でこの世界の人々にあなた達家族を頼る様に神託をしました、人々はみな同じ夢を見ているでしょう」
パパは絶句してしまう、世界中の人々が私達家族を神の使いと言って押し寄せたらどうなってしまうのかと想像しただけでも恐ろしい未来しかないではないか!
「世界の人々を皆救えとは言いません選ばれた人間だけで良いのです」と神はパパの心境を察して付け加えた「選ばれた人間と言っても見分ける方法が無いのですが?」とパパは困惑気味に聞く。
「今この砦を囲んでいる結界を通れる人だけで良いのです、この結界は悪意ある者を弾きます、善良なる者だけで良いので救ってあげて欲しいのです」
ママ 「見殺しには出来ないですが私達には荷が重くないでしょうか…」
神 「今は力が無く何もできませんが今回のこの件は神界でも問題視されています、原因の異世界の創造神も裁かれるでしょう、罰は存在の神力のはく奪、そのはく奪された力は私に譲渡されるでしょう、その時にまた手助けをする事が出来るようにいたします」
パパ 「具体的にはどんな援助をして貰えますか?」
神 「まずは異世界であなた達家族をしたっている者が少なからずいる様です、世界が融合する際に近くに現れるように計らいましょう、それと家族には新たな力を授けようと思って居ます、その時に一番必要な力を得られるようにするつもりです」
おと 「これ以上の力って怖いんだけど・・・」
神 「そうですねあなた達の現在の力が有れば何も必要ないかもしれませんがきっと助けになると思います、この世界の運命をあなた達に押し付けてしまうのは心苦しいですが身近な助けたいと思う人だけでも助けてあげてください」
パパ 「話がデカすぎて実感がわかないな…徐々に世界が融合していくと思っていいのですよね?完全に融合するのはいつごろに成るでしょうか?」
神 「一か月ほどで完全に馴染む事に成るでしょう、それまでは徐々に魔力の弱い魔物などが現れ初めます、魔力が世界に徐々に浸透していく感じですね」
パパ 「まあ、なる様にしか成らんか、今までどうりのスタンスで行けば良いか」
「そうですね異世界でのあなた方の行動はたまに拝見させて頂いておりました、あの状況でも前向きで力を得ても奢らない清い心の持ち主だと判断しております!あなた方の思うがままで結構ですので…さすればきっと良い道に導かれるでしょう!此れから様々な悪意があなた方を襲う事に成るでしょうが今の気持ちを忘れずに進んで行かれる事を願います!そろそろ時間に成りましたあなた方家族に祝福を!」
眩しい光と共に地球の神は消えてしまった、暫く呆然とする家族パパは外が気に成って家から出ると家の前で皆が跪いて居た。
パパ 「え!皆どうしたんだ?」
ジョン 「あなた達家族に従う様に皆神託を受けております使徒様!」
ジョンがそう言うとコーダはもちろんボブ達も此処に住んで居た者達が跪いて頭を下げている…
パパ 「イヤイヤやめてくれないか!今まで通り接してくれ只でさえ荷が重いんだ、普通に接してくれないと此方の心が病んでしまう!」
ボブ 「がはっはっはっは!パパさんは変わらんな!使徒なんぞに選ばれたらふんぞり返り威張り散らす者もおるだろうに!」
ボブの笑い声が響き皆が笑い出す、ボブには救われるな。
パパ 「さあ皆立って今有った事を説明しようと思うんだが良いか?」
コーダ 「神との話なら把握しておりますよ?会話が頭の中に聞こえておりました」
コーダが言うには皆も声が頭の中で聞こえていたと言う、信託でパパさん達家族に従う様にと言われてから声が聞こえていたらしいのだ。
おと 「パパテレビ映ってる、神託の事で特番やってる!」
家に入るとテレビでは本当に神なのか、やらどんな家族で少し前に家ごと消えた家族が居る、まさか異世界に行っていたのか?と評論家やらコメンテーターなんかが好き勝手言って居る、家族の代表は会見を開くべきだなんて事まで行っている様だ。
先ほどの神と家族との会話も聞いていたらしく洗脳やらと言って居る人まで居る、どの局も異世界特番をやっている状況だ。
パパ 「こりゃ面倒事が起きる予感しか無いよな…」
ママ 「パパこれからどうする?」
おと 「友達に会えるかな?」
さき 「久々に会いたいよね~!」
パパ 「魔物が出始めたらきっと此処に人が押し寄せる事に成ると思うんだお前たちは此処から出ない方が良いと思うんだがな…」
おと 「そうだよね~ああ~カラオケ行きたい!」
さき 「今なら行けるんじゃない?まだばれてないよね?」
その時パパの携帯鳴った。
パパ 「あ!姉さんからだ」
ママの携帯も鳴る、お父さんからの様だ。
何方もマスコミが家に押しかけているらしい…
ドンだけ情報掴むの早いんだよ!こっちはまだ現在地も大体しか把握できていないのに!『ブルブルブルブルブル』外でヘリが飛んでいる音が聞こえて来た…
既にここもばれてしまって居る様だった…
パパ 「さき残念ながらすでにバレている様だぞ…」
テレビからは中継です!こちらが神託の家族が居ると思われる現場上空です。とか聞こえて来ている…
パパ 「ねえママ、ユキに頼んであれ追い払えないかな?」
おと 「やばいぞ!パパの目が虚ろだ許容を超えてパンクしちゃった!」
ママ 「確かに少しうるさいわよね?いったい何台飛んでいるのかしらね?」
さき 「これじゃ落ち着けないよね~」
ほし 「お外も遊べない?」
パパ 「まあ結界から出ないんなら遊んで来ても良いぞ」
テレビの中継は上空から塀の中を映しているのだった…
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