第97話 何だかイライラするよね
ブンブンと飛び回るコバエの様に何台ものヘリが上空を飛んでいた、その中の一台が高度を下げてくる、ヘリの起こす風で周りの物が飛ばされて行く、結界は高い所で30m位だろうか?地球の人間なら薄っすらガラスか何かあると分かって居るだろう、すれすれ迄寄って来てカメラを向けて来ている。
家の中から「パパ~テレビに映ってるよ!」と声が聞こえて来た」
ジョン達が此方に来ようとしているがパパが隠れて居ろと手で制しして居る。
結界にヘリが少し接触した様だが御構い無しの様だ、ヘリの中でアナウンサーだろうか何かをしゃべって居るのが分かるパパは世界樹の方に向かって行き何か呟いた。
世界樹のが揺れてユキが姿を現す!カメラもそれを捕らえたであろう周りのヘリは大慌てで離れて行っている様だ、一番近くに来てパパを捕らえていたヘリも大慌てで離れようとしてい居る、ゆきが羽ばたき飛び上がると「グガー―――」と威嚇するとヘリは操縦を誤ったのか制御が聞かなくなったのか森の方にフラフラと旋回しながら墜落して言った様だった。
「ユキありがとう!もう良いよ戻って休んでいて!」と言うと「グワ!」と一声上げて木の元に戻って行った。
「皆今日は家の中に居てくれ!済まないな!」と声を掛けて家の中に戻って行くパパ
ママ 「ヘリ落ちちゃったわよ!良かったの?」
パパ 「あの局はやりすぎだ!こっちの迷惑考えないのなら此方もそのように扱おう、あれ位の高度なら死にはしないだろうしな」
おと 「テレビめっちゃ盛り上がってるよ!ゆきの登場シーン繰り返し流してCGか何かか!?本物のドラゴンが居るのかってだって!」
さき 「こんだけ目立つと家から出れそうに無いよね?」
パパ 「今のでヘリはもう来ないんじゃないかな?」
ママ 「落っこちたヘリ追って映してる所も居るわね皆ケガだけで済んで居そうで良かったわ」
パパ 「死んでいたとしても遅かれ早かれだろう、魔物が出だしたら何億人と死ぬ事に成るんだからな」
ほし 「みんな死んじゃうの助けてあげる?」
パパ 「ノアの箱舟って有名な神話が地球にもあってね、大昔に人類が穢した地球を洗い流すために神様が地球に洪水を起こして洗い流した事が有るんだ、その時に神のお告げを信じた人が選ばれた者だけを助けたって話なんだけど今がその話に似てる気がするんだよ」
ママ 「かなりざっくり話したわね…」
パパ 「細かくは覚えて無いんだよ…神を信じた者だけが救われるって事で良いんじゃないのかな?」
おと 「じゃあ積極的には助けない感じなの?」
パパ 「知り合いだけでも助けてあげたいんだけどな、世界中の人々を皆助ける事はできないだろう?」
さき 「それは無理そうだね…」
パパ 「偉ぶるつもりは無いけどさっき見たいな奴らは助けるつもりは無いよ、神託でここには神の使いが居るって分かっててやってるんだからね、怒りを買って罰が当たっても良いと思ってしていたことだろう」
ほし 「パパ携帯鳴りっぱなしだよ?」
うるさいので消音にして居たのだが着信がで履歴が埋め尽くされていた…ママの携帯も同じ様子だ、テレビでは此処の場所も特定されているし人が押し寄せてくるだろうな…静かな生活はもう出来ないだろうな。
パパ 「少し周りを見回してくるよ、皆は家から出ない様にしてて」
ママ 「危険は無いと思うけど気よ付けてね」
パパ 「誰かに付いて来てもらうよかぶり物してれば分からないだろうから」
パパは皆が待機して居る食堂兼集会場に足を運ぶことにした。
ジョン 「パパさん何と言えば良いのか分からんが此処に居る皆は何が有っても家族の味方だ!何でも困って居る事が有ったら言っていださい!」
ジョンの言葉を受けて集まって居る皆はうなずいて居る
パパ 「頼もしい見方が居て嬉しいよ窮屈な生活に成ると思うが辛抱してくれ」
コーダ 「これから一か月どうされるのですか?」
パパ 「特に何もするつもりはないけどな今までと変わらないよ」
ボブ 「こっちの世界の人々は助けんのか?」
パパ 「助けを求められたら考えるよ、世界中の人を皆助ける事は出来ないから」
カイト 「こっちの神様もパパ達に任せる見たいだからそれで良いんじゃないか?」
エルザ 「猶予も一か月在るのが分かって居るんだ馬鹿じゃ無ければ準備するだろ」
ビル 「此方の世界は凄いの!空を飛べる道具も作れるんだ!魔物なんぞ大したことないんじゃないのか?」
レオ 「そうだな!凄い武器や防具も有りそうだ心配いらんだろう!」
パパ 「それがそうでも無いんだよ、此方の人間は魔力が無いんだ、武器も融合したら使えなくなるものが大部分を占める事に成る、さっきの空を飛んでいたのもタダの鉄くずに成ってしまうんだ」
コーダ 「神が言って居た電子機器と言うのがそうなんですか?」
パパ 「そうなんだ、冒険者に成りたての新人が魔法が使えずに魔物と戦うのだと思ってくれれば良いよ」
ボブ 「魔物と出会ったら半分は助からない感じか?」
パパ 「半分助かれば良い方だろうな、此方の世界は魔物が居なかったんだ、戦うのは人間同士の戦いしかない、経験も武器も無い状態だ、国が対策しなければほぼ全滅すると思って良いだろうな」
ジョン 「国の王も神託を受けたのだろう接触して来るんじゃないのですか?」
パパ 「国から助けを求められてもお偉いさんを守れとかだろう?馬鹿らしくて付き合えんよ、皆を守るためにだったらアドバイス位はしようかな」
コーダ 「ここの国の王はどうするでしょうね…」
パパ 「この国は融合したらまず一番に食糧難に襲われるだろうな、自給率を超えた人口を抱えているんだ、農業を潰して産業にしか力を入れてなかった報いを受けるだろうな」
ボブ 「土地が農業に適して居なかったらどうしようも無いからな…」
パパ 「土地は十分に適した場所があると思うぞ?農地潰して建物立ててるな」
カイト 「アホなのかこの国は食料を他国からの輸入などに頼ってしまったらそれを止められたら簡単に負けてしまうじゃないか!」
パパ 「そうだな昔この国は戦争に負けてな、言いなりに成ってしまったのも有るかもしれんが上が馬鹿ばかりで腐敗して居るんだろうな」
エルザ 「どこの世界も変わらないのね、自分の私腹を肥やす事しか考えないのがトップに居ると簡単に滅んでしまうのにね」
パパ 「そうだな世界が変わっても馬鹿な奴はいると言う事だよ…少し見回りをしたいんだが誰か付いて来てくれないか?」
ジョン 「皆で手分けしたら良いのでは?」
パパ 「此方の世界では人族しかいないんだ、獣人、エルフ、ドワーフは見た事が無いから見られると騒ぎに成るかと思ってな…」
ボブ 「ゆきが見られたんだ今更じゃないか?すでに大騒ぎだろう?」
パパ 「それもそうだな、攻撃はされないと思うが皆十分に警戒をしてくれ、此方からは手を出さない様に頼むぞ!結界からは出ないようにな!」
パパがそう言うと皆いつもの生活に戻って行ったパパはジョンと結界の周りを見回る事に、2人一組で順番に見回る事にし何かあればパパに報告を入れる事にしたのだ、ハナ達女性陣は畑の世話をしにいき、男性陣の空いたものは訓練をしだした。
ジョンと話しながら歩く
パパ 「王位決定戦に備えて居たのにそれ処ではなくなってしまったな」
ジョン 「向こうの世界は今はどうなって居るんでしょうね?」
パパ 「向こうにも神託が下りたのだろうか?向こうの創造神達は力をはく奪されるような事を言って居たから混乱して居るかも知れないな」
ジョン 「リキ王達なら大丈夫だとは思いますが心配です」
パパ 「出来る限りの事はしてきたんだ大丈夫だろう」
見回りをして居るとブルブルブルブルと又ヘリが飛ぶ音が聞こえて来た、また来たのかと思って居ると今度は自衛隊のヘリの様だ編隊を組み10機ほど向かって来ている、周りに着陸できそうな所は無い少し手前の上空で止まると中から人が降下していくかなりの人間が飛び降りて行くのが分かった。
ジョン 「あれは何だ?攻めて来たのか?」
パパ 「あれはこの国の軍隊みたいなものだなジョン悪いが皆に知らせてくれ」
パパはジョンに皆を呼ばせに行き様子を見守るのだった。
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