第77話 マウナの町を見て回ろう
マウナに到着した次の日
久しぶりのベットでゆっくり寝れたパパ昨日の夜営の疲れもあってかパパが起きる頃には部屋に朝食が準備され皆が食べ終わって居た。
おと 「パパおそよ~」
さき 「パパ今日は珍しく一番遅かったね」
ママ 「先にご飯頂いたわパパも食べてね」
ほし 「パパおはよー早く食べて遊びに行こうよ!」
パパ 「皆おはよう!今日はやけに早起きじゃないか?」
ママ 「豪遊するんだって皆張り切っちゃってるわよ!」
おと 「何が有るか楽しみだよね~」
パパ 「特に惹かれるものが無いかもしれないぞ?」
ママ 「そう言えば今までの町で娯楽品は無かったわね?」
パパ 「生活に必要な物は多いけどな、まだ此方の世界の人は生きるのに必死で娯楽は貴族か一部の金持ちの人しか必要としないんだろうな」
パパがご飯を食べ終わり暫く寛いでいるとほしがソワソワとして落ち着かない外に行きたくて仕方ない様だ。
パパ 「じゃあそろそろ町を見学しに行こうか?」
ほし 「やったー行こう行こう!」
宿の受付で買い物できる商店街のある場所を聞くと商店街はダンジョンから東に延びる道に多く在ると言う事だった、北は宿屋や飲食街が多いらしい、南が富裕層の暮らす地区、西は主に住居が多く在ると教えてくれた。
ママ 「目指すは東の道ね~」
おと 「さっそく向かおうか!」
さき 「楽しみだね~」
ほし 「いっぱい買って貰うんだ!」
パパ 「よし行こうか!」
ワイワイと騒ぎながら町の中心部に成れるまでは中心の大通り以外は歩かない方が良いと注意されたのでメインの大通りを歩いて行く、わき道を覗くと確かに道が入り組んでいて迷子に成りそうだった。
ダンジョンの在る中心部から東の通りは商店ばかりが道沿いに並んでいる。
ママ 「確かにお店ばかりあるわね」
おと 「アウトレット来てるみたいだね!」
パパ 「売ってるのは食料品ばかりだな…」
暫く進んで行くが日用品や食料品、武器屋、防具屋ばかりが目立つ品揃えは目移りしてしまう程色々売っているが子供たちが欲しがるような物は売ってはいない様だ。
パパ 「何か欲しい物はあったか?」
さき 「ない!」
おと 「まったくない!」
ほし 「全然可愛い物がない!」
ママ 「贅沢品は大きな商店に行かないと無いのかもしれないわね~」
パパ 「種類も選べそうにも無さそうだな」
ママ 「予定を変えて美味しいもの探した方が良いのかしらね?」
パパ 「特に必要な物も今の所ないしな…」
おと 「折角だし向こうの門まで見てみようよ~」
さき 「何にも無さそうだけど見てみようか?」
ママ 「そうね~見に行ってみましょうか」
東の門の有る所迄歩いてきたが特には惹かれるものは無かった道を引き返して中央のダンジョンの在る場所まで戻って来た。
冒険者ギルドを覗いてみてダンジョンの話を少し聞いてみる事にした。
ギルドの中に入って行くと中途半端な時間の割には人が多く居る。
パパ 「ここのギルドは人が多いな!はぐれないようにな」
ママ 「私達は食堂で休憩して居るわね」
パパ 「分かったよ、もし絡まれたら冒険者のタグ見せてやれAランクだと分かれば引くかもしれんからな」
ママ 「そうね~もし絡まれたら試してみるわ」
パパはママ達が席に着くのを確認して受付に向かうここは幾つかの窓口に分かれている様で看板に依頼、納品、雑事と分かれている、パパは雑事に向かい話しかけた。
パパ 「こんにちは、この町は初めてなんだダンジョンの情報を知りたいんだが」
受付嬢 「ようこそマウナの冒険者ギルドへ!ダンジョンのどの様な情報が知りたいんでしょうか?」
パパ 「分かる事なら何でも良いんだがな魔物の種類や攻略されている階層とかわかるかな?」
受付嬢 「此方のパンフレットが銀貨5枚で販売されていますダンジョン階層ごとの説明と分かっている範囲の地図や魔物の種類、罠の場所などが乗って居ますよ」
パパ 「そうかではそれを頂こうかな」
パパは銀貨を手渡しパンフレットを受け取る
受付嬢 「ギルドのランク分けで推奨階層が有りますのでお気よ付け下さい!」
パパ 「確認しておくよ、ありがとう!」
パパはお礼を言うと受付を離れてママ達の元に向かう、今回は何事もなくママ達も休憩していた。
パパ 「それは何を飲んで居るの?」
ママ 「何かの実のジュースみたいよ今まで飲んだことが無い味わいね」
パパ 「子供達も同じのか?」
おと 「冷やせば美味しいのかも?」
さき 「いまいちだね~」
ほし 「私は好きだよこの味」
パパはカウンターで飲み物を選びアルコールの入って居ないのを確認をして頼んでみた、少し気に成った店員に「パチパチ」と説明された飲み物を頼んでみる。
出て来たのは炭酸の飲み物だった。
パパ 「なあこれ炭酸みたいだぞ!」
おと 「うそ!どれどれ?」
パパが音に少し飲ませてみる「パパ達がお酒に混ぜる炭酸だねこれ」と音が少し不満げに言ってきた。
パパも飲んでみると甘くないレモンを少し入れた炭酸だった。
パパ 「これにオレンジを絞って居れたら良いんじゃないか?」
ママ 「味付けは色々試さないといけないかもね?」
パパ 「どこで買えるか聞いて来るよ」
パパは炭酸が何処で買えるか店員に聞いてみた、するとダンジョンの5階の安全地帯に湧いて居ると教えてくれた。
パパ 「ダンジョンに湧いて居るみたいだな」
さき 「じゃあ取りたい放題?」
おと 「これそこからわざわざ汲んでくるのかな?」
パパ 「樽買って持って行って汲んでこようか?」
ママ 「樽何て何処で売って居るの?」
さき 「ここで要らないの売ってもらえない?」
パパが樽を売ってくれないか聞きに行くと要らない樽が有るので好きなの持って行けと言われたので3つ程選んで貰ってきた、マスターらしき人にお礼と金貨を1枚渡すと「又欲しいときはいつでも来い!」とニコニコで言ってくれた。
パパ 「これで音が欲しがってたサイダーが手に入るな!」
おと 「イラつくからそれ辞めてよ!」
さき 「ワラワラ」
ママ 「これからどうする?ご飯にはまだ早いし」
パパ 「北の方見て回りながら屋台あったら買い食いでもするか?」
おと 「お!それいいじゃん!そうしよう」
ほし 「美味しいもの探そう」
さき 「そうだね~買い食いしよう!」
ママ 「皆食いしん坊ね~美味しいもの探しましょうか」
ギルドを後にして北の大通りをブラブラする事にする、出店で食べ歩きながら歩いて行くが高級そうな所でもオーク肉のステーキがメインみたいだった。
パパ 「特に惹かれるものは無さそうだな?」
おと 「国が変わっても有る物は変わらないね~」
ママ 「宿の料理人にお肉見て貰って作って貰うのはどうかしらね?」
さき 「宿の料理はおいしかったよね」
パパ 「作ってくれるならその方が美味しいかもしれないな?」
ほし 「宿にもどる?」
ママ 「そうね~宿に戻ってたまにはダラダラするのも良いわね~」
パパ 「じゃあ宿に戻って話をしてみるか!」
おと 「何のお肉を見せるの?」
パパ 「牛頭と馬頭にハイオークとビックボアにコカトリスの肉位かな?」
ママ 「一通りの美味しいお肉ね良いんじゃないかしら?」
おと 「料理のプロが作る料理はまた違う味に成りそうだね!」
宿に戻って受付の店員に話をしてみる事に、夜食の買い出しが始まるタイミングだったらしく料理長が持ち込みの材料を見てくれると言うのでキッチンに案内されたパパ家族は部屋に戻ってくつろぎ中だ。
パパ 「ここに出せば良いのかな?」
料理長 「そうですねここで持ち込みの材料を見せてください!」
料理長に言われてまずはハイオークの肉の塊を出した、料理長の目が釘付けになり「これは滅多に見れないハイオークの肉なのか?」と呟いて居る。
何だか料理長の反応が面白くなって次はビックボアの肉を出してみた、ハイオークの肉の目利きをしていた料理長がビックボアの肉に目を奪われていた。
「こっちはボア肉か?普通のボアじゃなさそうだな?まさかビックボアか!!」とまたまた目を見開き驚いて居る。
料理長 「済まないな少し待って居て貰っても良いですかね?」
パパ 「どうかしたのか?」
料理長 「他の買い出しのスタッフも呼んできますので!」
パパ 「そうか構わないよ」
ぱぱがそう答えると料理長が走り去って他のスタッフを連れて戻って来た。
料理長 「お待たせいたしました!お前たちはこの肉を見てみろ!」
パパ 「まだ有るんだが出しても良いかな?」
料理長 「このような貴重な素材がまだ有るのでしたらぜひお願いします!
パパは頷いて牛頭と馬頭とコカトリスの肉を出す。
パパ 「珍しい美味しい肉はこれだけだな」
料理長とスタッフが肉をみて「此方は馬の肉か?」「こっちは牛か?」「これは鶏肉だな?」と議論しだしている「どれも街では見かねないほどの品質の肉だな!」「これをどうやって料理するかだな!」と騒ぎだしていた。
パパ 「肉以外も出しても良いか?」
料理長 「ぜひぜひお願いします!」
パパは料理スタッフが騒いで居るのを見て面白く成って居たので山内村で取れた野菜や果物を次々と出していく桃は出すのをやめておいた、仙神桃と発覚したら面倒な事に成ると自重して置いた。
意外な事にお米を出した時「これは良い米だな!」と言って居たのでタルト帝国ではお米が料理があると分かった。
パパ 「今有るのはこれ位だな、これで今日の夜食は頼んでいいかな?」
料理長 「見た所すべての素材が貴重で高品質な為、値段の付けようが無いのですがどの様に支払えばよいでしょうか?」
パパ 「最高の料理で支払ってくれれば良いよ!お願いできるかな?」
パパがそう言うと料理人たちがパパを見て「この挑戦状は受け取らねば」と言って議論しだしている。
料理長 「みなやる気が出たみたいですね!夜食を楽しみにして置いて下さい!この素材で作った料理は他のお客様にもお出ししてよろしいでしょうか?」
パパ 「材料が足りて居たら構わないぞ、では夜食を楽しみにしておくよ!」
料理長 「このような素材を使って作れるとは、それでは夜食まで暫しお待ちください!」
パパがキッチンからでると「お前ら~気合い入れてやるぞー!」と聞えて来た、これは夜食が楽しみだな!と期待して部屋に戻るパパだった。
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