第72話 簡単なお仕事に…

パパ 「ヒュドラの4本首までは火で攻撃だ!それ以上は属性が増えるぞ、2本首までは再生もしない、ママは2本首までの攻撃、音と咲は首多そうなのからやって」


さき 「ねえパパ又凍らせても良い?」

パパ 「!?あの群れ全部凍らせるつもりか?」

さき 「その方が早いかなと思って、さっき感覚は掴んだからもっと上手に出来ると思うんだ!」


さきにそう言われてパパもどうなるか分から無いがやらせてみる事にする


パパ 「まあ一回試してみようか!塀の中は凍らせるなよ!」

「任せといて!じゃあ行くね~」と杖を額に当て集中している「そいやさ~」と変わった掛け声を上げ杖を掲げる。

領主の館の塀の外を吹雪が襲い掛かり其処に居る魔物達に襲い掛かる、見る見るうちに氷に襲われ固まっていくヒュドラの群れ、辺り一面が氷に覆われて館を襲って居たヒュドラの群れも凍り付いて動けなく成って居る。


おと 「相変わらずえげつない魔法よね~」と呆れている

さき 「上手く行ったかな?ヒュドラこれで倒せたのかな?」

パパ 「首が多いのは凍って居ても倒せてないかもな?」

ママ 「じゃあ首が多いヒュドラを探して倒して行きましょうか」

ほし 「みんな凍ってるよ凄いね!」


確かに魔物の群れを一瞬で凍らせ倒せないまでも動きを封じる事が出来れば戦闘はかなり有利になるだろう、群れを見回しながら首の多いヒュドラを探し歩く。


おと 「こっちに5本首居るよ!」

パパ 「取り敢えず火で全部の首切ってしまおうか」


パパの指示の元音が火の斬撃で首を切り落とす、復活した首を他の属性で攻撃していく簡単なお仕事に成って行った…

領主の館をグルッと一周して首の多いヒュドラの退治をして回る裏口に8本首のヒュドラが居たがあとは5本首がチラホラ居ただけだった残りは3本首がメインで2本首一つしかない蛇の様なヒュドラが多く居たそれを退治しながら正門前のチョットした広場の前に来た。


パパ 「9本が居たんだな!良く今まで持ちこたえてたな」


正門の前の前の広場にはヒュドラの9本首が居座って居た、門の前は2本3本の首のヒュドラが群がって居る状況だった。


おと 「手下にやらせて高みの見物してた感じかな?」

さき 「後ろで眠ってた感じだよねこれ」

パパ 「まさか一瞬で凍らせられるとは夢にも思って無いだろうな」

ママ 「これはどうやって退治するの?」

パパ 「最後の一本に回復の首を退治しないと倒せないんだがな手順は同じなんだよ普通は一本一本試しながら倒すんだけど、咲と音なら全部切り落とせるじゃないか、一本づつ倒さないといけない時は回復が面倒なんだけど一気に全部の首落としてしまえれば属性変えて首落として行けば残ったのが回復だからそれを火で切り落とせばいいだけだな」

さき 「じゃあおと姉ちゃん初めの全部は任せたよ!」

パパ 「なるべく頭の根本で行けよ!属性全部試すと切り落とす首が無くなっちゃう一本だけ回復残して時間かけすぎると自滅して残りの首回復させるんだ、もたもたしてるとまた復活してエンドレスに成っちゃうからな!」

おと 「分かった!なるべく頭だけ切り落とすね!」


9本首を一気に頭の付近で切り落とすのは高度なテクニックが居るだろう、音は一撃で落とすのをあきらめて9回連続で火の斬撃を飛ばしたのだ!

目実の止まらぬ早業とはこの事だと言わんばかりに見事にほぼ同時に切り落とす事に成功した。

さき 「流石おと姉だね!次は私の番だね!」再生を始める4本に向かって土の魔法の斬撃を飛ばし切り落とす!

ほし 「私もしたい!」と水の斬撃を飛ばし3本を切り飛ばした!

おと 「ほし根元に行きすぎだよ!」と薄皮一枚を風の斬撃を飛ばし切り落とす!

職人か!と思うほどに薄くハムの様に再生を始める2本の首に風の斬撃で切り飛ばした!

さき 「残りは火だね!」と再生を始めている最後の一本に火の玉を当て吹き飛ばし終了した。

おと 「パパ収納して見てよ!出来れば倒せてるんでしょ?」

パパ 「分かったよ!」

9本首のヒュドラの胴体をパパが収納して確認をし戦闘が終了した。

ピロン! Lvが上がりました。ピロン! Lvが上がりました。ピロン! Lvが上がりました。ピロン! Lvが上がりました。


ママ 「これで終わりかしらね?」

パパ 「終わりだと良いんだがなもうすぐ日が沈む夜に成ったら町の安全が確認出来んからな、門が破壊されてたから新たな魔物が来るかもしれないしな」

ママ 「門には星が結界を張って魔物が入って来れない様にはしてあるわよ」

おと 「ママナイス判断じゃん!」

さき 「さすがママだね気が利く~」

ママ 「結界を張ったのは星ちゃんよね!」

ほし 「ママに言われてやったんだよ?」

パパ 「ほしありがとうな!これで新たに魔物が入って来る事は防げるだろうな」

ママ 「暗くなる前に町に魔物が残って居ないか確認した方が良いかしらね?」

パパ 「そうだな確認した方が良いだろうなすずちゃんに頼めるか?」

ママ 「なんだかすずちゃんさっき支配されてる魔物連れて来てくれたじゃない?その時にかなり力使っちゃったみたいで今日はもう力を使えないみなのよね」


さき 「じゃあ町を練り歩いて魔物探そうか!」

おと 「町を見るのにちょうどいいよね」

ほし 「お散歩しましょう!」

パパ 「そうだな後はユックリ散歩しながら見て回ろうか、安全になってお偉いさんが出て来ても面倒だし」


町を見物がてら散策していく、先に住民は避難して居たのだろう悲惨な現場は初めの門の周辺だけで他の場所の被害はあまり無さそうだ。

歩いていくと冒険者ギルドに戻って来たこれで町をぐるっと一周してきた様だ。


おと 「どうするのギルドに顔をだす?」

パパ 「一回町を出ようか?このまま町に居ると面倒な事に成る気がするんだよな」

ママ 「そうよね~あんまり戦って居る所は見られて居ないと思うんだけど、冒険者ギルドと商業ギルドは顔を見られて居るわよね~」

さき 「それの何が問題なの?」

パパ 「何処かの男爵の様に取り込もうとする奴らが居ると面倒だろう?」

おと 「ああ~それはごめんだよね~自由が無くなっちゃうよね?」

ママ 「元の世界の様にお仕事に行かないと行けなくなっちゃうわよね?」

パパ 「よし!町を出よう!直ぐに出よう!」

さき 「どんだけ仕事がいやなのさ!」

パパ 「お前たちだってパパが仕事行き出したら毎日勉強させるからな?」

おと 「さっさと出ようかこんな町!」

さき 「そうだね、もう危険はないでしょう?家に帰る?」

ママ 「あなた達も勉強どんだけ嫌なのよ…」

おと 「パパの足の匂い位きらい!」

ほし 「それは大っ嫌いって事だね!」

パパ 「もう良いからさっさと行くぞ…」

最近は蒸れないからそんなに臭くは無いはず!と思いながらも夜中に足の匂いの確認をこっそりするパパだった…


町の外に出て門の結界を解除して森の方角に歩いて行くもうそろそろ夜営の準備をしたい時間帯だ。


パパ 「ここら辺なら森から町に行く魔物も見張れるかな?今日はここで夜営をしようか」


パパの合図で皆で準備にかかる、ママと子供たちはご飯の準備、パパはテントを出して寝床の準備をする。


パパ 「そう言えばテイムしたワイ子とグリとフォンは何処に居るんだ?」

ママ 「今は巣穴に戻って貰ってるわよ?どうしかしたの?」

パパ 「移動する時に乗れたら楽ちんだなと思ったんだよ」

おと 「確かに楽そうだけど乗れるのかな?」

さき 「振り落とされそうで怖いんだけど」

パパ 「今度ボブに頼んで体固定出来るように何か作ってもらおう」

ママ 「それ作って貰ったら空飛べるように成るのね楽しみだわ!」

おと 「家に一回戻ってみる?ボブさん帰って来てないかな?」

パパ 「豆吉村の物色々作って来るって言ってたから当分は帰らんのじゃないか?」

さき 「私はダンジョン都市に行きたいな!」

ほし 「私もいきたい!」

パパ 「ダンジョン都市マウナに向かうのも良いか、今日は休んで明日一番にマウナに向かおうか!その方面にも魔物が行ってるかもしれないからな、夜に町の中とこの辺り魔物をゴンに退治しておいて貰おうか」

ママ 「ゴンちゃんお願いい出来る?」とママがゴンにお願いをする「キキ―」と言って目をつぶって居た。

ママ 「日が暮れたら向かうからもう少し待ってって」

パパ 「ゴン頼むな!手に負え無さそうなの出たら起こしてくれれば良いからな」

おと 「ゴンに手が追えない魔物ってパパじゃ無理じゃない?」

パパ 「弱点知ってるかもしれんだろ?ゴンの方が強いのは分かってるよ!」

ママ 「よろしくねゴンちゃん!無理しなくて良いからね?」


家族は荒野のど真ん中で夜を明かす最近は夜の警戒は全くしていない、ほしの結界とゴンの警備が有れば全く問題無いのだった。

その夜ゴンは町の魔物の残党と森から出てくる魔物の狩りと慌ただしく動き回って居るのだがその事を家族が知る事はなく静かに狩りを進めるゴンであった。

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