第71話 大魔導士さき
ママとほしと合流をした3人皆で作戦を練る事にした。
パパ 「初めて見る魔物で何してくるか分からないんだ」
おと 「数も多いし小さいから狙いにくいのよね」
パパ 「さきの魔法で一層出来れば良いが中に被害が出ると行けないからな、そこでほしに結界を張って貰って魔物をこっちに引き付けるんだそこを咲の魔法で一掃しようと思って居るんだ」
ママ 「中の様子はどうなの?」
パパ 「建物に蜘蛛がびっしり張り付いて居るな」
ほし 「何処に結界張れば良いの?」
パパ 「正面の入り口の門が壊されている辺りに自分達が皆入れる位の結界が欲しいかな?そんなに大きくなくて良いんだ」
ほし 「分かったあそこに作ればいいんだよね?」と門のあたりを指をさす
パパ 「そうだねあの辺りににお願いするよ」
「分かった~」とステッキを振り上げると結界が出来上がって居た。
パパ 「なんだかほしパワーアップしてる気がするんだが…」
おと 「凄い簡単に結界つくったよね?」
ママ 「ほしも成長してるのね~」
パパ 「よし皆準備はいいな?結界に入るまでは慎重にな」
家族は結界の有る所迄壁で隠れながら進み結界の中に入った。
パパ 「さき教会に当たらない様に派手な魔法で魔物の気を此方に引いてくれ」
咲は考え込んでぶつぶつ呟く「蜘蛛なら火に弱そうだけど教会も被害が出ちゃう虫なら寒さに弱いかな?よしやってみるね」と目を閉じてぶつぶつ言って居る「よし!これだ!」と杖を掲げると風が強くなって雨が降り出した、その雨が今度は雪に変わっていく!驚く事に教会の周りだけ吹雪に成ってしまったのだ。
パパ 「こりゃ凄いな結界もいらなかったかな?」
おと 「蜘蛛みんなひっくり返って凍っちゃったかな?」
ママ 「教会の中まで凍りついてないわよね?」
家族は顔を見渡し内心『やばいなこれ』と思って居たが咲が杖を振ると一気に氷が水に変わって消えてしまった…
おと 「流石だわ大魔導士様!」
パパ 「いつの間にこんな事が出来るようになったんだ?」
さき 「土ではできてたじゃん!それの応用かな?」
確かに土を石に代えて壁や水路を作って貰ってたが其れの応用で出来る事なのかどうか実際さきには出来てしまって居たので出来るのだろう…
おと 「一匹だけ大きいの残ったみたいだよ」
奥からアラクネがヨロヨロと此方に向かって来ている。
パパ 「何だかもう瀕死に成って無いか?」
おと 「凍死する直前に助かった感じかな?」
さき 「なんだかキモイねあいつ」
ママ 「上の人の形もマネキンみたいで表情が無いわね」
ほし 「キャーこっちに来てるよ気持ち悪い!」
パパ 「あれはどっちが弱点だ?上の首か?蜘蛛の部分が本体か?」
ママ 「めんどくさいわね?一気にやっちゃいましょうか?」
ママが走り寄りハルバードで人の頭の部分から蜘蛛の胴体部分まで一気に振り下ろす何も抵抗されずに(スドーン)と地面まで打ちつけて真っ二つに切り裂いた。
ピロン! Lvが上がりました!ピロン! Lvが上がりました!
ママ 「随分と弱ってたみたいね、全く抵抗しなかったわね」
本来なら蜘蛛の本体で縦横無尽に動き回り相手を翻弄し人の部分で魔法攻撃を仕掛け気を取られている隙に糸で身動きを封じ麻痺毒を打ち込むのがアラクネの戦い方だ、そこに眷属のキラースパイダー加わりすきを突き襲い掛かり糸で動きを阻害したり毒攻撃で相手を弱めるサポートをするはずだったのだがさきに一撃で氷にされて眷属は全滅アラクネ自身も瀕死に成ってしまったのだ、咲がもう少し魔法を解除するのが遅かったらそのまま死んでいただろう、咲の魔法はそれ位の威力が有ったのだ。
パパ 「教会の人たちは無事なんだろうか?建物の仲間では入られて居ないようだったが」
おと 「ここも連絡取れないよね?魔物は退治したから次に向かう?」
ママ 「とりあえずの危機は取り除いたからそれで良いわね」
さき 「次の所もピンチかもしれないからね早く助けてあげようか」
パパ 「よし次は領主の館だな!行こうか」
家族は教会の中の確認はせずに最後の避難所に向かい事にしたのだった。
教会から領主の館までは外壁と同じよう感じで円状に道が繋がって居る様だその南にのびて行ってる道を進んでいくとすずちゃんが「ジジ」と警戒の鳴き声を上げる。
家などがあり見渡しが良くないので警戒し見渡す場所が増えてしまう。音が気が付き上を見上げる、パパの探査にも引っ掛かった。
空を我が物顔で舞う大きな魔物がいる。
パパ 「あれはドラゴンなのか?」
おと 「ワイバーンみたいだね」
さき 「周りにも何か飛んでるけどあれは何?」
おと 「グリフォンみたいだね」
パパ 「そんなの迄出て来てるのか領主の館は無事なのか?」
ママ 「すずちゃんの眷属に出来ないのあの鳥は?」
パパ 「ワイバーンは鳥なのか?グリフォンは鷹の頭だからワンちゃん鳥なのか?」
すずちゃんが(ポン)と人型に成り話し出す。
「あの魔物は何かに支配されている様ですね一時的には眷属に出来ますが私の力では直ぐに支配が溶けてしまいます、ママさんがテイムして上書きしてもらえればいいのですがどうされますか?」
ママ 「倒さずに済むならその方が楽よね?」
パパ 「それはそうだなすずちゃんそれでお願い出来るか?」
すず 「分かりました、私の力では此処に下すのがやっとだと思いますので直ぐにテイムしてくださいね」
そう言って(ポン)と鳥の姿に戻ると「ピーピロロロロ」と鳴き声を上げた。
ワイバーンが此方を向き向かって来る、グリフォンもその後を追い掛けるように向かってきた!
おと 「凄い迫力だね!」
さき 「あれホントに攻撃して来ないよね?」
パパ 「あのまま突っ込まれただけでもかなりの被害が出そうだな」
家族の心配をよそにワイバーンは減速しママの前に着地した。
ママが手をかざすと薄っすらと光った「名前何が良いかしらね?」
グリフォンは2匹夫婦なのかな?ママが先にテイムだけしておく。
ほし 「ワイバーンはワイ子ね!」
ママ 「ワイ子でいいの?」と聞いた時にワイバーンが薄っすら光ってしまった…
パパ 「名前はワイ子で決まったみたいだな…」
おと 「グリフォンは男の子がフォンで女の子がグリね!」
ママ 「そのままグリフォンじゃないのちゃんと考えてあげて!」
ママがそう言うとグリフォンが二匹とも薄っすら光ってしまった…
さき 「名前決まっちゃったんだね、何だか可哀そうなんだけど…」
おと 「真剣に考えたよ?さき何が可哀そうなの?」
やはり我が家族はネーミングセンスが壊滅的被害を受けていた様だった。
ほし 「何だか模様が変わってない?」
ほしに言われ気が付いたワイバーンもグリフォンも少し模様が変わって居た。
おと 「グリフォンキングとクイーンに成ってるよ!ワイバーンもアークワイバーンに変わってる」
パパ 「グリフォンのキングとクイーンは分かるがアークってあれか昔映画であった聖杯だっけ?」
ママ 「有ったわね冒険の面白い映画の奴、聖なるとかの意味じゃないの?」
さき 「聖なるワイバーンって強そうだよね!」
パパ 「まあ意味は良く分からんが強そうだな上位種になったんだろうな?」
おと 「テイムして名前つけると大体進化しちゃうよね?」
創造神の加護を持つママにテイムされ名前を付ける事により神の使徒を助ける神獣となってしまう事は創造神すらも知らない事だった。
世界の危機がおきるとその時に合った職業の者に創造神が加護を与え危機を乗り切って来たが今まではテイマーのスキルを持つ者が使徒に成った事が無かっ為に誰にも分からなかったのだった、ママがテイムしまくり適当に名前を付ければ無敵の神獣軍団が出来上がってしまう事に誰も気が付いてはいなかった。
パパ 「ここで余りのんびりしてられないなママこの子たちに上空の魔物やっつけて貰って!」
ママ 「聞いてたわねお願いできる?」
パパの話を理解して居たグリフォンとワイバーンはその場から飛び立ち領主の館の上空の魔物を蹴散らしていく。
おと 「これで上は気にしなくて済みそうだね」
パパ 「戦ってる最中に上から来られると対処が出来んかもしれないからな、それじゃあ急いでいこうか!」
家族は館の方に向かって町並みを走り出す、途中すずちゃんが「ジジ!」と警戒を促す!家の壁や通に巨大なトカゲが姿を見せだした。
パパ 「コモドドラゴンみたいだな」
おと 「コドモドラゴン!大きく成ったらドラゴンに成るの?」
パパ 「ん?あれ?子供じゃなくコモドドラゴンだな!あれで大人だと思うぞ?」
ママ 「地球最大のトカゲだったかしら?」
さき 「こっちでも同じのが居るんだね~」
パパ 「こっちでの名前は知らんぞ?地球でテレビで出てくるのに似てるからそう言っただけだ…」
おと 「もう間際らしいわ!エイ!」
風の斬撃を飛ばし道のオオトカゲを切り裂いた!
攻撃された事でこちらの存在に気が付いたオオトカゲが向かってくる、家の壁や屋根からも襲い掛かって来るので対処が大変だ。
パパ 「ママ道のやって左右の壁は咲と音!パパは屋根のやる!ほしはママを守ってね!」パパは魔法の矢を撃ち効果のある属性を探す水は効かないな属性は土の様だ。
パパ 「風が効くみたいだ属性は土だな!」
おと 「得意分野ジャン!ジャンジャン行くよ!」と家を壊さない程度に斬撃を飛ばしていく器用な音、横の咲は「あ!」(バリン!)「シマッタ!」(ドカン!)と家を所々壊している。
緊急だ目をつぶろう…
「一通り倒したかな?」パパの探査には引っ掛からなくなった。
パパ 「音魔物はまだ居るか?」
おと 「この辺りは倒した見たい」
ママ 「じゃあ急いで向かいましょうか!」
再び走り出す家族、遠目に丈夫そうな壁が見えて来た!
パパ 「あれが領主の館だな!ここからは慎重にいくぞ!」
辺りを警戒しながら進んでいく壁を囲う様に魔物の群れが現れだした。
パパ 「あれはヒュドラの群れだな…」
ヒュドラの群れが壁を囲う様に陣取って居る、壁を越えようとすると中から攻撃されていて中はまだ無事の様だった。
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