第67話 山の洞窟発見

この世界はゲームの様で今までは攻略本がかなり役に立っていたのだが攻略本にも乗って居ない事や魔物の種類などパパの知って居る事とも違う事が増えてきている。


パパ 「まあ今まではチュートリアルだったんだこれからが本番だと思って楽しめば良いよ、答えが分かって居る事ばっかりだと楽しめないからな」


おと 「まあ今までの魔物も倒せてるから問題ない感じかな?」

ママ 「一番苦戦したのがデュラハンだったわね」

さき 「そうだね~あいつが一番苦労したけど最後は呆気なかったよね」

パパ 「対人型の戦闘経験が少なかったからな~今では大丈夫じゃないか?」

おと 「戦った事の無い魔物の対人型は面倒かもね?」

ママ 「すずちゃんが警戒しろって何か来る見たいよ?」


すずちゃんに言われて警戒していると洞窟が有るだろう方面から魔物が来るのが分かった、まだ少し遠くシルエットしか分からない。

パパ 「人型の魔物っぽいな」

おと 「でもなんか動きがおかしくない?」

ほし 「足が無いよ?蛇みたいになってる」

さき 「頭も髪の毛がウネウネしてる?」

パパ 「もしかしてメドゥーサか?」

ママ 「目を合わせたら石に成っちゃうのよね?」

おと 「私目がばっちり合ってるような気がするんだけど?」

さき 「私の目合わせちゃったよ?」

ほし 「ほしも見ちゃった!」

パパ 「パパも目が合ってる気がするな…石に成るのか?」

ママ 「私も有ってる気がするわよ…まだ変化は無さそうよ?」


皆気が付くのが遅れメドゥーサと目を合わせてしまったが変化はない、念の為にエリクサーを用意しとくパパほしに飲ませれば皆は皆を回復してくれるだろうと思ったが誰も変化は起きなかった…


おと 「なんかメドゥーサ?も戸惑ってる気がするんだけど?」

さき 「あいつら何で石に成らないんだって思ってるのかな?」

パパ 「念のためにエリクサー用意したが要らなそうだな…」

ママ 「創造神様の加護の御かげかしらね?」

パパ 「それだ状態異常無効があったな!」

おと 「あれ倒して良いの?さっきからめっちゃ睨んできてるけど…」

パパ 「頑張って石化しようとしてるんだろうな、倒して良いんじゃないか?魔物だし」


パパがそう言うと同時に音の風の斬撃が飛ぶ(スパーン)と首が飛んだメドゥーサ何とも呆気ない幕切れだった。

ピロン! Lvが上がりました。


パパ 「Lvも上がったし本来なら目を合わせない様に戦わないと行けないから面倒な魔物でかなり強いはずなんだがな」


おと 「弓持ってたけど撃って来なかったしね?」

さき 「ばっちり目が合ってたけど石に成らないから戸惑ってたもんね、弓使うのも忘れてた感じかな?」

ママ 「私達以外の人が来てたら危なかったわよ?」

ほし 「何とも無いけどみんな大丈夫なんだよな?」

パパ 「ほしありがとう大丈夫みたいだな」


「ジジ!」すずがまた警戒を促す。


パパ 「結構面倒なのが次々に出て来るな今度は大きい蛇か?」

おと 「真っ黒で悪そうな奴だよね」

さき 「攻撃あるのみ!エイ!」


咲が其々の属性の魔法の矢を打ち出す(ズパパパパパパーン)火水風土の魔法の矢が次々と打ち出されていくが魔法が消されている様な気がする。


良く見ると蛇の前に黒い影が魔法を吸い取っている気がする。


パパ 「さき直線的な攻撃だけじゃダメな様だ、黒い影が魔法を防いでいるぞ!」

おと 「私の出番ね!」と風の斬撃を飛ばすがそれも影に吸い込まれてしまった。

パパ 「あの影に魔法は無効かされるようだな、音が斬撃飛ばしいて気を引いてさきが雷上から落としてみな!」


パパの作戦で音が斬撃を飛ばし注意を引いて居る、パパも矢を放っているが普通の矢も影に消えて行ってしまう様だった、そこに上から黒い大蛇にさきの雷が落ちる!(バリバリバリ)と稲妻が一直線に大蛇に直撃した!


雷はかなり効いたようで黒い大蛇は体から煙を出しのたうち回り暴れている。

音が斬撃を飛ばすが影だけは忘れていないようでかき消されてしまう、もう一度同じ攻撃を試すが雷を警戒してか影が上にも出来て消えてしまった。


魔法が効かないと一気に不利になってしまう家族、大蛇も他の攻撃が無いと思ったのか攻撃態勢に成り口を開き突っ込んできた、顔の前には影が有り魔法は消されてしまう、咲に向かって来る大蛇、パパが剣を構えて迎え撃つ為身構えた!

(ドガーン)と轟音を立てて大蛇がひっくり返って居る。

ほしがタイミングよく結界を張った様で豪快に頭を打ち付けた様だ、影では結界は消されない様だ、脳震盪を起こしたのかピクピクして居る大蛇をママがハルバードで頭を断ち切った。


ピロン! Lvが上がりました。ピロン! Lvが上がりました。


パパ 「ナイスほし!助かったよ!」

おと 「めっちゃいいタイミングだった良いね!」

さき 「突っ込んできてちょっと焦ったよ、やるじゃんほし!」

ほし 「エへへ役に立った?」

ママ 「ほしちゃんナイスタイミングだったわ作戦成功ね!」

ほしとままが「イエーイ!」とハイタッチをしている、ママに結界の準備とタイミングを指示されてやったようだ、今回はほしとママに助けられたようだ。


パパ 「魔法が効かないと一気に苦戦するな~」

さき 「接近戦もママが居れば問題無いよね~」

ママ 「そんな事ないわよ?一匹なら良いけど数が増えれば魔法が無いと対処しきれなくなるわ」

パパ 「まあそこは音とパパで援護していくよ」


パパが黒い大蛇をしまうとシャドウバイパーと出た様だ。

パパ 「こいつも夜や洞窟で相手取るともっと厄介そうだよな」

おと 「影に隠れちゃうって事?」

パパ 「そうかも知れんしゴン見たいに能力が半減して居たかもな」

さき 「うへ!あれで制限掛かって居たらやばいよね?」

ママ 「ダンジョンのボスクラスでしょうね~」

パパ 「ダンジョンで稀に出るフィールドボスって線も有るよな」

おと 「レアキャラみたいな感じ?」

パパ 「まあそうだな階層のボスとは別のイレギラーボス、その階層ボスより強い可能性も有るんだ」

さき 「そんなの突然湧いたら迷惑だよね?」

ママ 「ゲームの時は良く全滅させられたわよ」

パパ 「ボス戦の時は準備していくからな、いきなり出現されると上手く立ち回らないと全滅させられるよな」


そんな会話をしながら進んでいくと洞窟らしきものが見えて来た。

洞窟の入り口まで進むと中から複数の足跡や這い出して来たような跡が外に向かって残って居た。

パパ 「やはりここのダンジョンが氾濫起こしたようだな」

さき 「凄い足跡があるけどほとんどが東にむかってる?」

ママ 「本当ね~此処から東に森を抜けるとタルト帝国かしらね?」

パパ 「山を下り森を抜けたらタルトに成るか…大丈夫なのか?」

おと 「結構強いの居たじゃない?あんなのが町に行ったら大変だよね?」

パパ 「洞窟少し覗いてみて一回家まで戻ろうか」


洞窟の中を見て回りマッピングをしておく、一時間ほど回ったが魔物は居ない様だった、これでこの洞窟ダンジョンが氾濫を起こしたのは間違いなさそうだ。


パパ 「そろそろ戻ろうか、一回家まで帰ろう」

ママ 「そうねえ、溢れたのが家の方に来たら大変よね」

おと 「ほとんどが東に向ってたみたいだけど真っ直ぐ行くとは限らないよね」

さき 「道を途中まで作っちゃったから道に出ちゃうと来ちゃうかも?」

パパ 「そうだな急いで戻ろうか」


洞窟をでて帰り道を急ぐ、ほしをパパがおんぶして警戒はすずちゃんに任せる、ママが途中でほしのおんぶを交代して可能な限り早く家に帰っていく、途中で寄って来る魔物はすずちゃんが追っ払ってくれた様でその日の夜に家まで帰って来れた。


ハナ 「みなさん慌てて帰って来られてどうかされたんですか?」

パパ 「山にある洞窟が氾濫した様だった、南のつり橋は上げて置こうか、まりもが守ってくれているから問題ないと思うが念のためだ」

ハナ 「それは危険ですね交代で見張りをしましょうか」

ママ 「今は大丈夫よゴンとまりもが見張ってくれているから」

パパ 「ほとんどの魔物が東に向った様なんだ、かなり強い魔物の群れの様だからな予定を早めてタルト帝国の様子を見てこようと思って居るんだ」

ハナ 「もし町に向かって居たら大変ですものね」

パパ 「ジョン達はまだ戻って居ないよな?」

ハナ 「はいまだ戻って居ませんね、予定では明日には戻ると思うんですが」

パパ 「明日の朝に出る事にする、ジョン達には申し訳ないが暫く力に成れないかもしれん」

ハナ 「それは心配しないでください!今までで十分力に成って頂いております」

パパ 「そう言って貰えれば助かるよ、今日は準備して早めに休むよ」


ハナが食事を用意してくれ有難くそれを頂く事にしお風呂に入って少し休んで明日の準備をしようと動き出そうとすると、ハナが「必要そうなものは此方にまとめてあります、足りないものは言って頂ければ用意しますね」と言って帰って行った。

用意してくれたものを確認するママとパパ、「ハナは出来る秘書のようだな」とパパが言うとママが「こっちでは執事って言うんじゃない?」必要だと思って居た物は全部そろって居た、「こんなにポーション居るのかしら?」とママが疑問に思って居ると「氾濫が起きたであろう所に行こうとしているんだ、もしかしたらけが人が多く出て居るかもしれないからな」とパパが答えると納得したママ「ハナさんはそんな事まで気が回るのね~」と感心しっぱなしだった。


この拠点はハナに任せて置いた方が上手く行くなとハナの御かげで安心して休む事が出来るパパとママだった。

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