第63話 天界とコーダサイド
その頃天界では
戦の女神 「創造神様ヒョドラなんて山に出したんですか?牛頭に馬頭も森迄行ってましたけど?」
創造神 「山に新しくダンジョン作って見たんじゃ家族に合わせたら魔物が強くなり過ぎじゃな…魔物が湧く頻度も多めにしたらあふれ出てしまった様じゃな」
愛の女神 「あの家族基準にしたら他の者達は相手に出来ませんよね?」
職の女神 「銀狼族の者達が転職をチラホラしだしたからその中から相手に出来る者達が出て来るかも知れないな」
愛の女神 「ごく一部ですよね?ヒョドラなんて町に一匹でも到達したら相手に成らず町が滅びますよ?」
創造神 「ちょっとやり過ぎちゃったかもしれんな~ホッホッホ」
戦の女神 「山の新しいダンジョンはどれ位の難易度なんですか?」
創造神 「牛頭と馬頭が一階のボスじゃな、あのヒョドラは2階のボスじゃ」
戦の女神 「あのクラスの魔物が一階二階に出るのか、最終ボスは何にしたんですか?」
創造神 「最終階層はエンシェントドラゴンじゃな、3回はケルピーがでるぞ、4回はイフリート5階はリッチじゃ10階まで作っといたぞ」
愛の女神 「それこの世界の住人では無理なLvですね魔物の強さが階層と合って無い様な気もしますが?」
創造神 「そこは大丈夫じゃちょっと弄ってあるんじゃ皆強くしといたんじゃ!」
戦の女神 「ちなみに6階以降は何が出るんですか?」
創造神 「よくぞ聞いてくれた!6階はアラクネでな7階はサテュロス8階はヒュドラ9本首で9回はベヒモスじゃな」
職の女神 「どんだけ地球かぶれなんですか?ほぼ地球の魔物の上位陣じゃないですか!」
創造神 「一から創造するのは難しいんじゃよ…見本が有れば楽に出来るじゃろ?神力注ぐだけじゃからな!ホッホッホ!」
戦の女神 「ベヒモスとエンシェントドラゴンってどっちが強いんですか?見た感じベヒモスの方が強そうですが?」
創造神 「ほぼ強さは同じはずじゃが、初めに最終階層のボス決めちゃったからな、最終階層のボスの方が強くなくては問題じゃな…よし!名前つけて龍神に進化させてしまうかついでにLvも100じゃな」
職の女神 「進化は良いのですが相応の名前が要りますよ、なんにするんですか?」
創造神 「名前か~何が良いんじゃろうか…!!よし閃いたドラゴじゃ!」
戦の女神 「そのまんまじゃないですか…」
職の女神 「まあ分かり易くていいですかね…私の神力使うだけですからね!」
創造神 「皆が優秀で助かるわい!ほッほっほっほ」
愛の女神 「でもそのダンジョン作って早々に氾濫起こしてますが大丈夫なんですか?」
創造神 「まあ何とかなるじゃろうほっほっほ」
戦の女神 「笑ってごまかしてるな、あの家族が攻略に行かなかったらまた氾濫起こすだろうなベヒモス何て外に出たらどうする気何だか…」
天界ではパパ達家族でも勝てるかどうか分からない新しい魔物を創造して居たのだったが、その事で一層家族の成長を促す事に成るとは思ってもみなかったのである…
~コーダサイド~
エルトワの町を出てアイウンの町へと歩いて行く、特に急ぎの旅ではないこの国を見て回り出来たら銀狼族を助ける事が出来れば良いだろう、そんな感じの旅路だ。
カイト 「この国の治安はどうなんだろうな?」
エルザ 「良いとは言えないわよね~奴隷狩りが有る位なんだから」
コーダ 「私達も気を抜いて奴隷落ちなんて事に成らない様にしなければな」
カイト 「それは笑い話にも成らんよな~」
エルザ 「銀狼族を助けるつもりが助けられてちゃあ恥ずかしくて生きていけないわね」
コーダ 「そうだな引き締めて行こうか!」
アイウンの町までは此処から途中の宿場の村を経由して三日ほどかかる予定だ、そこからまた3日ほど歩いたら次の町が有る、サシャ共和国は王都迄の主要の街道は、町ー村-村-町、と言った感じで徒歩で3日置きに町が有り一日置きに村が有る、何処の地方も基本的に主要街道はこの基準で作られていた。
エルトワからサシャの王都までは徒歩で24日掛かる計算に成る、ゴドワまでは此処から9日目の町で深淵の森の方に伸びていく道に反れれば良い。
その分岐点の町までは銀狼族を探しながらのんびり向かう事にしている、それからどうするかはそこで決める事にした。
歩き始めて半日ほどが経過する。
コーダ 「皆気が付いて居るか?さっきから後を付けてくる10人ほどの集団が居る、追い抜くかと思ったが後ろに着いてから速度を落としたな」
エルザ 「馬車が付いてきてるわね馬車に4人と護衛?6人が周りを歩いてるわね」
カイト 「道は一本道だ付けて来ている訳では無いんじゃないか?」
コーダ 「そうかも知れんが先ほどからペースを落として歩いて居るが向こうも落として居るな、抜こうとは思って居ないみたいだ」
カイト 「いっちょ走ってみようか?付けているなら慌てるだろう?」
エルザ 「行先は次の村だってわかってるわよ、慌てないんじゃない?」
カイト 「今から強化入れて走ればその次の村まで行けるよな?」
コーダ 「そうだな一つ村を飛ばしてみるか」
そう言ってカイトとコーダが皆にバフを掛け走り出す、馬車の一行は慌てた感じで速度を上げるが馬車以外はついて来れて居ない。
コーダ 「馬車だけが追って来ているな、相手は4人かどうする?」
エルザ 「面倒だからこのまま走れば良いわよ」
カイト 「そうだなこのまま走ってやり過ごしてしまえば追って来れなくなるはず」
コーダ 「そうだなもう少しペースを上げようか」
コーダのスキルで持久力があがりカイトの精霊魔法で素早さを上げて一気に走り抜ける3人、馬車も初めはついて来れたが段々と馬の疲れがたまり速度が落ちていく、必死に鞭を打っているが無理な物は無理だ、馬がつぶれてしまうだけ、とうとう馬がへたり込んで動かなくなってしまった。
後方から「クソがー待ちやがれー」と聞えて来る。
コーダ 「町の代官の手のもか?」
エルザ 「諦めてなかったのね?」
カイト 「やつら真昼間から襲うつもりだったのか?」
コーダ 「この先に襲うのに良い場所でもあるんだろうな、休憩中に襲って馬車に詰め込めば周りからは分からんからな」
エルザ 「後は罪人に仕立て上げて奴隷落ちか」
カイト 「すでに罪人にされて手配書と回されてないよな?」
コーダ 「昨日の今日で急に町を出たんだ手配もまだ間に合って居ないだろう」
エルザ 「あんまりノンビリした旅は出来そうにないわね?」
カイト 「分岐の町まで一気に行ってしまえば手配も間に合わんだろう」
コーダ 「そうだな村にも成るべく入らない方が良いかもしれんな、夜営に成るが一気に走り抜けてしまうか」
エルザ 「このペースでいけば3日掛からないわよね?夜営も無しで駆け抜けるわよ!」
カイト 「おいおい!そこ迄するのかよ~」
エルザ 「奴隷に成りたいならゆっくり歩けば?私は嫌よ!」
コーダ 「私もごめんだな!分岐の町まで行ってから休む事にするいくぞ!」
3人は黙々と走り続ける、街道を少しそれて途中の村を避け町も避ける、3日目には道が遠目に分岐して居る町に迄到着したのだった。
カイト 「この町が分岐の町で有ってるか?」
コーダ 「この町の名がミジュだったらそうだな」
エルザ 「一度ここで休みましょうよ」
カイト 「まだまだ走れるがさすがに休みたいかな」
コーダ 「手配もさすがにここまでは来ていないだろうからな一晩ゆっくりしよう」
町の門に向かう3人、町に入る人々は門番と少し会話して身分証を見せて中に入って行っている、3人の番になり門番が話しかけて来た、「この町には何様できたんだ?」と聞かれる「ゴドワの町に行きたくてな休憩で寄らせてもらったんだ」とコーダが答える「そうかゴドワか!最近ダンジョンで賑わって居るようだからな」と門番が少し興奮気味で言ってくる。
「私達もダンジョン目的なんだ」と話しに乗って冒険者のタグを見せる3人。
「Ⅽランクか!腕利きは稼げるらしいぞ!稼げたら今度は一杯奢ってくれよ!」と冗談を言いながら通してくれた。
コーダ 「良い情報が聞けたな、ダンジョン目的なら怪しまれんだろう」
カイト 「全く怪しんでなかったからな、手配もされて無さそうだな」
エルザ 「まだされて無いだけでされるかもしれないわ、油断は禁物よ?」
コーダ 「そうだなここで一晩休んだらすぐに出ようか」
カイト 「ここからゴドワまでは何日掛かるんだ?」
コーダ 「12日ほどかかるな、走れば四日で付くか?」
カイト 「マジか!また走るのかよ?」
エルザ 「早く着いてしまえば手配書がもし回って来てもその時期にエルトワには居なかったって事に出来るでしょ?」
コーダ 「そうだな歩けば21日掛かる距離だ、そこを7日で付いてしまえば普通なら何かの間違いで済ませれるだろうな」
カイト 「頭良いな~そこ迄気が付いてなかったよ!だったら3日で走り抜けてやろうぜ!」
手配されているかは分からないが念には念を入れる3人だった、逃げられたことを知った北エルトワの代官は怒り狂い王都迄の道に手配書を回す様にして居る所だった、ゴドワ方面に行って居るとは思ってもみなかったのである。
罪状もでっち上げの罪で警備隊に逆らい負傷を負わせ逃走に成って居る、コーダ達の慎重さが今回は功を奏したのだった。
代官は美形ぞろいの3人に思いを募らせて「まだ捕まらんのか!」と周りの護衛に当たり散らしているのだった。
一気にゴドワまで走る抜けて来たコーダ達一行、町は中々の賑わいを見せている様だ、門番にタグを見せて町の中に冒険者ギルドに顔を出す。
ギルドの依頼は大部分が洞窟ダンジョンのドロップ依頼だった、一角ウサギの肉に角の納品、ウルフの毛皮納品、魔石の納品、依頼を確認し受付に向かう。
受付嬢 「ゴドワの冒険者ギルドにようこそ!初めてのかたですよね?」
コーダ 「ああ初めてだ、中々の賑わいの様だが良く初めてだと分かったな?」
受付嬢 「こんな美形の3人組何て居ませんから直ぐに分かりましたよ」
コーダ 「それ程とは思わんが礼を言う、此処に来たのはダンジョンの話を聞いてな儲かりそうだと思って顔を出したんだ」
受付嬢 「そうですね腕が良い冒険者なら稼げますよ?ダンジョンはこの町を南に行った森の中にあります」
「そうかありがとう」受付嬢にお礼を言ってこの町で数日休憩しダンジョンに向かう事にするコーダ達だった。
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