第44話 エルトワの町
カニ鍋をたらふく食べた翌朝
このまま川沿いに歩けばエルトワに付く、地図で攻略本の地図で確認すると一時間も歩けば付くと思われる、夜営の片づけをして歩き出す、平野に成って見渡しも良く、咲きに道を作って貰わなくても歩きやすい。
皆には門で何か聞かれたら、ゴドワから人探し(獣人)の依頼を受けてきたと言う事にしておく、依頼で来た方が自然で良いよね?
そんな事を決めながらしばらく歩くと町が見えてきた立派な塀に囲まれて川を挟んで居るのが分かる、北から伸びている道に出て町に向かって歩いていく、門に付くが出入りは自由なのか?門番らしき人は立っているが皆スルーして出入りしている。
そのまま歩いて門をくぐる、特に何も言われなかったな…冒険者ギルドは何処だろうか、メイン道りを歩いて行けば有るだろうと言う事になり南に向かって歩く。
途中に色々な店屋が並んでいる、チラホラと宿屋も有るのを確認、どの宿が良さそうか皆に聞くが、いい宿は無さそうだ。
ゴドワの宿と比べたらだめよ?あそこは次期領主が取ってくれたんだからね?
そのまま歩くと冒険者ギルドが有り中に入る事に。
仲はお昼前で人はまばらだ、皆には依頼票を見てもらう、受付も暇そうにして居たので話してみる事に。
パパ 「こんにちはゴドワの町から来たんだがこの町のお勧めの宿は無いか?」
とパパは受付嬢に話しかける、受付嬢も「ようこそエルトワの町に」と愛想は良さそうだ、もう少し南にあるリバーサイドがご飯も美味しいし部屋も綺麗だとお値段もお手頃でお勧めだと教えてくれた。
親切に教えてくれたので銀板のチップを渡しておく、ゴドワで銀貨を前に渡したら少し驚いて居たので半分の価値の銀板を渡したのだ、反応はまあまあかな微笑み「ありがとうございます」と言われた。
これ位が普通なんだなと皆の元に行って「依頼は良いのあったか?」と聞くが薬草納品や掃除、片づけと良いのは無かったと、Aランクの依頼でキングクラブ討伐が有ったようでどうする?と聞かれる。
討伐証明は魔石確認で白銀貨5枚で素材は別途買取相談とあった、「甲羅は要らないよね?」と聞くとコーダが「装備の素材にはなる」と教えてくれたが家には素材まだ一杯あるよな?手持ちが少なく成ったら売るかな。
お金には困ってないので目立つことは辞めておく事にして宿屋に向かう事にしてギルドを後にして南に向かう。
宿屋リバーサイドを発見し中に入ってみる事に、受付に8人だが泊まれるか確認4人部屋2室で良いなら一晩一人銀貨2枚朝晩の食事つきと言われた。銀貨2枚で食事つきって安くない?そう思いながらも金貨2枚を出しお釣りを貰い部屋に2階の階段上って扉が青と緑の部屋だと言われて鍵を貰い部屋に向かう、安いし汚いかな?と思って居たら古いが綺麗にはされて居て一安心だった。
念のためにコーダ達にもお金を渡しておこうと思ったが、コーダ達も持って居ると言う、種類が違うかなと思いさっきは黙って居たが見た所同じだと言って金貨を見せてくれたのでパパが持って居る金貨と見比べたが同じだった、他の硬貨も同じだったので宿代を払うと言うが町で自分たちの生活用品をそろえるように言う。
ついでに獣人達のも頼んでおく、3人とも収納鞄持ってるからねと追加に金貨を10枚ほど渡しておく。
パパとママは所持金を半分ずつ持って居る、ゴドワの町での報酬だけで白金貨60枚も貰っている、創造神から初めに貰った硬貨もまだ使い切って居ないので案外小金持ちだろう、お昼を食べに町に出る事に、エルフの3人は買い物に出て町を見て回ると言うので別行動に、受付に青いかぎを渡しご飯を食べに行く、もう少し南に行って川まで行く事にし店を覗きながら何が売っているのか確認し屋台で串焼きやら炒め物目についた料理を適当に買っていく。
川辺の国境の橋付近は警備が厳重だ、橋の手前に検問が有り荷物の点検や人のチェックなんかもしっかり行っている様だった。
パパ 「町には簡単には要れたが国境は厳重みたいだね」
ママ 「そうねかなりしっかり見てるわね」
おと 「いつもこうなのかな?」
パパ 「今だけなら何か事件でもあったかな?」
ママ 「詳しい事は分からないわね、とりあえずご飯にしない?」
さき 「あそこのお店が良いな~」と指をさす、魚料理と書いた店だった。
パパ 「久しぶりに魚食べたいなそこにするか」と店に入った。
店の中に入っると「いらっしゃいませー」と女の子が走って来た。
咲くらいの女の子が「このお席にどうぞ!」と丸テーブルの席に案内してくれた。
メニューはフィッシュの塩焼き、フィッシュの煮つけ2択だった…
パパ 「フィッシュってどんな魚なのかな?」
ママ 「何か変な感じね?普通に魚の塩焼きじゃダメなのかしら?」
女の子 「フィッシュはお魚の名前ですね、この辺りの川で取れる名物のフィッシュです」
おと 「何だかこんがらがって来るよ…」
ママ 「じゃあ塩焼き3の煮つけ2個でお願いするわ」
女の子 「ありがとうございます!1つ銅貨2枚だからえ~と」と指を折り数えている
ママ 「銅貨2枚が5個だと銅貨10枚ね」と言って10枚渡した。
女の子は机に銅貨を2枚づつおいて5頭分してやっと納得して「ありがとうございましたー焼き3煮つけ2」と呟きながら厨房の方に入って行った。
ママ 「何か心配ね、大丈夫かしらね?」
さき 「計算の大切さがやっとわかったよ」と呟いていた。
日本じゃレジ打てば合計とお釣り出ちゃうからね
暫く待つと女の子が「フィッシュ魚の塩焼きです!」と料理を持ってきた
さき 「フィッシュに魚付けちゃった…」とボソッと呟く
おと 「ダチョウの様だみたいに誰かが初めて見たときにフィッシュって言っちゃったのかな」
パパ 「それ在りそうだな…まあ細かい事は良いかたべなさい」
「おまたせしましたーフィッシュ魚の煮つけに成ります」と頑張ってお店を手伝って居た。
煮つけも塩焼きも川魚だけど臭みが無くおいしいくいただき、フィッシュ魚が好きに成った家族だった、食後に飲み物を一人銅貨1枚で貰いくつろぐ、女の子も手が空き暇そうにしているので少しお話をさせて貰おう。
パパ 「この町には今日初めて来たんだけどフィッシュ魚の他に名物はあるのかな?」
女の子 「この前まではキングクラブも名物だったんですけど漁の名人が怪我をしてからは取れなくなっちゃいました」
パパ 「それは残念だな一度食べて見たかったよ、その名人は治らないのかな?」
女の子 「それが傷が深くって普通のポーションでは傷は塞がっても痛みがあり力が入らなくなってしまった様で漁が出来なくなってしまったんです」
ママ 「随分詳しいのね知り合いなのその名人は?」
女の子 「私の父親何です…」
パパ 「それは心配だなぁー、漁で大けがをしたのか?」
女の子 「いえ船で罠を仕掛けて居た所、南の町の守備隊が逃げ出した犯罪者と勘違いしたみたいで弓で撃たれてしまったんです」
ママ 「それはとんだ災難ね、その守備隊はちゃんと治療してくれなかったんだ」
女の子 「普通のポーション1個だけで傷は治したから良いだろって…」
シクシク泣き出してしまった女の子、「この店もキングクラブが一押しでもっと繁盛していたんです」と橋の警備も逃げ出した犯罪者の銀狼族の男を捕らえる為に強化されていると言う。
顔を見合わせる家族…タロウ達の事か?捕まっていたとは聞いてないな、他の銀狼族かな?ママが気の毒そうにパパにあのポーションで何とか成らないか聞いてきたのでパパは試してみる事に。
パパ 「名前聞いても良いかな?」
女の子 「え!ナンパですか?家庭持ちはお断りです!」
パパ 「ちがうわ!」と子供の冗談に思わず突っ込んでしまった。
女の子 「冗談です、本気にしないでください!ローニャと言います」
パパは助けるの辞めようかと本気で考えてしまって居た…「面白い冗談ね」とママが一声かけると「ごめんなさいもうしません」とブルブル震えだした。
チョットかわいそうになり「ローニャ直せるかもしれないポーションを持って居るんだがもちろん只と言う訳には行かない」
ローニャ 「本当ですか?体ですか?私の体でよければ好きにしてください!見た目通り変態ロリだったんですね」 と全然反省してなかった。
パパ 「ちゃうわ!興味ありません!ママだけで十分です!」
ママ 「もうあなたったらこんな所で大きな声でやめてよ~」
ローニャ 「人のお店でいちゃつかないでください!甘すぎます!」
パパ 「この話は無かった事で…皆帰ろうか」
ローニャ 「期待だけさせてそれは無いです!あの優しい言葉は嘘だったのでか?」
ママ 「ふざけているなら良いのよ要らないおせっかいだったわね」
女将 「ローニャまたお客さんを怒らせたの?ダメじゃないの!」
パパ 「そうだな…冗談も過ぎれば笑えん」
ローニャ 「ごめんなさい調子に乗りました、反応が面白くってつい」
女将 「本当にすいませんでした今日のお代は結構ですので」
パパ 「いやもう払ったし、それよりも旦那さんがキングクラブ漁の名人と言うのは本当か?」
女将 「以前はこの町で唯一のキングクラブの漁師でした、この店で料理も出してにぎわっていたんですが今では漁が出来なくなりすっかりふさぎ込んでしまって…」
パパ 「怪我を直せるかもしれないポーションを持って居るんだがもし治ったらキングクラブの料理を食べさせてくれるか?」
女将 「それはもちろん腕によりをかけて美味しい料理を出させてもらいますが直せるのはハイポーションでないとダメなようなんです、そんな高価な物買うお金が無いのです」
パパ 「お金は要らないんだ、とりあえず治るかどうか試させてくれるか?」
おと 「人体実験させてくれっていったら?」
さき 「それ恐くない?初めて使うんでしょ?」
女将 「ええーっとあの…主人と相談させてください…」
ママ 「音!咲!あなた達が変な事言うから怖がっちゃったじゃない」
おと 「ちょっとしたお返しかな、やられっぱなしじゃあね?」
音と咲の仕返しで恐ろしい事に成るんじゃないかと戸惑いながら旦那さんに相談に行く女将さん、その返事が来るまでお茶を飲み待つのだった。
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