第38話 ここに住むと言い出す

大した魔物にも出会わずにスムーズに家に帰って来た一行

まず道の横の水路を見て驚き、石壁を見てまた驚き、壁の中に入ってまた驚いていた、こんな森の奥にこの様な立派な石壁が有るとはとドワーフ3人は石壁の作りを見て一枚岩なのか?信じられないと3人で語らっていた、エルフ3人は果樹園を見てなんと素晴らしい果実なんだとか言っている、驚きすぎだ、咲の壁作るところ見たらどうなるか気に成る所だ…

すでに日が沈みかけている寝る所を何処にするか、うちに大人6人はちょっと狭いだろう、コーダ達は外で良いと言うが何か気が引ける、迷って居るとジョンが雨風は凌げるからうちに来いと連れて行った、ご飯は外でバーべキュウでもするかと準備を始め、エルフの3人には畑で好きな物取ってきて良いと言っておく、ドワーフ3人は倉庫の中のお酒を仕込んだ瓶に夢中になり覗き込んでいる、洞窟に探索行く前に仕込んだ物だまだお酒には成って無いだろう。

パパ 「その瓶はお酒が出来るか試しに作ったものだ」

ボブ 「こんな酒は初めて見たどんな味がするものなんだ?」

パパ 「うまく出来てるか分からないぞ、それがどうなるかもわからんし」

ボブ 「何となくだがうまく出来て居そうな気はするぞ?」


ボブは大の酒好きで自分で作るエールを飲むのが楽しみだという、パパが仕方ないので家の残りのお酒を出すことに。

日本酒を飲み「これは!素晴らしい酒だ!」と絶賛している、他にも焼酎とワインを飲ませる、「どれもこれも旨いな!この酒が造れるのか?」とパパに詰め寄る。

もう少量しかないので何とか作れないか試していると話すと、ボブが興味を示して作り方を聞いていた。

もっと飲みたそうな3人だが全部飲まれてしまうだろう、それは何としてでも阻止したいパパだった。

エルフ達が野菜と果実を摘んで戻って来た、順番に焼いていくパパだがふと気に成る事があり「焼くのを誰か代わってと」と言うとエルザが私がやろうと言って変わってくれた、コーダ達はシマッタ!と顔をしかめている。

そんな顔して慌てて焼くだけだよ?変わらないでしょ?


焼くのをエルザに任せ、収納から皆が見てないうちにミスリルゴーレムの頭だけを庭に出してドワーフの3人に聞く「これなんだが何かに使えるのか?」と聞くそれにビルとレオが食いついた。


ビル 「これは純度の高いミスリルだ良い剣が出来るだろう」

レオ 「防具も良いのが出来そうだな、我らの武器が歯が立たない訳だな」


話を聞くとビルが武器を作れ、レオが防具を作っているとの事だ、試しに洞窟の宝箱から出たインゴットも見せてみるかと家の中から持ってきた様にして神銀のインゴットを一塊見せてみた。

パパ 「洞窟の宝箱から出たインゴットなんだが」

ビル 「お宅らが持ってる武器と同じ素材か?」

レオ 「獣人一家の防具も同じ素材だなずっと気には成って居たんだ」

パパ 「これで何か作れるか?」

ビル 「初めて見るインゴットだな専用の建物と鉄を溶かす炉が居るな、道具類は持って居るが、試して見ないと何とも言えんな」

収納鞄から道具を出して見せてくる、皆それぞれ収納鞄を持っているが時間停止は付いて居ないそうだ。

それならば収納を見せても良さそうだな安心して収納から肉を追加で出す。

レオが「収納スキルか羨ましいかぎりだ」と言ってエルザの焼いた肉に噛り付いた…盛大に吹き出すレオ…「ウガ~」と言って苦しんでいる、ママがスープを渡すと一気に飲み干す、パパは焼くだけじゃないか?味付けはパパがした途中まではパパが焼いた、何処に不味くなる要素が有るんだろうか?と思い肉を取り一口食べてみた…「グハ!」と言って吐き出すパパ!嘘だろう、なんでこんな味になるんだ?

エルザを思わず見てしまう、エルザは失礼ね!とご立腹だ…


パパ  「音にエルザを鑑定して見てくれ、エルザ鑑定しても良いか?」と尋ねると

エルザ 「鑑定できるなんてすごいわね!ぜひ見て頂戴!」といってノリノリだ

音が鑑定して紙に書いている


エルザ  魔弓士   Lv28

攻撃          36

素早さ         42

防御          30

賢さ          40

魔力          48

運           51

ユニークスキル

火事耐性 

スキル

弓術 魔法矢 索敵 精密射撃 速射

適正 風 水


パパ 「魔法と弓で戦う感じか?魔法矢は教えてもらいたいな火事耐性が気に成るな」


火事耐性 火に耐性が付く火を弱め打ち勝つ、自身は火の扱いが出来なくなる、効果は魔力に依存


パパ  「これが原因だな火加減にマイナス補正が付いてしまうんだな、魔力が高いから補正も強い…エルザは火を使う料理は禁止だな」

エルザ 「うそでしょ!火を使わない料理って何よ!」

おと  「サラダ担当で…」

エルザは返事が無い、まるで屍の様だ…


コーダ 「音ちゃんは鑑定できるなんてすごいな!私も見て貰って良いかな?」

おと  「良いよ見てみるね」


コーダ  精霊使い  Lv32

攻撃          28

素早さ         25

防御          20

賢さ          61

魔力          56

運           63

ユニークスキル

精霊魅了 

スキル

精霊召喚 魔力回復 詠唱短縮 杖術

適正 風 水 土 草


精霊魅了 精霊に好かれやすくなり力を借してくれる、精霊の力をます、効果は知能に依存する。


パパ  「精霊使いってレア職だな、ユニークスキルの精霊魅了も相性抜群だろう」

コーダ 「どうして精霊が手助けてくれるのか分かったよ、なるほどなあ」


カイト 「音ちゃん次は俺も見てくれよ良いかな?」

おと  「言うと思ったよ…」


カイト  風水師   Lv32

攻撃          36

素早さ         32

防御          39

賢さ          47

魔力          48

運           83

ユニークスキル

占い

スキル

属性付与 体力回復付与 状態回復 剣術

適正 風 水 土 


おと 「風水師だって何が出来るのかな?」


風水師 自然の力を利用し仲間を助け自身も強化する


占い  占いを行うと内容によりバフが掛かる、当たるも八卦当たらぬも八卦、信じる者は救られる?効果バフは運に依存する


属性付与 仲間や自分に属性を付与し強化する、効果は知能に依存する


体力回復付与 仲間や自分に体力回復を付与し疲れを緩和し回復する、効果は魔力に依存する


パパ  「中々テクニカルな職業だな、持続戦闘力が上がるから面白い職業だ」

カイト 「なるほど!知らなかった…今まで自分に強化掛けるだけだと思ってたよ」

おと  「鑑定できないと自分がどんなスキル持ってるか分からないんだね」

コーダ 「そうだな私も精霊が見えるから何となく今まで力を貸して貰ってた感じだからな、鑑定してもらってよかったよ出来る事が増えそうだ」


ボブ  「わしらもお願いしていいかな?」

おと  「みんな知りたいんでしょ?良いよ」


ボブ  魔道具師   Lv36

攻撃          42

素早さ         26

防御          38

賢さ          29

魔力          25

運           76

ユニークスキル

錬金術

スキル

魔道具作成 付与 彫金

適正 火 土 


パパ  「物作り特化だね、錬金も持ってるし色々作って貰えそうだね」

ボブ  「物を作るのが好きなだけじゃ無かったんだな、錬金術は何が出来るんだ?」

錬金術 素材を自由に変化させる事が出来る、物作りにプラス効果


魔道具作成 道具に魔石を組み込むことで色々な魔道具を作る事だ出来る。


付与    道具、武器、防具に属性を付与できる。効果は魔力に依存する。


彫金    道具、武器、防具に模様を掘る事によって能力を付与する事ができる。効果は知能に依存する。


ボブ  「これは良い物が作れそうだな!やる気が出たぞ!」


ビル  武器鍛冶師  Lv35

攻撃          49

素早さ         31

防御          34

賢さ          22

魔力          20

運           51

ユニークスキル

火加減

スキル

武器作成 器用 ハンマー術

適正 火 土 


火加減 火を操る事に長ける、炎の状態が手に取る様に分かる


おと  「他は説明しなくてもわかるよね」

ビル  「ああ!ありがとう、良い武器が作れそうな気がしてきたぞ!」


レオ  防具職人   Lv35

攻撃          28

素早さ         31

防御          51

賢さ          18

魔力          23

運           53

ユニークスキル

状態把握

スキル

防具作成 器用 盾術

適正 火 土 


状態把握 素材の状態が把握でき、その人に合った防具を作れる。防具にプラス補正


ビル  「レオに作って貰った防具は着心地が良いのはこれの御かげか」

ボブ  「確かにレオの作った防具は体に良くなじむ」


パパ  「武器に防具、魔道具職人かさすがドワーフと言った感じだな」


鑑定が終わりご飯後のひと時皆が思い思いに話して居る、パパが少し酔っぱらって秘蔵のウイスキーを出してきて飲みだした、ボブがそれを貰いこれはまた「うまい!」ビルとレオも加わりワイワイ飲みだした、明日に成ってパパは後悔するだろう…


ボブが此処には色々な酒が飲めて良い所だ!「わしは此処に住むぞ」!と言いだしてビルとレオもそれに便乗している。


パパも酔って良い気分なのだろう楽しそうに「住め住め!人が増えて楽しくなるな!」と盛り上がっている。


コーダ 「ママさん済まないなボブが勝手なことを言い出して」

ママ  「パパも楽しそうだし良いんじゃないかしら?悪い人たちじゃなさそうだし、コーダさん達も行く当てが無いのでしょ?此処に暫く住んだらどう?」


カイト 「帰れる見込みも無さそうだしな世話になったらどうだ?」

コーダ 「その申し出は助かるのだが、迷惑には成らないだろうか?」

ママ  「迷惑だなんて思ってないわよ、住むところだけジョンに作って貰わないと行けないけど、良いかしらジョン?」

ジョン 「それは構わないぞ、パパさんと咲嬢ちゃんに協力して貰えば直ぐに立てれるしな」

ボブ  「家作りならわし等も手伝えるぞ!任せて置け!家が出来たら酒作りだ!」


今までは静かな所だったのだが、ドワーフ達の御かげで一気に活気が出たのだった。

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