第36話 氾濫の原因

ランドセルをハナに渡しママが指輪を指に付ける、すると指にぴったりの大きさに変化したらしい、この指輪も性能は良いようだ。


暫く荷物整理がてら休憩をして食料は3等分に分け武器の予備はパパとママで持つことにポーション類も3等分に創造神から貰った便もハナに見て貰ったらポーションだと言う事が分かった、マナポーションとポーションだった、今まで何か分からずに収納の中に入れっぱなしだった、念のために音に鑑定で確認してもらうと何方も上級ポーションだと分かった、ハナは受け取るのためらっていたが怪我をしたら構わずに使えと言っておく、命大事に!


準備も終わり先に進むことに、もう少しで1階のボス部屋だ本当なら女王アリと親衛隊アリが居る場所に向かう、入り口が見えてた慎重に向かい入り口から広場を見る。

するとそこには青く光る大きなゴーレムが居るではないか!

音に鑑定してもらうとミスリルゴーレムと出たらしい、2階層のボスが1階まで出て来ていた、これがファイアーアントが洞窟から氾濫した原因だな。

此処から先はゴーレムは四つん這いに成らないと通路には出られないのでここに留まっているのかな?


おと 「ねえパパあれが2階層のボスなんでしょ?」

パパ 「そうだな、なんで1階まで上がって来たんだろうな?」

さき 「もっと強いのが2階に出て追い出されたとか?」

ママ 「そんな強いのが何処から2階に入ったのかしらね?」

パパ 「そうだよな?外から洞窟に入ったのならファイアーアントが先にそいつにやられる筈だし」

ポチ 「中で湧いたんじゃないのか?」

おと 「ボスより強いのが湧くなんて事あるのかな?」

パパ 「これはあいつ倒して2階も確認したいよな」

ママ 「あんなに大きいのどうやって倒すの?」

パパ 「首の後ろに文字が書いて有るのでその文字を壊すか物理的に壊すかだな」

さき 「魔法は効くのかな?」

パパ 「魔法は効きにくいが土の魔法だけは効果あるみたいだな石礫当てる感じか?」

さき 「魔法が効くなら何とかなるかな」

おと 「剣は効くの?」

パパ 「普通の武器では難しいがこの創造神から貰った武器なら行けるんじゃないかな?剣よりハンマーなどで殴った方が聞くみたいだけど」

おと 「じゃあ私はあんまり役に立たないかもね?ママに任せるよ」

パパ 「メインママで音がかく乱、咲は試しに魔法打ってみて利きそうならそのまま倒しちゃっても良いから」


作戦をある程度立てる、作戦と言ってもいつも道理3人任せだ…

さきがまず土魔法で石礫を作り出す、さきよ其れは石じゃない岩だ…1mはある岩をゴーレムに向かって高速に打ち出した!(ドッカーン)凄い音が鳴り響きゴーレムが吹き飛んだ(ズッズーン)とゴーレムが壁にぶつかる終わったかな?

外見は全く無傷だな警戒しながら近よる、するとゴーレムが動き出した又咲が魔法を放つ(ドッカーン)衝撃が此処まで伝わって来た、吹き飛ぶゴーレムが壁に激突する(ズッズーン)まだ大丈夫なのか?咲のこの魔法で平気なら魔法は効果無いと一緒だな…動きが少しぎこちないかな?ダメージが溜まってる感じかな?

ゴーレムは表情が無いので効果が有るのか無いのかが分かりずらい、ゴーレムが此方に向かい動き出す、「あれだけデカいと首が狙えないよね」見た目は6m位はあるだろう確かにどうやって狙うかだな、「パパ例のあれで転ばせれば?」と音が囁くパパが悪い顔でニヤリとする、『キモイ』と思う音だった。

ゴーレムの歩幅に合わせ足を下した瞬間にパパが丸太を出した、見事に踏んで(ズッズーン)すっ転んだゴーレムだが仰向けで首の裏の文字が見えない!

ママが「ええ~い面倒くさいと言って首に斧を振り下ろす!」(ズッパーン)と凄い勢いで首が切れ(ゴロン)と頭が転がった、パパが咄嗟に頭を収納、体も動かないようだ。 ピロン Lvが上がりました。 ピロン Lvが上がりました。ピロン Lvが上がりました。

攻略法は有るんだろうがまあ良いか…


まあすんなりとゴーレムを倒して2階層に入る。

階段を降りると部屋に出た、その両脇に部屋が有るだけだな奥がボス部屋だ、隣の部屋はボスを倒すと右部屋が宝箱、左が罠が有るらしい。

「ボスは倒したので宝箱見てみるか」とパパが右の宝箱の元に行く「誰か開けたい人居る」とパパが聞くが誰も居ない、皆さっきパパが食われるのを見てたので誰も開けたいわけが無い「…じゃあ開けるな」と言って宝箱を開けた…首をかしげるパパ

おと 「どうかしたの?何が入ってたの?」

パパ 「また石かと思ったが種かな?」

ママ 「何の種かしらね?」

さき 「家に植えて見れば良いんじゃない?」

パパ 「帰ったら植えて見ようか、おと鑑定してみてよ」

おとに鑑定してもらうために種を渡す。

おと 「ユグドラシルの種だって」

パパ 「それって世界樹の事だなまた凄いの出たな…」

ママ 「世界樹とユグドラシルは同じなの?」

パパ 「一緒だな英語か日本語の違いだゲームの中だと賢者の石と世界樹の葉と仙神桃でエリクサーが出来るんだ、すべての病気と怪我が治し死者も蘇る秘薬だな」

さき 「それは凄いの?ほしも出来そうだけど?」

パパ 「まあほしが居れば治るけどな、死者はどうなんだろうな?お前たち4人はレアだレアキャラ!」

ほし 「ほし凄いの?」

ママ 「そうね~ほしは世界にたった1人ね」


エリクサーと聞いてジョン達獣人家族は引いている、ダンジョンからごく稀に出るエリクサー売れば一生遊んで暮らせるだろう、エリクサーを巡り戦争も起きた事が有る、王家に献上すれば爵位されるほどのものだ、その作り方を知り材料になるであろう物を持って居る家族、世間に知られれば家族に危険が迫るだろう、ジョンは極秘にしなければと心に誓うのであった。


パパ 「よしボス部屋に向かうか」

皆でボス部屋迄向かうと中から何やら話し声が聞こえてきた。

部屋の入口の前で皆で様子を伺うパパが小声で「ジョンに何を話して居るか分かるか」と尋ねると「何やら揉めて居るな」ジョンが説明する。

いつまで此処に居るんだと食料も底をつきた、このまま此処に居ても飢え死にするだけだと、だが階段先にはミスリルのゴーレムが居据わっていて出口に向かえない一気になだれ込んだとしても誰かが犠牲になるだろうと言って争っている様だった。

パパ  「なら解決だな」

ジョン 「まあそうだな」

パパ  「あとは相手がどこの誰かだな、此処まで来れるとは思えんが星ちゃん中の人たちって悪い人かな?良い人かな?分かるかな?」

ほし  「う~んとね嫌な感じはしないよ?」

パパ  「分かった悪い人たちじゃなさそうだね、なら助けても良いかな」

そう言ってパパは部屋の中に声を掛けながら入って行く身構える人たちに「ああ、こんにちは敵対するつもりはない何か困ってるのか?」と話しかけるが相手を見て固まる… 銀髪のイケメン耳は少し尖っている、向かい合って言い合っていたのは、ガッチリはしているが身長は140㎝位、6年生の音と同じくらいの身長だ。

エルフとドワーフ?相手もこちらを見て驚いていた「人間と獣人だと」と呟いていた取り合えず敵意は無いので武器は閉まってくれとパパがお願いすると警戒しながらも武器を下し剣を鞘にしまってくれたので話の続きをすることに。


パパ 「初めまして人族のヒロだ、妻のなみ、娘の音、咲、星、それと仲間の獣人族のジョン、ハナ、ポチ、タマだよろしく」

エルフの男 「私はエルフのコーダと言う、仲間のエルフのエルザとカイト、ドワーフ族のボブとビルにレオだ」

ぱぱ  「こんな所で何をしているんだ?何やら揉めて居るみたいだったが?」

コーダ 「どうやらダンジョンを攻略中に罠にかかりこの部屋に転移させられたんだ部屋は何もなく階段を上がったらミスリルゴーレムが居て動きが取れなくなってしまってもう3日になる、食料も無くなってどうしようか迷っていたんだ」

パパ  「そうなんだなミスリルゴーレムなら倒したんで外には出られるぞ?」

ボブ  「なに!あのミスリルゴーレムを倒したのか?」

パパ  「ああ、かなり硬かったが何とか倒せたな」

エルザ 「それにしても人族と獣人族が居るのはなぜだ?」

コーダ 「それは罠の転移で違う大陸のダンジョンに飛ばされたのだろう…」

カイト 「それじゃあもう帰れないって事か?」

レオ  「ここで話して居てもなんじゃ外に出よう」

エルザ 「そうだな何日も洞窟の中だ外の空気が吸いたいよ」


皆を引き連れて外に出る、エルフとドワーフ達は疲れて居るようなのでほしが張った結界まで連れて行って今日は休む事にした。


コーダ 「これは結界なのか?なんと神々しいのだ!心が洗われる様だ!」


エルフ3人は感激して涙まで流している、ドワーフ3人は大げさだなあと冷めた目で見ている、この世界のエルフとドワーフはそこ迄仲が悪いわけでは無さそうだ。


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