第32話 真夜中の襲撃
訓練を終え風呂を咲きに入れてもらう、ジョン達用に湯船に湯を入れてもらい皆がリビングで寛いでいる。
ジョン達の家は明日には住める様には出来るめどは立った、慌てなくて良いというがこの家の物は見た事ない物ばかりで壊すんじゃないかと気が休まらないと言う、午前中には目途が立つと言うので午後から皆で狩にでも行こうと誘っておく、それとこれからの考えを話しておく。
Lvをある程度上げたら川沿いからランプ獣王国に道を伸ばしながら進み、サシャ共和国との国境の町に一度向かって見ようと。
獣王国が今どの様に成っているか確認の為ともしジョン達の仲間が居たら助けられるんじゃないかと思って居ると考えを行っておく。
「まずはLvを上げて強くなりたい!理不尽を跳ね除けられるような力が有れば仲間を救う事も出来る様になる」とLv上げは賛成みたいだ、どの程度Lvを上げてから町に向かうかはステータスを見ながら決めようと言う話になった。
それまでは此処の周りを探索しながらLv上げをして行く事に、この辺りでジョン達が狩が出来る様になるまでは一緒に行動しようと確認、そう話して居るとママが「会ったこれこれ!」とパパに工場のパンフレットを見せてきた。
そこにはその会社が作っているお酒とその作り方の工程とその説明が大雑把に書いて有った。
パパ 「これそのまま試したら作れるかな?」
ママ 「一度試してみたら良いんじゃないかしら?」
そのパンフレットに乗っているお酒の作り方の種類が、日本酒、ビール、焼酎、ワイン、ウイスキー、リキュール、と代表的なものが乗っている、これは試す価値ありだな失敗はするだろうがうまく出来るかもと楽しみが出来る、子供たちには果汁ジュースを作ってあげれば良いだろう、どのお酒も水が大切とある。
試しに川の水スライムに浄化させたもの、と魔法で作った水、それと賢者の石で水が出来る事を思い出して石を非常用の水用のポリタンクの中に入れて置く、川の水はもう少し後になるかな?まずは一番簡単そうな梅酒から試すこれは以前試したことが有るので簡単だった。
日本酒は米麴を作らないとダメみたいだな下ごしらえだけはして置くか麹だけで3日は掛かるようだ…焼酎も酵母も作らないとダメみたいだなイースト菌はパン用だそうだ、ママがリンゴとレーズンから作れると言うので此方も仕込んでおく、麹と酵母が作れれば何とかできそうだ、ビールは大麦を発芽させる必要があり、一日で仕込みは出来そうになかった…残念ワインだけは出来そうだが収穫したのを踏み潰す必要がありこれも今からじゃ出来なさそうだなと諦めた、まあ何かに時間が負われている訳じゃないのでのんびりできる時にやって行こう!
暇になったのでハナにポーションの作り方を聞く、まずは薬草を煮込みすり潰すそれをまた煮込み絞る、魔法水を加えろ過すれば完成だ、魔法水は水に魔力を込めて煮込めば良いそうだ。
さっそく試してみる事に、魔法水はさき担当に、薬草煮込みママ、すり潰す、音と星、ろ過はパパが担当だ、魔法水の純度とすり潰す時にも魔力を込めながらやるとポーションの出来が良くなるらしい、魔力なら子供たちが豊富だ失敗はしないだろう、ハナの指導の下順調に作業が進みろ過したものを、500mmのペッドボトルに入れて冷ませば完成だ、家に空のペッドボトルが10本あったので10本分作って冷えるのを待つ、初めは緑だったのが段々と青っぽく色が変わって来た。
ハナが「こんな澄んだ青色は見た事が無い」と驚いている、あれ?また子供たちがやり過ぎたかな…と思い「音に鑑定出来たら見てみて」と聞いてみる。
音が「見てみるね」と言って鑑定する、「上級ポーション。回復量だけならハイポーションと同等だって」と言うとハナがビックリする。
ハナの説明ではハイポーションは欠損以外のケガは直せるらしく、錬金術師しか出来ないと言う、普通のポーションは多少深い傷が治せるか直せないか位だと言う。
こんなのが市場に出たら大変な事に成るだろうと、まあ念のために狩の時に皆に一本ずつ持たせる事にしようか、ペットボトルに入った見た目は海外のジュースみたいだ健康には良さそうには見えない色だよね…
そんな事をしていると星が眠たそうに眼をこすりだし電池が切れたかのように眠る、さっき迄はしゃいで居たのにね、今日は休んで明日に備えようかと眠りにつく。
ふと夜中に目が覚めて家の外にジョンも何かを感じたのか外に出てくる、ゴンが飛んで来て肩に止まり何か伝えたいのかな?また家の南方面に飛んで行った。
ジョン 「何かが居るな…」
パパ 「結界とこの壁が有ればなんとも無いと思うが念のために見に行くか」と倉庫からLEDの懐中電灯を持って壁の方に向かう事にした。
そう言えばさきに階段作って貰ってない事を思い出す、まあ木を出して登れば良いかと急ぐ事に壁に近づくと何やらザワザワと騒がしい気がする、木を並べ壁の上に乗り懐中電灯で外を照らす、すると周りは数え切れないほどのアリの群れが居るではないか!堀の水が渡れない見たいだな。
パパ 「ジョンこのアリは知っているか?」
ジョン 「見た事は無いがファイアーアントだろうか真っ赤で1m位の体長特徴は似ているな」
ジョンがファイアーアントの話を聞いた事が有ると言う、集団で行動し標的に襲い掛かる、狙われた獲物は逃がさずに食い尽くすまで止まらない、過去に国が食い尽くされて滅んだことが有るそうだ。
まあこの大群だ狙われたら滅びるのも分かる気がする、どうするか放置は危険だろう下手すると穴を掘られて侵入される危険もある、結界地面の中はあるのかな?
ジョンに皆を起こして来てもらう様にする、自分が起こしたくないわけじゃない…
皆が来るまで様子を見ていると水路の水を渡ろうと体を使って橋を作り出した、仲間の体を使って橋が出来上がる。
水路の至る所に橋が出来壁までたどり着く、結界は壁の真ん中辺りで出来ている半分は結界の外だ、此処まで登って来るだろうか?弓を出し様子をみる、初めは壁もツルツルで登れない様だったがそれが分かるとまた仲間を使って壁を登り始めた、段々と積みあがってくるアリの大群コリャまずそうだなと思い矢を放ってみる、突き刺さるが一匹倒したくらいじゃ意味が無さそうだ。
音みたいに剣に魔法乗っけれれば良いのだが…試しにやってみるか!
目をつむり矢に火が纏う様にイメージする、火矢がイメージされるがあまり強そうじゃないかな…と出来そうで出来ないなと矢なしで出来ないかな?と矢無しで火の矢をイメージして弓を引く、すると火の矢が出来上がった!おお!何気にかっこ良いのでは?試しにアリに撃ってみるがアリに当たって消えてしまった、「使えない」と横を見たら音が背中側からその様子を見ていた…
おと 「何気にカッコイイと思っちゃったじゃない!全く効いてないけど」
パパ 「普通の矢じゃ威力が足りなさそうだったから試しにやってみただけだ、出来てビックリしてるが威力が無いのかな?」
ジョン 「すまん遅くなった」
パパ 「ちょっとまずそうだな結界が有るから今は良いが無くなったらやばいな」
ママ 「これは気持ち悪いわね…」
さき 「うげ!何この数何匹いるの?」
ポチ 「うわ!これと戦うのか?凄い数だな…」
タマ 「…」
ハナ 「これは何とかなるんですかね」
パパ 「もう上に登れそうだな、おと、さき遠慮はしなくていい!薙ぎ払え!」
おと 「あ!パクったな!私のセリフジャン!」
パパ 「音は登って来そうな所重点的に、さきは手当たり次第だな!他の皆は上に上がって来た奴だ!」
パパの合図で音が火の斬撃を飛ばす!咲がファイアーストームと言って水路の奥のアリを狙って蹂躙するが何せ数が多い、徐々に壁に上に登って来るアリが出始める、音が壁の上の片側のアリを風斬撃で切り飛ばす!もう片側はママが無双状態だ。
音が切り飛ばした後のアリが邪魔で動きずらくなるアリは構わずその上を歩いてくる、死骸の上を歩くアリは狙いにくいみたいなので、手当たり次第に収納していく、ママも死骸が邪魔に成って来たみたいで動きにくそうだ、そちらも収納!ジョン達もうち漏らしに止めを刺したり頑張っている。
ちょっと閃いた!アリの上に大木を落とせば倒せるし、壁に出来れば渡るのに時間が稼げそうだ試しに深淵の森の木を上空に出してやると、ズズーンとアリを押しつぶせた、これは使える!
死骸を収納しながら木を落とす、木を収納、音も斬撃を飛ばす、咲はひたすらファイアーストームを操って火柱を5本迄増やして蹂躙している、ジョンが上だ!空から来てるぞと叫ぶ!羽根アリが此方に向かって森の中から飛んで向って来る!
パパが「おと飛ん来るの優先にやってくれ!」と指示を出すと「了解!」と言って風の斬撃を飛ばすとパラパラと落下していくのが見える。
パパも弓で撃ち落としにかかる、少しアリの圧力が減ったかな?と思って居ると森の中から今までのアリの倍はある大きさのアリ達が出てきた、デカいな上位種か?その奥にそのまた倍はあるアリが此方に来るのが見える。
女王アリか?「あのデカいの狙え!」と言うと咲が女王アリに向かって火の玉を放つつが周りのデカめのアリが盾に成り火の玉を防いだ、防いだアリは死んだ様だが御構い無しの様だ、後から来た大きいアリは女王アリの親衛隊みたいだな。
「音もあいつ狙って集中攻撃だ!」と音も風の斬撃を飛ばすが親衛隊が体を張って守っている、音の斬撃も止めれるんだ凄い防御力だな、「親衛隊が居なくなるまで攻撃しまくれ!」と上がって来るアリは何とかママとパパとジョン達一家でカバーしている、空が赤みががって夜明けになるころ、音の斬撃が最後の親衛隊を倒す、女王アリは一人では動けない様で咲が女王アリに止めを刺した。
すると統率が取れなくなったのか、攻撃がまばらになり楽に倒す事が出来る様になった、しばらくすると討伐が完了した。
辺りは明るく成り朝日が顔を出していた。
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